「居心地のよい空間」を追求する建築家・中村好文氏と家具職人のコラボ展

建築家・中村好文（なかむらよしふみ）氏は、「居心地のよい空間」を追求する建築家。

武蔵野美術大学建築学科を卒業した後、建築界の巨匠・吉村順三氏の下で、家具デザインの助手をつとめた。1981年に独立してレミングハウスを設立して以降、自身がライフワークと呼ぶ住宅設計や、住宅家具のデザインを手がけている。決して派手なデザインではなく、人が暮らす空間とはどういうものか？ を考え尽くした設計が魅力。

中村氏設計の伊丹十三記念館（愛媛県）

長年にわたり魅力的な住宅家具を生み出してきた中村氏は、家具職人と二人三脚で製作するスタイルが特徴だ。

中村氏が「自分の右腕」として特に信頼を置いている3人の家具職人との製作をめぐる展覧会が、ROOMIEでも以前取り上げた、竹中工務店が運営支援するギャラリー・GALLERY A4（ギャラリーエークワッド）で開催されている。

撮影：雨宮秀也
撮影：光齋昇馬

3人の家具職人たちとの協働製作で生まれた住宅家具の数々や、コラボレーション家具の図面やスケッチ、中村氏と家具職人の愛用道具、製作風景のドキュメンタリー映像などを展示。2015年に神戸市の竹中大工道具館で開催された展覧会の巡回展となる。

居心地のよさを追求して家具を生み出す、建築家と家具職人のコラボレーション展。新年に、住空間について考えるきっかけになりそうだ。

撮影：雨宮秀也
撮影：光齋昇馬

中村好文×横山浩司・奥田忠彦・金澤知之　建築家×家具職人 コラボレーション展 at the A4
開催場所：GALLERY A4（東京都江東区新砂1-1-1）
開催期間：2017年2月25日（土）まで
開館時間：10:00〜18:00（最終日は17:00まで）
休館日：日曜・祝日　12/28（水）～ 1/4（水）、2/11（祝・土）休館
入館料：無料
Webサイト

トップ撮影：光齋昇馬