……なんて言ったらSF映画のセリフか何かのように聞こえるが、実はフィクションでもなんでもない。夢のなかで自由に意思を持って活動できるようにサポートしてくれるガジェットが誕生したのだ。
https://ksr-video.imgix.net/projects/2557806/video-718812-h264_high.mp4「もし夢をコントロールできるとしたら?」という問いかけから始まるこのビデオ。最近クラウドファンディングのKickstarterで、目標額の1,200%以上(!)の資金を獲得して大きな話題となった「iBand+」だ。
「iBand+」は、頭に巻いて使うヘッドギアタイプのガジェット。寝ている間に起動しておくと、脳波・心拍数・身体の動きをトラッキングし、健康状態を計測してくれる。さらに就寝時には眠りにつきやすくなる音楽をながし、起床時には睡眠サイクルのなかのベストなタイミングで、自然な音と光を使って起こしてくれるのだ。「iBand+」1台あれば、上質な睡眠が手に入るわけだ。
それだけでどうやって夢をコントロールするの? という声も聞こえてきそうだが、本当にすごいのはここから。
レム睡眠という言葉を聞いたことはあるだろうか。身体は深く眠っているが、脳は覚醒している睡眠状態を指す言葉なのだが、夢を見やすい状態とも言われている。
「iBand+」は脳波をトラッキングすることで、使用者の睡眠状態を計測する。レム睡眠になったとき、赤いライトの点滅とそれに合わせたサウンドで、あなたを眠りから覚ますことなく、「いま夢を見ているよ」と知らせてくれるのだ。
そして眠ったまま夢を見ていることを自覚することによって、明晰夢という現象が発生する。明晰夢とは、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことで、そのなかでは自分の思った通りに世界を描くことができる。その存在は科学的にも証明されている。
ひとたび夢だと気づいてしまえば、あとは思うがままに行動するだけ。自由に空を飛んだり、恐竜を召還してみたり……少年の頃に夢見た世界が、ここにある。
僕自身明晰夢を経験したことがないので、これはぜひ試してみたい。ただ半覚醒状態で脳が活発に活動するため、起床時に疲労が残るという説もある。週末に限って使うなど、自制する必要がありそうだ。
「iBand+」はINDIEGOGOでプレオーダーを受付中。いまならまだ早割プランも残っていて、ひとつ169USドル(別途送料)で手に入れることができる。
うまく明晰夢が見られたら、その没入観はVRの比じゃないはず。これは試してみる価値アリなのでは。
iBand+[INDIEGOGO]
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