あらゆる製造業において、ものを作る上ではかならず生まれる「廃棄物」。家具づくりにおいても、木材を切ったり削ったりする過程で、それ相応の廃棄物が生まれるのは必然だ。金属なら溶かして再利用できるかもしれないが、木だと簡単にはいかないはず。

そんな、家具を作る上で生まれる廃棄物にデザインを与え、アートピースに昇華したのが、レーザーカッターでカッティングされた椅子「スカラベ」だ。

「スカラベ」は、再生復活の力をもつ、古代エジプトで太陽神の化身とされていた昆虫から取った名前。


何かを切り出したような板。実は、2脚の椅子を切り出した板なのだ。カッティングにレーザーカッターを使用することで、きれいにくりぬくことが可能に。


板からパーツを抜き出して、自分で組み立てる工程も楽しめる。

やわらかい木の風合いを活かしてそのまま使うのはもちろん、DIYで塗装も可能。アイアン塗料でインダストリアルな雰囲気にしてみたり、パーツごとに塗り分けたり……他にないオンリーワンの椅子ができそう。断面の焦げた跡もいい感じだ。

「スカラベ」は2脚作れて55,000円(税込)。カットした後の板ももちろん付属で、スクリーンやパーティションに活用して楽しめる。

部屋のトーンに合わせて「無駄を楽しむデザイン」を取り入れてみては?

スカラベ [有限会社山崎製作所]

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