日曜のひととき、いかがお過ごしでしょうか?
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。
3年前に出版させていただいた「男の離婚」(メタモル出版)ですが、
おかげさまで、4刷(4回目の増刷)決定の報告が来ました。
著者の性格と同じく、ゆっくり、のんびりな増刷ペースですが
引き続き、ご愛顧いただければ嬉しいです。ありがとうございます。
著書一覧はこちら
http://www.tuyuki-office.jp/chosho.html
さて前回は、以前出演した俳優・別所哲也さんのラジオ
(J-WAVEの「TOKYO MORINIG RADIO」)でお話した内容について、
文字にまとめて、お伝えしてきました。
今回はその続きです。
このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/
Q:最近の事例も含めて、離婚の原因のトップ3を教えてください
(例えば。。1位=浮気!でも最近は妻の浮気とか?)
1.子供の教育方針
最近、「お受験」をさせる家庭が増えており、
また「お受験」をさせる家庭が離婚するケースも増えている。
VIP層だけでなく、一般家庭でも。
先の見えない不安な時代だからこそ、
子供に高い水準の教育を受けさせてあげたい
母親はそう思っているようで、
父親も同じように考えていれば、離婚はしないはず。
しかし、実際には父親が「お受験」に乗り気ではないのに、
母親が父親を丸め込み、無理やり、書類に署名させたり、
面接に駆り出したりして、押し切ってしまう。
母親(妻)は父親(夫)に対し、
「子供のことをちゃんと考えていない」と不満を募らせ
不信感が積もり積もると「子供の愛情がない父親なら、いない方がマシ」と
離婚を切り出すのだが、父親は「お受験」に賛成していないので
離婚時、養育費に学費(入学金、授業料、施設利用料など)を
上乗せすることを認めず、また母親の収入で学費をまかなえない場合は、
離婚を機に、公立校への転校を余儀なくされるという
本末転倒な結果となる。
2.お金
若者の低所得化の影響で、あらゆるお金について、夫婦(特に夫)が捻出できず
両親の援助を受けるが、そのせいで夫婦関係が
おかしくなるケースが増えている。
例えば、結婚資金、マイホームの頭金、不妊治療などだが、結婚当初は
夫婦の力関係は均等で、上手くやっていたのに、
お金を出した側の態度が強くなり、夫婦喧嘩のとき、
「誰がお金を出してあげたの!」と逆上しやすくなるし
お金を出していない側は何も言えなくなってしまう。
今は平成の世なのに、今だに旧態以前の「家柄」
(実家間の経済格差)は根強く残っており
むしろ、若者の低所得化の影響で、現代の方がそれが色濃く反映されている。
(両親のスネをかじる場面が多いので)
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3.浮気
産業の空洞化(日本の工場を海外に移す)の影響で、
日本人が海外(東南アジアが多い)の
工場長(既婚男性)として派遣されるケースが多い。
そこで現地の女性と懇意になり
日本にいる家族が単身赴任先を訪問したら、
現地妻がいて、びっくり仰天というケース多数。
今まで外国人妻(愛人)といえば、
日本に出稼ぎに来て、キャバレーで働く女性に
夫が入れ込むという姿をイメージするが、
最近は妻から現地の彼女に乗り換える人が多い傾向。
Q:浮気は法律違反と伺ったんですが、それはどういうことですか?
民法709条
「故意又は過失によって他人の権利又は
法律上保護される利益を侵害した者は、
これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」
浮気は必ず、配偶者を傷つけるのだから、
その被害をお金で弁償しなければならないという意味。
ただし、今は高級取りでなくても、誰でも浮気できる時代なので(SNSなど)
浮気をしたのに「お金がない」という理由で、
責任をとらない、とれないケースも。
Q:浮気を考えている夫、妻に対して
こんなにリスク(具体的な金額や手間ひま)があるから止めておきなさい!
と伝えられるような・・・身の毛もよだつ「浮気リスク」を3つ挙げてください
1.離婚を回避できても、何かあるたびに、過去の浮気を蒸し返される。
浮気の件はきちんと許しを得て、水の流したはずなのに、夫婦喧嘩のたびに
「あのとき、あなたが裏切ったから!」
浮気が原因で夫婦関係がおかしくなり、
浮気直後ではなく、3年後、5年後に離婚するケースも多い。
2.浮気の前から配偶者が離婚を考えていた場合。配偶者はあなたの浮気を
以前から知っていたけれど、あえて問い詰めず、
確たる証拠(ホテルに入るところ、出るところの写真)を
ゲットするまで、あえて、あなたを「泳がせていた」としたら。
実は配偶者の手の平で転がされていたのだ。
3.妻とセックスレスの男性が浮気をすると、
久々のセックスで、どぎまぎしてしまう。
そして、あろうことか、避妊に失敗し、中出しをしてしまい、
取り返しのつかない事態に。
これはいわゆる「モテ男」ではなく、妻とも上手くいかない、
仕事もうだつがあがらない「ダメ男」の傾向なので
注意が必要。
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Q:数多くの離婚相談を受けて来た露木さんが考える
離婚回避法 3つの極意を教えてください!
1.夫婦喧嘩の際、「離婚してやる!」と捨て台詞を言わないこと。
あなたは覚えていなくても、配偶者ははっきり覚えていて、数年後、
「あのとき『離婚する』って言ったでしょ!」と
追及され、離婚を断れなくなる。
2.自分から家を出ていかない(DV等、特殊なケースを除く)
計画的な別居なら、まだしも、夫婦喧嘩の上、感情的に家を飛び出した場合
とりあえず、実家に逃げこむことが多い。
実家は心地良いし、上げ膳据え膳だし
何より配偶者に悪口を言われずに済むので、家に帰りたくなくなり、離婚を考え出す。
3.独身時代の夫(妻)像にこだわない。
ある程度、価値観や考え方が一致した男女が結婚するわけですが
結婚年数が経過すればするほど、
価値観や考え方がズレ始め、喧嘩が増えてくる。
原因はいろいろあるけれど、人間的に成長するスピードが、
夫婦間で異なっていることが一因。
分かりやすいのは、サラリーマンの夫と、専業主婦の妻で
夫は仕事を通じて成長するけれど、
妻は社会との接点が少ないので、結婚時と変わらないまま。
妻は夫のことを「結婚する前は○○だったのに」と嘆くが
夫が元に戻るわけはなく、夫婦間に溝が生まれてしまう。
妻も同じスピードで成長するのが一番だが、それは難しいのなら
現実を受け入れ、今現在の「夫のいいところ」を
探すことが大事。
(次回に続く)
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