今回は待望(?)の音源レビュー!
NAGLFAR/Cerecloth
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スウェーデンはメロディックブラックメタルの重鎮、NAGLFARの2020年リリース7thフル。
ペースこそ遅いものの毎回伝統的なメロディックブラックを発信してくれる彼らは今作も期待を裏切りません。
美しくも寒々しいトレモロリフに哀愁漂う邪悪なリードギター、ブラストとミドルを織り交ぜながら荒れた大地を突き進むか如きダイナミックな曲展開、おおよそ良質なメロディックブラックを形容するに用いられる単語が全て当てはまりそうなサウンドは相変わらずです。
今作の特徴としてBURZUM、DARKTHRONE、MAYHEMに見られるようなオーセンティックなブラックメタルの色が濃く出ていると感じました。随所にNAGLFARらしいフックの入れ方はありますがベーシックなブラックメタルリフが多く、禍々しさや邪悪さがダイレクトに楽曲に反映されています。例えば③なんかはシンプルなベースとドラムから入りBURZUMを彷彿とさせるリフで幕を開ける非常にプリミティブな楽曲ですね。アルバム全体を通してみるとブラストを多用しているもののそれ以上にミドル主体の楽曲が多く、雰囲気で楽しむスルメタイプの作品と言えそうです。
また、現代的なプロダクションでありながら普段の作品よりやや深めにリバーブがかかった
音像で各楽器の生々しさを残したミックスにしているのは今回の作風に合わせた意図的なものでしょう。一聴するとやや地味に感じるかもしれませんが、バランスの取れた非常にいいミックスだと思います。
余談ですが彼らと同郷のMARDUKの目下最新作"Viktoria"もこの傾向にあり、シンプルな楽曲とよく合っていました。特別意識はしていないんでしょうけど、北欧界隈はこういったあたり影響し合っているのが面白いですよね。
それでは今回はこれまで。
Stay heavy!
2020/09/19
NAGLFAR/Cerecloth
スウェーデンはメロディックブラックメタルの重鎮、NAGLFARの2020年リリース7thフル。
ペースこそ遅いものの毎回伝統的なメロディックブラックを発信してくれる彼らは今作も期待を裏切りません。
美しくも寒々しいトレモロリフに哀愁漂う邪悪なリードギター、ブラストとミドルを織り交ぜながら荒れた大地を突き進むか如きダイナミックな曲展開、おおよそ良質なメロディックブラックを形容するに用いられる単語が全て当てはまりそうなサウンドは相変わらずです。
今作の特徴としてBURZUM、DARKTHRONE、MAYHEMに見られるようなオーセンティックなブラックメタルの色が濃く出ていると感じました。随所にNAGLFARらしいフックの入れ方はありますがベーシックなブラックメタルリフが多く、禍々しさや邪悪さがダイレクトに楽曲に反映されています。例えば③なんかはシンプルなベースとドラムから入りBURZUMを彷彿とさせるリフで幕を開ける非常にプリミティブな楽曲ですね。アルバム全体を通してみるとブラストを多用しているもののそれ以上にミドル主体の楽曲が多く、雰囲気で楽しむスルメタイプの作品と言えそうです。
また、現代的なプロダクションでありながら普段の作品よりやや深めにリバーブがかかった
音像で各楽器の生々しさを残したミックスにしているのは今回の作風に合わせた意図的なものでしょう。一聴するとやや地味に感じるかもしれませんが、バランスの取れた非常にいいミックスだと思います。
余談ですが彼らと同郷のMARDUKの目下最新作"Viktoria"もこの傾向にあり、シンプルな楽曲とよく合っていました。特別意識はしていないんでしょうけど、北欧界隈はこういったあたり影響し合っているのが面白いですよね。
それでは今回はこれまで。
Stay heavy!
2020/09/19
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