両声類のミキサーボイトレ日記

ケロケロボイスのつくりかた

2016/10/18 09:03 投稿

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オートチューン(Auto-Tune)を使ったケロケロボイスのつくりかたについて、僕なりのやり方を書いてみます。

これは初めてケロケロを使ってみたやつです。
サビのハモりにのみ使ってます。
下のハモりだけで上のハモりには使ってないんですけどね。
ハモりってどうしてもメインボーカルと濁りが生じるので、それを避けるためにいつもハモりの音質を極端に変えてます。
EQだけでもいいんですが、オートチューンをかけることでロボボイス的な声になって声のキャラクターが少し変わったような気がします。
ハモりの存在感が増してメインボーカルとの分離も良くなった気がしますね。


これは全編ケロ声です。
ハモりも含めて全部にかけてますね。
これは曲の雰囲気的にどうしてもケロケロボイスにしてみたくなって。
この頃はいまいち使いこなせてなかったんですが、やっぱりかけないよりはかけた方がいいように思いますね。
あまり声質が変わってないような気もするんですが、なんとも言えないオサレ感が出てきました。
この頃まではオートでかけていたのでいろいろと問題があって、そのままだと違和感ないのに、オートチューンをかけたとたんにリズムがよれてるように聞こえたんです。
これはオートでかけると意図しないところでケロっとピッチが変わって、その部分にアタックが出来てしまうためですね。
そうするとリズムがよれて聞こえます。
きっちりリズムに合わせてケロっとしてくれればいいんですが、オートだと厳しいですね。
そこでボーカルウェーブの修正作業で、モタって聞こえるところを前にずらすということをやりました。
どのあたりでケロっとするのか耳で判断するしかないので、何度修正してもしっくりこないということもあって難航しましたね。
波形的にはモタってないのに、なんでモタって聞こえるのかよくわからないんです。
普通なら波形のタイミングをずらすだけで解決するはずなんですけどね。


いろいろと反省して再度ケロケロボイスにチャレンジしました。
これはオートではなく、マニュアルでかけています。
マニュアルといっても、画面で打ち込んだやつを自動演奏させてるだけですけどね。

オートチューンはABILITYに付属のPitch Correctというのを使っています。
これはあまり音質変化が少なくて、ナチュラルなケロケロ感です。
ただナチュラルすぎてこれほんとにかかってるのか?っていうくらいのナチュラルさなので、
音質変化を期待するには向かないかもしれないですね。
そもそもこれは音質変化なくピッチを違和感なく修正するためのものだと思うので。
フリーのプラグインではKeroveeというのも有名ですが、これに比べるとかかり方がエグいので僕はあまり好みではないかもしれません。
曲の雰囲気にもよるんですけどね。
Keroveeの方は逆に音質変化だけを期待する、純粋なエフェクターってかんじがしますね。

今回はPitch Correctを使って、これのMIDIボタンをポチっとします。
設定は100%ピッチが修正されるようにハードな設定です。

そしてMIDIパートをつくって、OUTPUTをPitch Correctに繋ぎます。
これにMIDIデータを打ち込んでいくんですが、ボーカルのメロをなぞるようにメロディーを打ち込んでいきます。
Pitch Correctに繋いだままだとよくわからないので、いったん適当なMIDI音源に繋いで、ピアノの音とかで鳴らしてみたりもしました。
それでMIDI音源を流して再生し、ボーカルのメロディーと完全にシンクロしたと思ったらPitch Correctに繋ぎなおします。
これで意図したタイミングでケロっとさせることができました。
リズムにも完全にシンクロして、キレが増しました。
ただなんかますますナチュラル感が増したような気がして、ケロケロ感とは少し違う気もしますね。
オートでかけたときと比べて、ノートの動きが少ないので地味なかんじかもしれません。
今回は曲がテクノポップで懐かしいかんじがしたので、ボーカルの音質も積極的に加工していて、ちょっとざらついたレトロなかんじをイメージしました。
Bメロは電話で会話してる雰囲気だったので、ラジオボイスにしてノイズも混ぜてさらにざらざらさせてます。
レトロな音質ということに拘ったので、全体的に高音もかなり削ってますし、ケロっとしたかんじではなくなったかもしれませんね。

このPitch Correctというプラグインもかなりナチュラル感の強いオートチューンで、積極的にケロケロさせるにはどうなのかなというのはあります。
ただKeroveeを使うとやっぱりかかり方がえぐい気がしてしまうんですよね。
基本的にはこっちのPitch Correctの方がしっとりと上品とした響きで好きです。

オートでかけるよりはMIDIでかけた方がリズムのキレがいいですし、処理も楽です。
オートでかけるときはボーカルのウェーブにある程度ピッチ修正をほどこしてからかけてたんですが、MIDIにしてからは無修正でそのまま突っ込みました。
これは、MIDIでかければどんなにピッチがずれてても強制的に指定したノートに修正してくれるためです。
そのため、オートでかけるときみたいに、意図しないところでピッチが変な音程に修正されるということがありません。
オートチューンをかけるならMIDIが断然おすすめです。
しかしオートにはオートの良さもありますね。
オートの方が粗いけどケロケロ感は出る気がします。

それからオレンジで打ち込んであるところはサビのハモりです。
これはメインのボーカルの録りをそのまま使って、オートチューンのMIDIモードで強制的にノートを動かしてハモりをつくってみたんです。
半オクターブ前後ノートが下がるかんじになるので、音質が機械っぽくなって面白い音になりました。
自分でハモりを録るより楽ちんで手抜きなんですが、今回は曲の雰囲気に合ってるのでこれでよしです。

ケロケロボイスにもいろいろなアプローチがあって難しいんですが、次回はもっと違うアプローチを研究してみたいです。

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