両声類のミキサーボイトレ日記

ディレイの処理

2016/05/02 20:15 投稿

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今回の歌ってみたでは割と凝ったディレイ処理をしてみました。
リバーブは最近ずっと使ってません。
ボーカルにはDIMENSIONというエフェクトを使ってるので↓
http://ch.nicovideo.jp/renraku/blomaga/ar995529
このエフェクトは揺れのないコーラスとも言われますが、リバーブ的な要素もあって、浮遊感がうっすら感じられて、ステレオの広がりも付加できます。
コーラスとリバーブの良いとこ獲りみたいなかんじですね。
これがあれば別にリバーブなんて要らないだろうということで、後はディレイで空間を演出していきます。
今回は特別にディレイを3台用意しました。


各ディレイの設定はこんなかんじ。
ABILITYに付属のTapDelayというのを使ってます。
ディレイエフェクトはデジタルならどれでも音質は同じなんですが、使いやすさの面でこれを使ってます。
左右に行ったり来たりするピンポンディレイがいいんですが、意外とシンプルなピンポンディレイがないんですよね。
このTapDelayというのはフィードバック1つ1つの音量、定位やタイムを細かく指定できます。
複雑な設定もつくれますが、シンプルなピンポンディレイ的な設定にします。
DELAY1は付点8分音符でフィードバック6回。
DELAY2が2分音符でフィードバック4回。
DELAY3が全音符でフィードバック1回。

センドレベルのオートメーションはこんなかんじです。
黄緑がメインボーカル、オレンジがハモりパートです。
DELAY1はメインとハモりに終始薄くかけ続けていて、ふわふわと漂うかんじにし、オケに馴染むようにしています。
要所でセンドレベルを突き上げて広がりが得られるように、ちょっとブラフ的なかんじの効果を狙ってみました。
2度目のサビ終わりとラスのサビ終わりのところですね。
徐々にセンドレベルを上げてぶわっと盛り上がるかんじにしてます。

DELAY2もブラフ的に要所で突き上げてますが、タイムを長くしてあるので、広がりよりもやまびこ感が強いです。
特定のフレーズを強調するために使います。
サビの「僕も君も同じだ」の”同じだ”のところとか、間奏を挟んだ後の「それとも自分の方かー」の”かー”の部分とか計4回です。
急激にセンドレベルを突き上げてまた戻すということをして、特定のフレーズだけを切り取るようなかんじにします。

DELAY3はさらに長いタイムで、やまびこというよりも輪唱です(かえるの歌で有名な)。
これは原曲通りなんですが、これを含めてメロディの一部というかんじなので、フィードバックは1回のみで、ゲインは最大まで上げてよく通るようにしてます。
これも特定のフレーズだけ切り取って出してます(Bメロの「君の中に」のところです)。
これはフレーズをコピって別のオーディオパートで出してもいいんですが、意外とエフェクトで出した方が簡単でした。

ディレイの音質の設定です。
タイムを変えてあるだけで音質の設定はどれも同じなんですが、EQはかなり大胆な設定で、ラジオボイス的な音質にしてあります。
ディレイ音の音質を極端に変えることで、元音と混ざったときの濁りをなくします。
まず400hz以下を執拗に削っていきます。
フィルター、シェルビングEQ、ピーキングEQの三段階でごっそりと。
400hz以下が要らないんですが、それ以上の音域は削りたくないので、このように三段階で削ることになりました。
次に2000hzあたりから上をフィルターでごっそり削った上で、ピーキングEQで4000hz付近を持ち上げます。
4000hz以上は要らないんですが、フィルターの構造上、なで肩にしか削られないので、一度2000hzまで削った後、もう一度ピーキングで4000hz付近を持ち上げるんです。
こうすることで抜けもよくなります。

これにコーラスエフェクトを入れます。
元音はミックスせずウェット音のみ出すようにして、ゆっくりとした周期でうっすらピッチが上下するように。
これでふわふわと漂うかんじが増します。
このディレイ音が元音と混ざることで、微妙なピッチのずれがコーラス効果をもたらして広がりのあるかんじになるんです。

ディレイのついでにラジオボイスの設定も。
VOCAL2がラジオボイスのパートになります。
間奏が終わった後に登場。
EQの設定はディレイと同じにしてあって、よりザラついたかんじを出すためにビットクラッシャーをつかってみました。
これを使うと電話やトランシーバーみたいな音になりますね。
ディストーションを使ったり、コンプをきつめにかけたりってことも試したんですが、いまいちでした。
ビットクラッシャーが一番しっくりきてます。
ただ気をつけないといけないのは、EQの前に挟まないと、高音がギラついたデジタル臭のする変な音になることです。
ラジオボイスって意外とよく使いますね。
箸休め的に使うことで、その後の印象が変わります。
ミキミキでも使ってます。
ただ今回は設定を見直して、よりローファイ感の強い音にしてみました。
このラジオボイスパートはディレイとDIMENSIONも切って、過剰にドライな音にしてあります。

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