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初めまして。あるいはご無沙汰しています。
ライトノベル業界の片隅に生息している、平和と申します。
ラノベ好きが高じて、ラノベ編集になってしまった変わり種です。
今回「ラノベは人生!」のブロマガにてコラムを書かせて頂けるということで、定期的にお邪魔させて頂ければと思います。
さて、記念すべき第一回ということで、やはりここは大前提となる話題から行くべきかと考えました。
そもそも「ライトノベル」って何でしょう?
これを読んでいる皆さんも、なんとなく理解している気持ちになっていたりはしないでしょうか。そんな「ライトノベル」について、書いてみます。
まず最初にごめんなさいをしないといけないのですが、この問いには明確な「正解」がありません。この言葉が使われるようになってから、様々な人が定義を議論してきましたが、いまだに結論は出ていないのです。
どういう経緯で生み出され、定着していったのかについては、インターネット上にほぼ正確な経緯が掲載されているので、ここでは割愛いたします。
その上で、どんな作品がライトノベルと認識されているのか……というのは、多分に主観が混じるため、なかなか定義しにくい部分があるのが現状です。
いわゆるオタクコンテンツ的なものとして「アニメ」「マンガ」などと並べられることもあるのですが、名前イコール表現媒体を示しているそれらとは異なり、ライトノベルというのは表現技法で言うなら「小説というジャンルの一つ」となってしまいます。
しかも、「これがあるからライトノベル!」という必須条件もあやふやです。とはいえ、大まかに同意を得られるような枠組みは見えてきています。
まず、定義するためのアプローチは作品の形態から見ていくものと、内容や表現手法から見ていくものがあります。
典型的なパターンを書き出してみると
「ライトノベルのレーベルから出ている小説がラノベである」
「若者向けのイラストがついたエンタメ小説がラノベである」
といったところでしょうか。
どちらも間違っていないのですが、どうしても例外となる作品もあるため、明快な定義かといわれるとしっくりこない……そんな感じではないでしょうか。
そこが長年にわたり、読者を悩ませてきた理由でもあります。では、実際にライトノベルを作っている編集者はどう考えているのでしょうか。
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