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北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
#073

・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
・2015年10月10日発行(月3回)10月第1号(通刊 第74号)

【目次】

■巻頭コラム
 「珍しいラーメンイベントの光景」(山本剛志)

□クロスレビュー「必食の一杯」
  バラそば屋@中野「バラそば」

■ラーメン実食レビュー
【北島秀一】
  支那そば 勝丸@目黒「極上焼き干しラーメン」

【山路力也】
  博多一風堂 浅草ROX・3G店@浅草「白丸元味」
  渡なべ@高田馬場「つけめん」
  らぁ麺やまぐち@西早稲田「鶏つけそば」
  来喜@横浜「胡麻ラーメン」
  屋台拉麺一's 西千葉店@西千葉「一's風担々麺」
  博多 一成一代@東比恵「ラーメン」
  屋台KENZO@中洲川端「焼きラーメン」

【山本剛志】
  蒙古タンメン中本@新宿「五目蒙古タンメン+インド定食」
  麺屋KABOちゃん@駒込「味噌中華そば」
  湘南タンメン屋@亀有「ワカメタンメン+餃子」
  麦右衛門@太子町「中華そば」
  姫路麺哲@姫路「醤油」
  清乃@有田市「角長醤油匠 特選」
  月乃家@有田川町「特濃」

□拉麺人インタビュー
 奥雅彦 <麺屋彩未 店主>①
 『独立しようということだけは頭の中にありました』(聞き手:山本剛志)

■連載コラム(第17回)
 『ラーメンの憂鬱』〜半世紀先を見据えた味創り(山路力也)
 『教養としてのラーメン』〜中国地方のご当地ラーメン(山本剛志)

□告知スケジュール

■編集後記


■巻頭コラム
「珍しいラーメンイベントの光景」山本剛志

 10/10(土)から10/12(月祝)の3日間、つくば市の研究学園駅前公園で「つくばラーメンフェスタ2015」が開催されている。今回で4回目になるこのイベントに、土曜日の開始直前に訪問してみた。

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 まず驚くのがお客さんの多さ。土曜日とはいえ、10時前から各ブースに長い列ができている。数えてみたら、長いところは200人近くになっていた。駅前というだけでなく、近くの市役所駐車場を開放しているので、車で来る家族連れも多い。とはいえ、初日の午前中からこれだけの人が来ているラーメンイベントは珍しい。「10月の3連休のイベント」として、つくば市民やTX沿線住民にも定着している事を感じさせる。

 更に驚くのが、地元ブースの人気ぶり。ほとんどのラーメンイベントでは、他地方から来たブースに長蛇の列ができる一方で、地元店のブースは「いつでも食べられるよね」と思われて苦戦してしまう。そのために地元店はコラボで「イベント限定の味」を提供するのが常だが、それでも列は伸びないもの。ところが「つくばラーメンフェスタ」では、地元店の列の方が長かったりする。しかも提供スピードが速く、地元人気店「喜元門×喜乃壺×華丸」による3店コラボは、2年連続でNo.1の売上数をあげている。これはラーメンイベントでは珍しい光景だと思う。

 TV露出による宣伝が期待できない茨城県(そもそも民放テレビ局が、47都道府県で唯一存在しない)という事を考えると、出店する地元店の発信力が強く、それぞれの店のファンが並んでいる状況だと思われる。もちろん味も負けていない。2人でシェアした3杯を紹介します。

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「Dragon Noodle」と「麺堂 稲葉」のコラボ。奥久慈軍鶏とつくば鶏、茨城県の地鶏を2種類使ったスープはじんわりと美味しい。見た目のシンプルさがありながら、磨き上げられた味わいに驚いた。

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「麺屋 むじゃき」「龍のひげ」「味箪笥」のコラボ。豚と鶏の旨みを凝縮させたスープに、野菜の旨みが徐々に流れていく塩ラーメン。麺との相性も抜群。

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「喜元門」「喜乃壺」「華丸」のコラボ。行列も一番長かった。軍鶏と煮干のスープは、アツアツで旨みもしっかり。イベント用の麺も自家製にこだわり、ハルユタカをブレンドした細麺も力強い。

 「全国からラーメン店が集まるイベントでは地元店が伸び悩む」というのは定説のように言われているが、つくばではそれが当てはまらない。他のラーメンイベントに出店する地元店も、つくばを見習ってほしいものです。


□クロスレビュー「必食の一杯」

 一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は今年8月、中野にオープンした新店、バラそば屋の「バラそば」を山路と山本の二人が食べて、語ります。

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バラそば屋@中野
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