ラーメンマガジン「ラーマガ」

ラーメンレビュー 山本増刊24号

2015/08/08 17:00 投稿

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■「ラーマガ」本誌に載せきれなかったレビューを掲載する「ラーメンレビュー増刊号」です

 「ラーマガ」本誌では、各号で7件の個別レビューを掲載しています。遠征や連食などで、そこに収まらない私のレビューを、随時「ら~マニア共和国」で掲載します。

 今回は、冷やし麺6杯のレビューを無料公開。クロスレビューで取り上げた「ソラノイロNIPPON」と、「麺や七彩@八丁堀」を2杯ずつレビュー。大阪遠征完全版と合わせて、15軒17杯のレビューを掲載します。ラーマガ本誌と合わせてお楽しみください。

□目次

1.まだまだ続く!8月の冷やし麺レビューを無料公開

 <本誌63号で、「二代目にゃがにゃが亭」「Hulu-lu」「えにし」のレビューを掲載
 <本誌64号で、「つけめんTETSU@関東各店舗」のクロスレビューを掲載
 <増刊22号で、「たかくら」「大喜」「チラナイサクラ」「さんじ」「蔦の葉」「ミライゑ」のレビューを掲載
 ・バリバリジョニー@小岩
 ・ソラノイロ@半蔵門
 ・ソラノイロ salt & mushroom@麹町
 ・マタドール@北千住
 ・みそ味専門マタドール@北千住
 ・匠屋@錦糸町

2.今年注目の2軒、2杯ずつレビューをプラス

 ・ソラノイロNIPPON@東京<本誌65号で、「江戸式中華そば」のクロスレビューを掲載
  ・ベジソバ(ビーガン)
  ・沖縄式角煮塩ラーメン
 ・麺や七彩@八丁堀<本誌66号で、「喜多方らーめん(煮干)」のクロスレビューを掲載
  ・つけ麺
  ・喜多方らーめん(醤油)

3.大阪遠征完全版

 <本誌65号で「麺処えぐち」「弥七」「閃」「香澄」のレビューを掲載
 <本誌66号で「颯人」「天神旗」「くそオヤジ最後のひとふり」「光龍益」のレビューを掲載
 ・ムタヒロ@福島<国分寺の人気店が大阪に進出!>
 ・らーめん小僧@福島<濃厚豚骨が麺に絡みつく!>
 ・さくら咲く@阿波座<女性だけの店舗にいた謎の男性?>
 ・麺のようじ@日本橋<メニュー豊富、飲んでも美味しい>
 ・ぎょぎょぎょ@本町<魚介にこだわってギョギョギョ!>
 ・どぎゃん@本町<大阪の麺をどぎゃんとせんといかん?>
 ・三麺流武者麺@新大阪<メニュー豊富な店が2号店を!>


1.まだまだ続く!8月の冷やし麺レビューを無料公開
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【バリバリジョニー@小岩】
「冷やしスーラータンメン」900円
※8月末まで限定

 2か月連続で月替わり限定を食べにバリバリジョニーへ。暑くて自宅に近いこの店で済ます理由もあるが、今月の冷やしメニューが気になった事もある。それが「冷やしスーラータンメン」。酸辣湯麺の冷やしというのを初めて聞いたので、興味が湧いて立ち寄ってみた。行徳の中華屋「響や」とコラボした一品との事。

 スープには動物系の出汁を一切使用していないとの事で、鶏チャーシューを外せばビーガンになるという。すっきりしたスープが、冷やしラーメン的にたっぷり入り、しっかり旨みを感じつつ、酸味も際立っている。具にはモヤシ・キュウリ・ネギ・トマトといった野菜たちに鶏チャーシュー。自家製のラー油をかけているが、「辣」の辛さだけでなく、山椒が広げる「麻」の辛さもかなりしっかり。

 山椒をパン粉に絡めた揚げ玉が、スープに溶けながらこってり感と山椒の辛さを徐々に加えてくれるので、最後まで飽きずにスープを楽しめる。「酸辣」より「酸麻辣」と呼びたい独特な一杯。

山椒で 冷やしスーラー 熱くなり

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らー麺屋 バリバリジョニー
東京都江戸川区西小岩3-11-19
JR線「小岩」駅より徒歩10分


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【ソラノイロ@半蔵門】
「ソラの冷汁風煮干ラーメン」1,000円
※8月末まで、昼夜各10食限定

 ソラノイロの夏季限定メニューが気になり、平日夜の部開店5分前に店頭に。すでに4人待っていて、店を出る時には待ち客もいる人気ぶり。わぽ会と湖池屋のコラボ「ソラのザルムーチョ」もあったが、宮崎店主が好きな宮崎名物(これは偶然の一致なのか?)、「冷汁」をベースにした冷やしメニューが気になり注文。

 澄んだ煮干ベースの塩スープは甘さを湛えていてゴクゴクいけるもの。照明が反射して綺麗に映る様は何とも美しい。シャッキリ茹でてシコシコの中細麺がしっかり入り、輪切りにしたキュウリがまた美しい。中央にはミョウガ、シソ、ネギが乗って、スープの合間に食べると舌がリフレッシュされる。

 器の縁についた味噌をスープに溶けば、宮崎冷汁で感じられる味噌の旨みが淡く広がってくる。この味噌が、塩分がありながら味は濃すぎないので、そのまま舌に入れてもいい感じ。今回は注文しなかったけど、この味噌をライスに乗せて「味噌おにぎり」みたいな味を楽しんでみたかった。ラーメンで涼みたい方には是非食べてみててほしい一品です。

冷汁と キュウリで酷暑を 乗り切らせ

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ソラノイロ japanese soup noodle free style
東京都千代田区平河町1-3-10
東京メトロ「半蔵門」「麹町」駅から徒歩4分


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【ソラノイロ salt & mushroom@麹町】
「イロイロ彩り冷し中華」1,000円
※8月末まで、昼夜各10食限定

 「ソラノイロ1号店」からの冷やしメニュー連食。「salt & mushroom」の冷やしは、昨年に続いてスタンダードな冷やし中華をベースにしたもの。私は初体験。赤坂の中華料理の名店「うずまき」の冷やし中華に惚れ込み、直伝を受けたというもの。

 しっかり茹でてしっかり締めた平打麺の下には、甘酸っぱさのある冷やし中華のタレ。一般的な酢醤油よりも甘さを感じ、それでいてしつこくはないので、そのまま飲んでも心地よい。麺の上にはゴマダレがかけられ、そちらは酸味を控えめにして胡麻の香りと甘さを感じられるようになっている。

 具には味玉も乗り、プチトマト、レンコンはゴマダレと絡んで味わいを深め、冷やしたソーキが、肉の旨みをギュッと引き締めている。シークァーサー酢を出してくれるので、酸味で食べたい人はそちらを少しずつ加えて楽しめる。オーソドックスだけど、ちょっと個性のある冷やし中華を食べてみたい人にオススメです。

彩りの 夏で涼んで 麹町

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ソラノイロ salt & mushroom
東京都千代田区麹町3-4-3
東京メトロ「麹町」駅から徒歩1分


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【マタドール@北千住】
「牛骨スープの天ざる中華」1,000円
※9月末まで予定。

 夜の部開店を待って入店。数人待っていた人がいて、食べ終わる頃には満席になっていた。こちらでは複数の冷やしメニューが提供されているが、3年前から登場した「天ざる中華」が何といっても秀逸。そんなわけで今年もこれを食べに来た。

 滑らかな麺はしっかり締められ、固くはないがちゃんと茹でられていて啜り心地がよい。この麺は麺だけで食べるよりも、スープとの調和を感じて食べたいもの。そこで醤油色でとろみがついた冷たいつけ汁に少しずつつけていただく。

 もう一つの皿には天ぷらが乗っている。具は「焼牛」「味玉」「千寿葱」「イタリアンパセリ」「マッシュルーム」、そして週替わりの天ぷら(この時は「ちくわ」)が乗っている。厨房にこのメニュー専用のフライヤーを設置している。スープに天ぷらをつける度、油がつけ汁を徐々に変化させるので、麺と交互につけるとその味の変化が楽しめる。

 麺と天ぷらを食べ終わったらスープ割りをお願いする。温かくなったスープは、冷たい時よりも牛骨や野菜などの香りがふんわりと漂ってくる。このスープを飲むと、牛骨スープの店で天ざる中華を出している意味を心から実感できる。

 ライスをつけて、天ぷらを乗せて「自作天丼」にしている人もいると聞く。本格的な天ぷらだからそれもアリだなぁ。

天ぷらで 舞い揚げる味 夏の風

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牛骨らぁ麺 マタドール 本店
東京都足立区千住東2-4-17
各線「北千住」駅から徒歩5分


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【みそ味専門マタドール@北千住】
「略式冷し中華」500円
※9月末まで予定。

 「マタドール」のネクストブランドにあたる「みそ味専門」。こちらでも夏の期間限定メニューがいくつか提供されている。一番凝っているのは、昨年食べて「ラーマガ31号」でレビューした「冷やし味噌らぁ麺」だが、今年はワンコインの新しい冷やしも登場したと聞いて訪問。それがこの「略式冷し中華」。

 岩立店主が賄いや自宅で食べているスタイルというこれは、太麺をしっかり締めて、冷やし中華の酸味ある醤油ダレの上に乗せている。そして卵白、納豆、卵黄の順に乗せ、辛子と紅生姜とゴマを添えて提供。それだけ(笑)

 「冷やし中華界のNAKED」と言いたくなる構成だが、シンプルにした事で麺とスープそれぞれの魅力が直接伝わってくる。中太麺のシコシコ感に、酢醤油のスープはしょっぱすぎない。そこに絡んでくるのが納豆と生卵。かき混ぜればとろみがスープに加わり、麺を引き上げれば一気に食べられる。皆がどこかで食べた記憶のある冷やし中華を、これまで食べたことないスタイルで楽しめる。ワンコインでボリュームも控えめだが納豆もあって栄養が取れるので、暑くて食欲がない時でも嬉しい一品。

略しても 涼しさ略さず 夏の味

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みそ味専門 マタドール
東京都足立区千住旭町43-13
各線「北千住」駅から徒歩3分


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【匠屋@錦糸町】
「淡雪涼麺」880円
※夏季限定メニュー

 新小岩から錦糸町に2007年に移転してきた店。しばらくご無沙汰していたが、夏の冷やし麺の案内をいただいたので訪問してみる事に。この夏一番暑い日、正直駅から歩くだけで厳しい状況だが、そんな平日13時すぎの、奥に細長くテーブル席が並んだ店内は半分くらいの客入り。夏季限定メニューの食券を購入。

 まず目を惹くのは、水菜・キュウリ・パプリカ・プチトマト・オクラといった様々な野菜たち。レモンを絞ればサラダ感覚で食べられる。ゴマダレを使ったオーソドックスな冷やし中華スタイルだが、胡麻のしつこさはなく酢醤油ほど酸っぱくはなく、そのまま飲めるもの。中太麺を啜ればさっぱりといただける。鶏チャーシューがアクセントになっている。

 そして、最大の特徴は淡雪に見立てた角切りの豆腐。野菜が続いていた口の中をリフレッシュしてくれる。このままでも十分に美味しいが、豆腐に軽い味付けがあればもっと面白かったかも。「普通の冷やし中華」を食べたい人にもオススメできる、さっぱり食べたい時の冷たい一杯です。

たくみさを 野菜と豆腐で 噛みしめて

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らーめん 匠屋
東京都墨田区太平3-9-9
各線「錦糸町」駅から徒歩7分


2.今年注目の2軒、2杯ずつレビューをプラス

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【ソラノイロNIPPON@東京】
「ベジソバ(ビーガン)」900円

 「ソラノイロ」本店開店以来、様々な形を見せる「ベジソバ」。3号店にあたるこちらでは

 

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