北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
西麻布五行@乃木坂「焦がし味噌」
■新連載:侃々諤々!
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
「家系ラーメンが動く夏」山本剛志
この1年ほど、都内で出店が相次ぐのは「豚骨魚介系」でも「二郎インスパイア系」でもなく、「横浜家系ラーメン」ではないだろうか。「魂心家」「壱角家」や、各地の地名を入れた「○○商店」といった家系ラーメンチェーン店が次々と出店されている。これらの店は、家系総本山を名乗る発祥店「吉村家」と繋がりを持たず、豚骨醤油という大きな括りだけが共通した(そもそも、それらのチェーン店では塩ラーメンや味噌ラーメンも提供している)、いわば「家系インスパイア」である。
そんな中、「吉村家」は、7月19日にホームページで「吉村社長のひとり言」を更新。2000年に横浜駅近くに移転したが、今回更に横浜駅寄りに移転させ、店舗を2倍に広げるとした。その関連で「環2家@下永谷」を売却するとも発表。その条件もホームページ上にアップする所が吉村さんらしい。
また、吉村家直系店の一つである「横横家@金沢八景」が7月11日で閉店し、都内に移転予定である事が同店のツイッターで発表された。これまで、宮城・千葉・新潟・富山・香川にある吉村家直系店だが、東京には初進出となる。もちろん都内には、六角家出身の「笑の家」など、評判の家系ラーメン店が点在している。今年の夏は、今後の家系ラーメンの動きを決める季節になるかもしれない。注目したい。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は7月7日、東京ラーメンストリートから八丁堀に移転オープンした、麺や七彩の「喜多方らーめん(煮干)」を山路と山本が食べて、語ります。
「喜多方らーめん(煮干)」820円