北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
■【新企画】ラーメン活動月報(5月)
□告知スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
『「ラーメン総選挙2015」で感じたラーメンの可能性』山路力也
博多一風堂を展開する「力の源カンパニー」主催による、創作ラーメンコンテスト「ラーメン総選挙2015」が行われました。このイベントは2012年に博多一風堂の暖簾分け店主14名(当時)による創作ラーメンコンテストとしてスタートし、2013年には力の源カンパニーの社員やアルバイトにも参加資格がありました。そして今回はいよいよ力の源カンパニーという枠を超えて、全国、世界のラーメン好きやラーメン店主が参加出来ることに。私はこのイベントの企画段階からちょっとお手伝いをさせて頂いていて、今回も書類審査と実食審査も担当しました。
参加者の中には一風堂の社員やスタッフはもちろん、皆さんもご存知な有名ラーメン店の店主さんや、和食や他ジャンルの料理人、さらには海外のラーメン店主さんも参加し、バラエティ豊かな顔ぶれになりました。そして栄えある優勝を果たしたのが、岐阜「麺屋白神」の木村氏による「うま味海苔出汁そば」。力の源主催のイベントで一風堂ではないラーメン店の作品が優勝したというのも興味深いですが、本当にユニークな発想の新しいラーメンが数多く集まって、ラーメンの可能性の広さを感じることが出来ました。
今回の優勝作品は「うま味海苔出汁そば」(麺屋白神)。海苔を具ではなく出汁の素材として捉えた視点が斬新でした。
和食の世界からも凄いラーメンが続々と。お茶を全面に出したものや、凍り豆腐などの和素材を上手に使ったものまで。
洋素材を使ったワールドワイドな作品も数多くあり、ラーメンがもはや世界共通言語になったことを実感しました。
次回はさらに全世界に門戸を広げて大掛かりなイベントになりそうな予感ですが、今回の優勝作品が全国の博多一風堂21店舗で販売開始しています。今回のクロスレビューでもご紹介しているので、ぜひ私たちのインプレッションもご一読いただいた上で足を運んでみて下さい。ラーメンの新しい可能性が感じられる一杯になっていると思います。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は5月19日より6月21日まで全国の博多一風堂21店舗で販売されている、期間限定ラーメン「うま味海苔出汁そば」を山路と山本が食べて、語ります。
「うま味海苔出汁そば」880円