■「東京ラーメンショー2014」第一幕に行ってきた!
東京ラーメンショーが10/24(金)10:00に開幕。早速行ってきました。友人からシェアされた分を含め、15杯のラーメンを賞味。その詳細は後ほど書くとして、まず言いたいことは2つ!
週末は混み合うかも。朝早くか日暮れ過ぎを狙いたい!
第一幕の特にオススメは
「15:酒田ラーメン」「11:帝皇ちゃんこ味噌らーめん」
「06:福島鶏白湯」
そして、「20:和歌山ラーメン」(これは26日まで)
今年は「ラーメン屋のスイーツブース」が登場!
今年からの新しい取り組みとして、「スイーツ」が本部運営テント横に登場します。ブース右側では長野県佐久市の洋菓子店「ピータース」が「大勝軒」「とみ田」「凪」「玉」とコラボしたスイーツを販売(こちらは現金)して、ブース左側ではカキ氷が販売されます(こちらはラーメンチケット1枚)。かき氷は4店舗予定していて、販売の期間は店舗により異なります。販売時間は10:00-18:00、数量が限定されているため早仕舞いもあり、整理券が出る可能性もあります。
まずはカキ氷のレビューでも…(笑)
「10/26-11/3」で販売の「雪うさぎ」。同所にあるラーメン店「大八車」のカキ氷専門店で、この夏のカキ氷ブームで数時間待ちを呼んだ大人気店。東京ラーメンショーでは遥かに短い待ち時間でいただける。こちらは「秋色かぼちゃキャラメル」。たっぷりの氷にミルクとかぼちゃソース、そしてキャラメルをかけていて、冷たいけれど冷たすぎず、甘いがそれもしつこくない、すっきり切れる味が心地よい。ラーメン連食の後にはマッチしそう。ちょっと量が多いので、カップルで一つのカキ氷を食べるとか…、ヒューヒューだよっ!
こちらはデザートブース「ピータース」の「パンナコッタ」と「さつまいものブリュレ」。1個400円。週末は、ラーメンを食べている所にスタッフが売り歩いていました。詳細はともかく、もちろん美味しかったです。食後にさっぱり甘いものが食べたい時に好適。
お待たせしました(笑)。それでは、第一幕でチェックしたラーメンを、写真入りで速報します!
今年の「ガリガリ君」、初日のラインアップ。
(このボードは毎日入れ替わります)
<10月24日(金)・10月25日(土)>
■01:わぽ会コラボ(マタドール×くろ喜)「牛と海老薫る味噌らーめん」
<10月26日(日)・10月27日(月)>
※写真は全部乗せ(350円)トッピング。
■01:わぽ会コラボ(ムタヒロ×ほうきぼし)「わぽぽ辛鶏煮干そば」
<10月28日(火)・10月29日(水)>
■02:岩田家「徳島ラーメン」
※写真は生卵トッピング(100円)付き
東京ラーメンショーの徳島ラーメンとしては、去年・一昨年と「東大」が出店。その勢いある接客と、昨年の濃厚な味が話題を呼んだ。今年は3年前に出店した「岩田家」が出店。特に呼び込みもしてないので静か。豚骨醤油ベースのスープは徳島の平均的な味わいで悪くない。具のバラ肉が徳島ラーメンの特徴だが、とにかく量が少なかった。生卵をトッピングするとバラ肉が絡める間もなくなくなってしまうので、徳島らしさを味わいたい時はバラ肉もトッピングした方がよいかも。
■03:来々軒「日本初の醤油ラーメン」
第一幕のレジェンド枠は、1910年創業の浅草「来々軒(閉店)」がベース。鶏ガラと豚骨を使った澄んだスープに醤油ダレ、そして中細麺。具にはチャーシューとメンマと刻みネギ、で終わらせる予定だったが、850円で販売するわけで、チャーシューを増量し、そのレシピを受け継いだ「進来軒@千葉市(こちらは盛業中)」に乗っている「なると」を1枚追加。これで「昭和の中華そば」感が更に高まった。ブースのラーメン受取口には「S&Bコショー」が置いてある。これはラーメンにも2~3かけされているそうだが、お好みで追加してくださいとの事。客席にもGABANの胡椒が置いてあるが、当時のレシピにそこまでこだわりつつ、2014年のラーメンシーンでもついていける味わいにしている。
■04:きんせい「なにわの金の塩」
大阪の人気店が東京ラーメンショーに単独出店。あっさりした鶏ガラと魚介系のダブルスープは味わい深く、薄さは感じない丁寧なもの。そこに白ネギと青ネギが加わっているが、そこから立ち上ってくる紫蘇の香りが印象的。実はこれ「紫蘇油」。この香りの立たせ方が見事。
■05:拉通×阿修羅「船橋ソースラーメン」
戦後船橋市の中華料理店で伝えられてきた「ソースラーメン」をラーメン専門店が提供する「船橋ソースラーメンプロジェクト」から、2店舗が参加。拉通はこの1週間休業してまでもこの味に賭けている。また、ソースラーメンプロジェクト参加店からも多くの店主・店員がサポートに入っている。スープの味付けはもちろんソース。スパイスの効いた味付けがチャーシューや揚げネギ、そして中太の縮れ麺に絡みついて、個性溢れる味。「ソースラーメン」という表現に戸惑いを持つ人が多そうだが、そんな人にこそ食べてほしい一杯。
■06:福島ラーメン組っ!獅子奮迅隊「福島鶏白湯」
■07:上越革麺会「越後上越白湯~雪中華~」
初登場の、新潟県上越地区のラーメン店によるコラボ。ラーメンショーの公式サイトで告知されていたラーメンの写真が、雪国に見立てたもので前人気を集めていた。スープに米粉を溶かし込んでいて、粥のような食感を味わえる。細麺も、このスープにしっかりと絡んでくる。ネギの上に立てかけたチャーシューの醤油味がスープにコントラストを与え、穂先メンマは辛味、ほんのり桜色をさせた「塩漬け大根」が甘酸っぱさのアクセントになっている。見た目で楽しく食べておいしい一杯に、トッピングでも地元の食材を加えている。
■08:本田商店×龍の家×清陽軒×味壱家「久留米ラーメン」
■09:つくし×大島×福籠「札幌濃厚旨味噌ラーメン」
札幌の今のトレンドである「純すみ系」。そこの出身である富山の「つくし」、船堀の「大島」、浅草橋の「福籠」のコラボ。黄色い太麺にアツアツの味噌味のスープが入る。チャーシューの上にはおろし生姜が乗るが、ラードは札幌よりは多くは感じない。また、モヤシを煽るオペレーションが今回は使われていない為、香ばしさや熱さに若干の違和感はあるが、それを濃厚な味噌味でカバーしている。
■10:秀ちゃんラーメン「博多豚骨ラーメン」
■11:ばふ。×力皇「帝皇ちゃんこ味噌らーめん」
■12:黒船×百麺「大船渡秋刀魚だしラーメン」
■13:佐伯ラーメン愛好会「大分佐伯ラーメン」
去年ラーメンショーで大人気を呼んだ大分佐伯ラーメンが今年も登場。ニンニクの効いて油も多い豚骨醤油スープが、たっぷりの胡椒も加わってインパクト抜群。もちろん好みを分けるが私は大好き。味作りをサポートする渡辺樹庵氏は、今年も佐伯を訪問し、老舗の「香蘭」を3回食べ、時間帯によって変わる味の、一番いい所の再現を目指したとの事。その味を伝える佐伯の人達の頑張りもトッピングされた一杯を感じてほしい。
■14:真武咲弥×ど・みそ「豪華肉三種!!濃厚味噌」
札幌味噌ラーメンの「真武咲弥」と、東京味噌ラーメンの「ど・みそ」がコラボ。最初のスープはややスパイシーな味わいに、挽肉、チャーシュー、バラ肉の3種類の肉をトッピング。それだけでなく、挽肉には醤油味を、バラ肉にはカレー味をつけて、これらと一緒にスープを口に含む事で味が変わっていく。そんな楽しさを兼ね備えた一杯が楽しめる。
■15:酒田のラーメンを考える会「自家製ふわ・とろワンタンメン」
■16:彩岩軍団「埼玉焦がし醤油ラーメン」
■17:桜×如水×雀「名古屋コーチン濃厚味噌らーめん」
昨年「台湾ラーメン」を提供していた3軒が今年は「味噌」に挑戦。名古屋コーチンを使ったスープの力強さを上回る、八丁味噌を含んだ味噌ダレがとにかく特徴。甘辛さを楽しめる味噌ダレで、中太麺や鶏団子、大きく脂も感じるチャーシューにも味が染み込み、味噌の個性を楽しんでいるうちに一気に食べられる。この味わいも独特です。
■18:信州麺友会「完全無敵の味噌ラーメン」
■19:北陸福井麺和会「極旨濃厚味噌"ベジポタ"」
福井県で人気の2軒がコラボで登場。ベジポタスープの味噌味で提供。スープには玉ネギなどの野菜を様々に入れているようだが、ベジポタというわりにはイモ類を使っていないようで、ポタージュっぽい食感はほとんど感じない。そういう意味では、この商品名はどうかな、と思えるが、味噌の味わいの濃厚さでカバーされている。丼の縁には豆板醤とニンニクがつけられているので、味変させながら楽しめる。
■20:麺彩房×大山家「和歌山中華そば」
<10月24日(金)~10月26日(日)>
このブースは2~3日間で入れ替わるスタイル。最初の3日は、大山家と大成食品直営店の「麺彩房」、そして大成食品が運営する「鳥居塾」卒業生がご当地ラーメンにチャレンジ。昨年は「尾道肉中華」を出していたが、今年は和歌山、それも「井出系」の濃厚なスタイル。大山さんらが和歌山に遠征し、井出系の中でも濃厚な「うらしま」などをインスパイアした味で提供。この濃厚な豚骨に、生醤油を存分に使った味付け。やや醤油を強くも感じるが、濃厚で甘さも感じる豚骨スープでさすがのインパクトを感じさせてくれる。赤いなるとが和歌山ラーメンをイメージさせるが、和歌山ラーメンらしいのはそこだけではない。
■20:黒琥「月見マー油豚骨」
<10月27日(月)・10月28日(火)>
入れ替わりブースの第二弾は、「ご当地リスペクト」とは別枠になっている。遠藤商事という会社が営む、豊洲に本店を置く家系風ラーメンのチェーン店。今回のラーメンは、通常のラーメンに半熟目玉焼き、マー油、そしてチーズをたっぷりとかけたもの。スープはあっさりしていて、マー油とチーズがとにかく目立つ。チーズにこだわりがあるのかな、と思っていたら、遠藤商事はイタリアンの店舗を数多く持っているという事で納得。コラボと言いつつ単独の出店なのは、テレビ局とのコラボ出店だかららしい。100円で「チーズかけ放題」もやっていたが、これをやると味は完全にチーズに支配されるらしい。
■20:麺や食堂×金斗雲×鳴声「神奈川淡麗しお」
<10月29日(水)>
入れ替わりブースの第三弾。このブースだけは、第一幕から第二幕にまたがって営業する。あっさりしながらじんわり染みこむ味が、近年神奈川県内で話題の「神奈川淡麗系」を、その一角を占める厚木「麺や食堂」と、鹿児島の「金斗雲」、西馬込の「鳴声」が協力して提供。鶏と魚介を感じるスープで、香味油が軽く乗る。具は海苔、チャーシュー、メンマの他にワンタンも追加。ワンタンの肉が旨みと生姜のさっぱり感。公式画像にワンタンが入ってなかったので、得した印象があるのも嬉しい。
■第二幕も「東京ラーメンショー速報」!
もちろん第二幕も、この「ら~マニア共和国」で、ラーメンショーの模様を伝える速報版を作成します。ご活用ください。
第二幕:2014年11月1日(土)朝公開予定。随時追記予定。
第一幕更新履歴:
第一版 2014年10月25日(土)公開
第二版 2014年10月26日(日)徳島・佐伯のレビューを追加
第三版 2014年10月27日(月)スイーツ・わぽ会・秀ちゃんのレビューを追加
第四版 2014年10月28日(火)彩岩軍団・黒琥のレビューを追加
第五版 2014年10月29日(水)わぽ会のレビューを追加
第六版 2014年10月30日(木)神奈川淡麗系のレビューを追加
山本剛志:ラーメン評論家、ラーメン王。1969年生まれ。東京都出身、東京都在住。TVチャンピオン第6回ラーメン王。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人