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北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
#031

・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
・2014年8月10日発行(月3回)8月第1号(通刊 第32号)

【目次】

■巻頭コラム
 「アメリカ人と鰹節」(山本剛志)

□クロスレビュー「必食の一杯」
 麺屋 はなび@東新宿「台湾まぜそば」

■ラーメン実食レビュー

【山路力也】
  志奈そば 田なか@向原「冷しつけ麺〜TRUTH 蒼き侍たち〜」
  BumBun Blau Cafe with Bee Hive@旗の台「アグーチャーシューの醤油らーめん」
  Japanese Soba Noodles蔦@巣鴨「塩そば」
  鶏麺専門店 丸千製麺@五反田「冷しゴマつけ担々麺」
  拉麺阿修羅@船橋「胡麻ダレ冷やし麺」
  ホルモンと本格焼酎の店 おはこ@船橋「船橋ソースラーメン」
  RAMEN EXPRESS 博多一風堂 三井アウトレットモール木更津店@木更津「白丸とんこつ」
  あいつのラーメン かたぐるま@丹波口「濁とん塩ラーメン」

【山本剛志】
  麺や七彩@東京「山形のだしの稲庭冷がけ中華」
  らーめん天神下 大喜@湯島「冷やし中華」
  みそ味専門 マタドール@北千住「冷やし味噌らぁ麺~トリュフ風味仕立て~」
  まぜそば専門 闘牛脂@北千住「台湾まぜそば」
  二代目にゃがにゃが亭@三河島「冷たいおつゆのさんま香油中華」
  麺屋喜八郎@御殿場「らーめん(塩)」
  拳ラーメン@丹波口「塩拳らーめん味玉入り」
  拳10ラーメン@西大路三条「拳10ラーメン+〆ご飯」

□拉麺人インタビュー 
 後藤将友<G麺7 店主>①
 『北島さんの速報で独立を決めた』(聞き手 山本剛志)

■異論激論!
 『薬味について』

□告知/スケジュール

■編集後記

【お詫び:今号は北島秀一の原稿が休載となり、一部構成を変更しております。ご容赦下さいませ。】


■巻頭コラム
「アメリカ人と鰹節」山本剛志

 「ラーマガ30号」のレビューで紹介した「ソラノイロ」と「魚雷」の2軒は、実はアメリカの新聞社からの、連食するラーメン好きという取材依頼でした。米国から赴任したばかりの東京支局長と、日本人特派員、カメラマンの3人が同行し、特派員さんが通訳も兼ねていた。とはいえ、私だけ食べるわけにもいかない。そう考えていたら、支局長はベジタリアンとの事。まずは「ソラノイロ」でビーガンベジソバを食べてもらった。

 「ベジタリアンだけどビーガンというわけではないので」と言いながら、彼女は味玉もトッピング。「非常に美味しい」と大喜びで大満足。移動しながら、自分のラーメン遍歴や日本のラーメンに関する思いについてのインタビューを受け、2軒目の「魚雷」へ。こちらでは、コーヒーサイホンを使って本枯節のダシを取る所を見てもらおうと思ったが、支局長は鰹節の匂いに戸惑いを見せた。日本に来るまで嗅いだことがない匂いだと聞いて、鰹節の海外での扱いに気づいた。

 そもそも鰹節を使っているのは、日本以外ではスリランカとモルディブくらいなもので、欧米ではまず料理に使われることはなかったという。最近でも日本料理店以外では、先端的なフレンチレストランで日本料理で使われる鰹節を、料理に振り掛けるなどで使っている程度との事。鰹節の匂いや出汁の使い方に、米国人が戸惑いを感じるのは当然の話と言える。

 考えてみれば、最近海外進出著しい日本のラーメンも、豚骨、鶏白湯や味噌、そして辛口の味が人気を集めているという。逆に魚介系醤油ラーメンは海外では苦戦するという。鰹節も醤油も日本独特の食材だからかもしれない。

 とはいえ、日本料理で鰹節が使われるのは海外でも同様で、日本企業がアジアでの鰹節生産を始めたりしている。鰹節の香りに慣れる外国人が増えれば、魚介系ラーメンは海外でももっとメジャーな存在になるかもしれない。


□クロスレビュー「必食の一杯」

 一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は7月15日、東京進出を果たした台湾まぜそば元祖の店『麺屋はなび 新宿店』の「台湾まぜそば」を山路と山本が食べて、語ります。

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麺屋はなび 新宿店@東新宿
「台湾まぜそば
」780円