■チョコレートラーメンをいろいろ食べてみた!
2月14日はバレンタインデー。チョコレート会社の戦略と言われたって、チョコが日本一注目される日なのは間違いないです。どうせチョコ貰えないし(笑)、ラーメン屋でチョコラーメン食べてやろうと思って食べてみました。5軒だし期間限定ラーメンなので、今号は無料公開!
食べているうちに「チョコラーメン」はそもそもアリなのか?とも思ってきたので、次号の「ラーマガ」14号(2月20日公開)では「甘いラーメンの話」をクロスコラムで語ります。気になった方は「ラーマガ」ご購読のほど、よろしくお願いします。
・パパパパパイン@西荻窪(チョコ+パイン⇒担々麺?)
・麺や庄の@市ヶ谷(チョコつけ麺はビター)
・246亭@青葉台(味噌とチョコがガチンコ勝負)
・麺屋武蔵@新宿(6年目の「味噌ガーナ」は天地返しで!)
・ロックンロールワン@赤坂(みちゅミントにクリームの下からチョコ!)
■パパパパパイン@西荻窪
カカカカカカオ+チョコワンタン(850円+150円)
※3月上旬ごろまで
店名からして変わり種としか言いようがない「パパパパパイン」、通常メニューよりも変わり種なのが限定ラーメン。普段は数日で売り切る事が多いが、今回の「チョコパイン担々麺」の「カカカカカカオ」は1ヶ月程度の販売を予定しているとのこと。
2013年にこちらが相模原市に出店していた「麺屋クラー軒(閉店)」の看板メニューが「チョコ担々麺」だったが、もちろん今回の味はそれとも異なる。スープには豚や鶏を使わず、煮干と昆布だけを使ったもの。スープにチョコソースを加え、挽き肉を乗せたことで甘さを感じさせ、糸唐辛子をはじめとしたスパイスで辛さをしっかり表現。パインが加わることでさっぱりとした後味も感じさせるもの。チョコと相性がよいナッツが入る事で担々麺らしさをプラスしている。芝麻醤などの特有の食材が入らないのにしっかりと担々麺になっているのがおもしろい。
トッピングで加えたのが「チョコワンタン」。チョコを包んだワンタンにシナモンの味が加えられているのか、まるで「八つ橋」を食べているような錯覚にとらわれる。その楽しさがこの店のセールスポイント。店主は「話題性だけの店」と謙遜するが、単なる意外性頼みの店ではなく、一杯食べて楽しくなれる店だからこそ続いているのだと思う。もちろん苦手な人もいるだろうが、イロモノとは言い切れない魅力を持った一軒だと思う。
坦々と 楽しさという カカオ増す
パイナップルラーメン屋さん パパパパパイン
東京都杉並区西荻南3-12-1
JR「西荻窪」駅から徒歩2分
■麺や庄の@市ヶ谷
チョコつけ麺2014(980円)
※2/20まで
話題性ある「創作麺」が立て続けに登場する庄の。バレンタイン限定は7年前からやっているというが、この季節ならではのチョコつけ麺を提供している。自家製麺はミルク入りの太麺。それだけでじんわりとした甘さを感じさせるもの。つけ汁はホワイトカレーベースのもの。程良い辛さとまろやかさはあるが、麺とつけ汁だけではチョコっぽさはあまり感じない。
そこで登場するのが、麺の上に乗っている茶色いブロック。これがチョコをかけたチャーシュー。まるで板チョコのようなこれをつけ汁に入れると、ホワイトスープに徐々にチョコ色が加わっていく。このチョコは甘さが一切ないビターチョコ。なのでカレースープの辛さは壊さず、苦さがカレーに加わって深いコクを感じさせるもの。アイスプラントやチョコ色のタピオカなど、食感の変化で最後まで新鮮に食べられる。男女ペアでこれを注文すると、ビターなチョコチャーシューがホワイトチョコチャーシューに変わるらしい。ちぇっ、甘いねヒューヒューだよ(笑)
麺を食べ終わったら、100円増しでリゾットを作れます。今回はスパイシーカレーにチョコの味が残り、アツアツの中にご飯が入って、レンゲで食べ終わる頃にはしっかり満腹です。
スパイシー チョコレートずっと 変わらずに?
麺や庄の
東京都新宿区市谷田町1-3
各線「市ヶ谷」駅から徒歩3分
■246亭@青葉台
味噌チョコラーメン(800円)
※2/16まで
■麺屋武蔵@新宿
■ロックンロールワン@赤坂
Funny⇒Fuckin' バメンタイン~ホワイトチョコスープからの…つけ麺~(1,000円)
※販売終了(2/9のみ販売)
現在のロックンロールワンでは、第二日曜日を「限定ラーメンの日」としていて営業している。2月のメインの限定ラーメンは、嶋﨑店主が提供する「Sのロック」だった。もう一品、スタッフが考案したメニューがこちらのつけ麺。チョコメニューということで連食の2杯目をこちらにした。そんなわけで、今回は既に販売終了している一品ですが、チョコ繋がりということでレビューします。
ロックンの通常のつけ麺は、昆布水をベースにした「みちゅ」に入れた麺をつけ汁に浸していただくスタイル。今回は、チョコとの相性を考えたのか「みちゅ」の中にミントを入れている。麺の上に乗ったオレンジもチョコとの相性がよい。
まずは麺だけ啜るとでかなり爽快。つけ汁はホワイトチョコを加えたクリーミーなもので、甘さをまとって味わいが加わる。ホワイトチョコのムースの上にハート型に書かれたチョコソースなど、見た目のかわいらしさも嬉しい。後半はつけ汁をよくかき混ぜると底からチョコレートの茶色が現れる。ピンクペッパーで味も引き締まる。重層的な甘さがコクになり、味が強いが十分そのまま飲める。麺を入れていた「みちゅミント」で割っても楽しい。
ミントチョコ 心が目のよう 白黒す
山本剛志:ラーメン評論家、ラーメン王。1969年生まれ。東京都出身、東京都在住。TVチャンピオン第6回ラーメン王。
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