北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
『2013年 今年の30杯』
【北島秀一の10杯】
Japanese Soba Noodles 蔦@巣鴨「醤油そば」
らぁめん家 69'N'ROLL ONE 赤坂本店@赤坂見附「禁断のらぁ麺へのリスペクト」<販売終了>
神保町 可以@神保町「佐伯ラーメン」<販売終了>
らーめん鶏喰~TRICK~@吉野町「鶏の醤油らーめん」
谷口食堂@新横浜<閉店>「鍋焼きラーメン」
ぜんや@新座「塩ラーメン」
らーめん かねかつ@川口「らーめん」
麺処まるは 健松丸@札幌<閉店>「次世代あっさり和風鶏塩麹ラーメン」
【山路力也の10杯】
らぁ麺 やまぐち@西早稲田「鶏そば」
そばはうす 不如帰@幡ヶ谷「塩そば」
「(無銘)」@岩本町「熟成練り醤油らーめん」
志奈そば 田なか@向原「鯵ニボそば(醤油)」
食堂 七彩(麺や 七彩)@都立家政「稲庭中華そば」
The Finest Noodles El Dorado@福生「我流旨味ソバ(醤油)」
麺酒家 まんかい@福島「潮豚骨らーめん」
拳ラーメン@丹波口「豚にぼWING」
麺屋 極鶏@一乗寺「鶏だく」
【山本剛志の10杯】
◯大 しらはる@青森「鴨つけ麺中」
中華そば 嘉一@仙台「中華そば+鶏飯」
らー麺 天心@石打「ぶいこつ醤油ラーメン」
塩山館食堂@塩山「特製タンメン」
新京亭@飯田「五目そば」
めん奏心@金谷「丸鶏中華そば 醤油」
うえまち@谷町六丁目「中華そば 醤油」
□拉麺人インタビュー
■異論激論! 年末特別編
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
「ラーメンイベントにおける告知の重要性」山本剛志
今年は本当にラーメンイベントが多い。年末の今も、東京の大井競馬場で「ラーメングランプリ」を大晦日まで開催している。今回のイベントは、大井競馬場内馬場にて8軒のブースが出店。普段ラーメンイベントにはあまり出店しない、個性と実力を兼ね備えた名店が軒を連ねる他、ラーメン王青木誠氏が「にぼみそラーメン」を提供するなど、話題は多い。
混んでいるのかな…と思い、初日の28日に大井競馬場に向かってみたが、まず最寄駅から大井競馬場に入るまでにこのイベントの周知がない事に驚いた。また、場内に入っても数枚のポスターがあるものの、会場への呼び込みが見られないし、普段競馬場に行かない私には、「内馬場」が競馬場のトラックの内側という事も分からなかったので、一瞬途方に暮れてしまった。会場に着くと見慣れたラーメン好きの面々が揃っていたので、みんなでシェアしながら8杯のラーメンを食べた。味はもちろん問題なく、ラーメンイベントが本気で開催されている事に違いはないのだが、お客さんの数としては厳しい状況になっていた。
本来であれば大井競馬場側にもっと告知をお願いしたい所だけれど、競馬場内には常設の飲食店もあり、「東京トゥインクル・マルシェ」と銘打った、キッチンカーによる9店舗でもご当地グルメを販売していた。それらへの配慮があって、ラーメングランプリだけを積極的にアピールできない状況なのではないかと思える。どんなに味が本格的でも、一般のお客さんには存在自体を認識してもらわなければ意味がない。イベントに関わるラーメン関係者はその点を主催者側に伝えているとは思うが、主催者側の都合でそれが実現できない状況も少なからず見受けられるのは残念である。
なお、2日目の29日は大井競馬を代表するGⅠレース「東京大賞典」が開催れた事もあり、ラーメングランプリ会場も賑わった様子とのこと。今日も開催されているので、興味を持たれた方は万全の防寒対策をした上で、大井競馬場に向かってもらいたい。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は今年映画『ラーメンより大切なもの』も公開されて話題を集めた、東池袋大勝軒の「特製もりそば」を三人が食べて、語ります。
「特製もりそば」700円