北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
■ラーメン活動月報(12月)
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
『年末のご挨拶』山本剛志
2016年最後のラーマガです。今年食べたラーメンは584杯、食べたのは17都府県で、昨年に比べれば食べるペースが落ちている事は否めません。この2年は、他の仕事をせずにラーメンに関する仕事だけをしようとしてきましたが、収入のある仕事がなかなかできずに、貯金を使い果たしてしまいそうな状況です。その為、あまり外出もしづらくなってます。2017年は、収入が明確になっている仕事に絞りつつ幅を広げ、ラーメンという食文化をまとめる作業を進めていかないといけないな、と思っています。
この1年のラーメン界も、様々な新店が登場しました。中でも注目のジャンルは今年も「人気店のネクストブランド」だった。人気店があるからこそ、次の味にチャレンジできるという意味では楽しめるが、その一方でそのネクストブランド店がすぐに味を変えたり、閉店してしまう例も目立った。人材不足などが深刻な状況という事情も分かるが、ネクストブランドでも、地元に愛されて長続きする店を目標にしてほしいと思う。
また、基本メニューの味を次々と次々と変えてくる店が増えているのも近年の特徴だと思う。より良いものをより安く、という企業努力は大切だと思うが、そうそう味を変えられてしまうと、食べる側としてはまた行かねばならずに困ってしまう。もちろん行きたいのはやまやまだが、そちらを優先できるとは限らない。中にはそれまでの味を否定するようなリニューアルをする店もあったりして、哀しくなってしまう。
2017年も、各地で様々なラーメンが出てくると思う。似たようなスタイルのラーメンをあちこちで食べるのは体力的に難しくなってきた年代でもあり、個性と意志を感じるラーメンを口にできたらうれしいな、と思う。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は今年7月にオープンした「つじ田」の新ブランド「成都正宗担々麺 つじ田」の「成都担々麺」を山路と山本が食べて、語ります。
「成都担々麺」780円