北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
■ラーメン活動月報(9月)
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
『イチゲンさん ラーメン大王決定戦2016』山本剛志
そんなわけで、久々に地上波のテレビ番組にしっかり出演する機会をいただきました。7月中旬に制作会社の方から「ラーメン王選手権優勝者を集めて、テレビチャンピオンのような内容をイチゲンさんで放送したい」という依頼をいただきました。制作会社はテレビチャンピオンも担当していたので快諾。歴代優勝者の中で了承した、小林さんと青木さんの3人で戦う事になりました。今回の問題制作は番組スタッフが行い、それを大崎裕史さんが監修するというスタイルで、大崎さんは収録日に同行していました。
収録日は朝10時に集合。収録時の服装は、スタッフからの依頼で「ラーメン店のTシャツ」。複数種類の画像を見てもらった所、白い色が目立つので「凪」の1周年記念Tシャツ(復刻版)を着る事に。
一回戦は様々な画像による早押しでしたが、どうにも押す自信が持てない隙に二人に押されてしまい、結局ポイントゲットならず。ただ、三問めの「まぜそば逆回転」問題は、みんな再生する前から「三ツ星@恵比寿」かなとヤマをかけていた気がします。台湾まぜそばなどでは、見た目で他の店との区別するポイントがないので。
二回戦は新店プレゼンバトル。2016年開店の新店の中からオススメしたい店を出して決めてもらいましたが、「麺魚」が決まった時点で「いけるかな」と思いましたが、他の二人がオススメしてきた「みやみや」「ピリリ」は未食だったので、ちょっと焦りました。自分がラストという事でプレッシャーも感じましたし。とはいえ、麺魚さんの個性である「鯛の香りと旨み」を伝えられたのかな、と感じました。終了した後の「風のない所に風を吹かせたかな」という一言は、もちろん「凪」のTシャツを着ている事から言ってみた一言です。
そして三回戦は新横浜ラーメン博物館へ。自分の決勝の時もここだったので懐かしいです。出演者と大崎さんはラー博内の一室で、スタッフの準備が整うまでしばらく待機していました。そして5問。あまりに難問すぎて、「これオンエアで面白く見てもらえるのか?」と思ってましたが、実際には編集が入っていて、スタジオのMC二人の掛け合いもあって面白くなってましたね。例えば、三問目に出題された「BiaBia@東高円寺」は、オンエアでは「ロケしたのは何曜日でしょうか?」という質問が先に出ていましたが、実際の出題時は、3分間のVTRを流して終わってから、おもむろに「さて、」と出題されました。その難しさは伝わっているかなぁ。
結果、優勝は小林さんになったわけですが、敗因としては、押す時の思い切りの弱さと、三回戦では早押しボタンまでダッシュするという体力的な問題もありました。とかいう言い訳をしてみても、私の精進が足りなかったのは事実なので、これからも気合を入れて頑張ります。
一回戦の2軒と三回戦の1軒はオンエアからカットされて、オープニングの後でその3軒のラーメンが紹介されました。ただ、3人の好きな店で「スタッフが出場オファーを出す」というシーンを撮影しているのですが、そこが全部カットされていたのは残念。私は「大喜@湯島」でとりそばを食べた後に、スタッフから招待状を渡される、というシーンを撮影しました。
テレビ番組という事で制約は様々にありましたが、ラーメン情報を伝えつつも、面白く観てもらえるというテレビチャンピオン時代の趣旨は満たしていたと思います。今後も、こういう企画を毎年やって、新しいラーメン王を誕生させてくれると嬉しいんですが、スタッフの準備の大変さを考えると、簡単には作れないんだろうなぁ。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は8月にオープンし、9月にメニューのリニューアルを果たした「魚露温麺 凪」の「豚そば」を山路と山本が食べて、語ります。
「豚そば」770円