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■「ラーマガ」本誌に載せきれなかったレビューを掲載する「ラーメンレビュー増刊号」です

 「ラーマガ」本誌では、各号で7件の個別レビューを掲載しています。遠征や連食などで、そこに収まらない私のレビューを、随時「ら~マニア共和国」で掲載します。

 今回は巻頭レビューで浜松町に開店した「一風堂スタンド」の酒とつまみの事についてと、麺屋武蔵グループの「金乃武蔵」7月分のレビュー、そしてこの夏の冷やし8件のレビューを無料公開。ラーマガ本誌と合わせてお楽しみください。「麺屋武蔵武骨相傳」の限定は7/28~7/31までの四日間、「浜虎」「ロ麺ズ」で紹介した冷やしは近日終了予定なので、気になる方はお早めに!

□目次

1.巻頭レビュー
 「一風堂スタンドの気になるサイドメニュー」

2.限定レビュー「金乃武蔵」

 ・麺屋武蔵武骨相傳@上野

3.この夏の冷やしレビューは無料公開!第三弾も神奈川も千葉も!

 ・ソラノイロNIPPON@東京
 ・ひるがお@東京
 ・与ろゐや@浅草
 ・浜虎@横浜
 ・ロ麺ズ@弘明寺
 ・魂麺@本八幡
 ・新天地@本八幡
 ・目黒屋@馬込沢


1.巻頭レビュー
 「一風堂スタンドの酒とつまみ」

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 JR浜松町駅と地下鉄大門駅に挟まれた一角に開店した「一風堂スタンド」。山路さんが「ラーマガ101号」でレビューしているが、私もプレオープンに伺ったので、ラーメン以外の事を紹介します。店内にはカウンター席31席の他に、15時から利用できる立ち呑みスペースもあり。

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 ニューヨーク出店がきっかけとなった「日本酒とラーメンで立ち呑み」というスタイル。ブランドも種類も豊富で、時として分かりづらいと評される日本酒の世界。今回、ニューヨークでも日本酒を選んだ福岡市の「博多住吉酒販本店」が日本酒を監修。

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 穏やかな味わいで日本酒の原点と言える「CLASSIC」と、時代に合わせて進化した「MODERN」、軽やかな味の「LIGHT」と力強い味の「RICH」。2つの評価軸で4種類に分類したチャートを作成し、それぞれに合わせた日本酒を用意。月替わりで様々な日本酒を用意する予定との事。

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 おちょこは、一風堂のラーメン丼をモチーフにしたもの。「白丸元味」と「赤丸新味」のイメージに合わせて、「CLASSIC」は白、「MODERN」は赤のおちょこで提供される。

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 4種類の日本酒それぞれに合わせ、つまみも様々に用意している。

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 「ラーメン豆天3種」。福岡県八女市で創業96年の老舗豆腐店「豆藤」が市販している豆天。ふわっとした食感の豆腐に、ラーメンの具をイメージした、キクラゲ、紅生姜、アオサを入れている。「MODERN-LIGHT」の日本酒と合わせてほしいとの事。

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 「オリーブとピクルスの味噌漬け」。味噌の味がしっかり漬けこまれ、オリーブを噛めば油も感じられてまろやかな旨みが飛び出し、ピクルスのさっぱり感引き締めてくれる。「MODERN-RICH」の力強い日本酒とも馴染んでくれる。

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 「CLASSIC-LIGHT」の日本酒と相性がいいという「豆腐屋さんの厚揚げ」。豆腐のふわりとした食感を感じつつ、香ばしい油揚げで包んだ食感が嬉しい。生姜やネギだけでなく、一味もかけていただくのもオススメ。醤油を使わずに一気に食べられる。

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 「CLASSIC-RICH」の日本酒に合う「パクチーメンマ」。パクチー独特の香りと、山椒で和えたメンマの食感が、力強い日本酒にも負けていない。

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 その他、サイドメニューには「博多ひとくち餃子」「パクチー水餃子」や、ご飯ものも用意している。

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 こちらは15時までのランチメニュー。「白丸元味」「赤丸新味」「一風堂からか麺」の他に「白丸とんこつ百年豆腐」も用意し、餃子やご飯と組み合わせたセットも用意。

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 もちろん、これらのラーメンは呑んだ後でも楽しめる。今回は「白丸とんこつ百年豆腐」を注文してみた。麺の代わりに入る豆腐は、「豆藤」とのコラボで製造段階に豚骨スープをブレンドしたもの。そのせいか、豆腐を掬って食べても違和感を感じない。糖質を気にする人でも気軽に食べられるし、「油抜き」のオプションもあるので、更にあっさりでも楽しめる。

 今後も様々な日本酒が登場しそうだし、つまみメニューも充実しそう。大通りの反対側にある「秋田屋」など、立ち呑みの人気店も多い浜松町に登場した新スタイル。是非再訪したいが、開店早々、行列ができる人気らしくて、悩ましい。

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一風堂スタンド 浜松町店
東京都港区浜松町1-27-6
都営地下鉄線「大門」駅より徒歩1分・JR線「浜松町」駅より徒歩3分


2.限定レビュー「金乃武蔵」

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【麺屋武蔵武骨相傳@上野】
「水つけ麺」2,160円
※7月28日~7月31日、1日10食限定

 「革新的で上質」をテーマに、各店舗で月1回、ラーメン店の常識に囚われない発想を見せてくれる、麺屋武蔵グループ20周年記念限定「金乃武蔵」。今回は上野の「武骨相傳」で実施。つけ麺専門店という事もあり、8回目にして初めてのつけ麺が登場する事になったが、この一品にも度肝を抜かれた。なにせ、テーマが「水」。試食会に参加させていただいたが、「水」を味わってほしいということで、お冷やは食べ終わるまで出さないスタイル。

 麺は麺屋武蔵がカネジン食品と協力して開発した「包丁切り麺」。新宿本店や虎洞でも同名の麺を提供しているが、今回は小麦粉の構成も変え、加水率も50%にしたとの事。その麺は水洗いされた後、麺丼に敷いた飾りの蓮の葉の上に乗せられるが、麺丼には水も入っている(写真ではそう見えないのですが)。そこに入る水、つけ汁に使う水、麺に使う水には、富士宮市の名高い名水を使用している。この水もスタッフが汲んで運んできたもの。

 麺丼の水は軽く塩味がつけられているので、まずはつけ汁につけずに麺を啜る。多加水だがしっかり締められている事で、滑らかだけど張りは程よく感じられる元気な麺。その食感を水がサポートし、いつまでも啜っていたくなる。麺は水洗いする時にも薄く塩を加えているそうで、しょっぱさを感じない程度に麺に馴染む塩が効果を上げている。やはり静岡県産のおろしたてのワサビを軽くつけ、写真右上の別容器に入れて食べれば清冽な辛さが新鮮。このワサビは、直接麺丼やつけ汁に入れると味が変わってしまうので、別容器で食べてほしいとの事。

 つけ汁のベースは「アワビ」。普通なら主役を張れる食材なのに、水に主役を譲ってしまった。とはいえ、店舗で天日干しした乾燥アワビを丁寧に煮出し、澄んだ中にも旨みを十分感じさせてくれる。そのつけ汁にはジュンサイを具に加え、滑らかさと啜りやすさで食感をサポート。

 麺を啜り終えたら、麺丼に入った水をつけ汁に入れてスープ割り。最後に水出しの日本茶を出していただき、甘さと旨みですっきり。今までにない食後感に震えた。今までのつけ麺とは全く異なるアプローチだが、食全般に興味を持つ人や、ラーメン・つけ麺の作り手に是非とも食べてほしい逸品です。

麺啜り 水も啜って 食材に


麺屋武蔵 武骨相傳
東京都台東区上野6-11-15
各線「上野」駅から徒歩2分


3.この夏の冷やしレビューは無料公開!第三弾は神奈川も千葉も!

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【ソラノイロNIPPON@東京】
「冷やし塩煮干ラーメン」880円

 東京ラーメンストリートで2年目を迎えた「ソラノイロNIPPON」。平日昼過ぎの時間帯だったが運よく並ばずに入店。今年は夏季限定メニューに「冷やし塩煮干ラーメン」が登場。キンキンに冷たい煮干しスープがすっきりしてゴクゴク飲めるもの。今まで2号店の「ソラノイロsalt & mushroom」で提供していたスタイルと同じと思われるが、大きな差異は麺。コリコリした食感で縮れも増しているので、スープをしっかりと拾う事で存在感を発揮している。

 脂控えめなチャーシューは冷たいスープにマッチし、カマボコと共に箸休めにちょうどいい味付け。アオサやトマトが香りや甘さを加えつつ、ポイントはスープの味が染みた冷たい大根。これを噛みしめればスープを更に楽しめて、最後まで飽きずにスープを飲める。奇をてらわずに冷たさと爽快感で楽しませる王道の冷やしラーメン。比較的気軽にゲットできるので、暑い日には立ち寄ってみてほしい。

夏空に 塩と煮干しの 澄んだ味

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ソラノイロNIPPON
東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ラーメンストリート
各線「東京」駅から徒歩1分


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【ひるがお@東京】
「鯛と焼きアゴの水出し冷やしそば」880円
※夏季限定

 東京ラーメンストリートに出店している「ひるがお」。「ソラノイロNIPPON」からの連食で、東京駅店限定の夏季限定メニュー「鯛と焼きあごの水出し冷やしそば」を注文。こちらは5人ほどが並んでいた。

 配膳された丼はかなり冷たい。そこに入ったスープももちろん冷たく、鯛の甘さと焼きアゴ(トビウオ)のシャープな旨みがブレンドされているが、水出しという事もあるのか、濃すぎたりえぐみのようなものは感じない。冷たさも相まって、体の内側から涼しくなる感じがかなり楽しめる。

 具で目を惹くのはチャーシュー。一枚のままではややしょっぱい感じがする味付けで、冷やしラーメンからは浮き上がりそう。それを細切りにした事で甘さのあるスープと程よく馴染んで食べられる。細麺との相性も良い。糸唐辛子で演出した辛さのアクセントもけっこうあり、ネギと半熟ゆで卵で舌をリフレッシュさせながら、一気に完食できた。気軽に食べられる本格的な冷やしラーメン、是非食べてみてほしい。

どんぶりに 夏のひるがお 大輪で

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ひるがお 東京駅店
東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ラーメンストリート
各線「東京」駅から徒歩1分


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【与ろゐ屋@浅草】
「特製ごま辣麺」950円
※夏季、1日20食限定

 浅草随一の人気店という事もあって、1日20食の季節限定メニューの人気も高く、いつも行く夕方では大体完売している。この日はちょうど11時頃に浅草に行けたので、思い切ってシャッター待ちへ。前には数人で無事限定ゲット。とはいえ、後ろからどんどんお客さんが入ってきて満席。日曜という事もあり、観光客からの醤油ラーメンの注文が多いようなので、昼過ぎまでは限定が残っているかもしれません。

 自家製の中太縮れ麺に胡麻ダレをかけていて、冷たさをキープしながらピリ辛の味付けになっている。水菜とプチトマトが脇を固め、チャーシューも胡麻ダレと一味唐辛子で和えられていて、なかなか辛い。そして最大の特徴は、その上に乗せられた大根の千切り。ここにも一味唐辛子がかけられているので、徐々に辛さが立ち上がってくる。その辛さが麺を啜る勢いになって、一気に完食できるようになっていて、ラーメンを食べている前後のお客さんより早く食べ終わってしまう。もう少し麺を味わって食べたいという気持ちになったので、今度はざるラーメンを食べようかなぁ。

浅草の 夏の辛さが ちゃきちゃきと

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浅草名代 らーめん 与ろゐ屋
東京都台東区浅草1-36-7
各線「浅草」駅から徒歩5分


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【浜虎@横浜】
「淡麗鶏チリ冷麺」890円
※7月下旬まで限定

 夏季限定メニューとして「夏麺」を、ほぼ月替わりで提供している浜虎。7月の「淡麗鶏チリ冷麺」が気になり平日夜に訪問。すると店頭には15人程度の待ち客。男女を問わず若者客が多く、この人気ぶりには驚いた。30分弱の待ち時間で入店。

 小麦をしっかり感じる平麺に合わせたスープは、鶏ガラをベースに酸味を加えたもの。水菜や揚げネギ、パプリカ、プチトマトを乗せているが、その手前には、角切りした煮た鶏肉にチリソースをかけている。このチリソースが冷たいがしっかり辛く、甘酸っぱさも感じて驚くレベル。聞けば中華の修業を積んだ職人さんがこの店にいて、味づくりを担当しているとの事。辛さが足りない時の為に、このメニューを頼んだ人にはハラペーニョのタバスコを出してくれるが、もちろん無しでもいい感じ。

 鶏肉もチリソースと相性がよく、チリソースはトッピングされている野菜に阻まれてあまり混ざらない。そして、混ぜてもそれぞれの味が壊れる事がないので、最後まで飲んでいて心地よい。見た目に美しく、食べて個性を感じる一杯です。

ハマの味 切り取りできぬ チリソース

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麺場 浜虎
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-12-1
各線「横浜」駅から徒歩5分


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【ロ麺ズ@弘明寺】
「冷やしジャージャー麺」900円
※夏季限定(近日終了予定)

 「G麺7」「啜磨専科」に続く3号店として開店してまもなく1年。夏季限定メニューとして登場したのが冷やしジャージャー麺。何とも不思議な響きのメニューが気になり、平日夕方に訪問。「あと1~2週間したら、次の冷やしメニュー(スープを飲める冷やし中華)にしようと思ってます」との事なので、食べたい人はお早めに。

 冷たく締めた麺を塩味のスープに入れて、具にはジャージャー麺の肉味噌を、冷やして入れている。滑らかさを感じるスープはやや塩分がはっきりと感じられる。肉味噌も完全に冷たいけれど、普通のジャージャー麺の肉味噌とは違って、しょっぱさ、甘さ、油分などがほどよいアクセントになっている。味噌のコクと甘さが、スープと相性よく馴染んでいて、スープだけ、肉味噌だけを食べた時とは異なる味があって、比べて食べるうちにどんどん完食に近くなる。

 スープに散らせた揚げネギの香りが強い印象を残り、トマトやキュウリやシソの葉がさっぱり感をプラス。冷やしラーメンとしても完成度がありながら、ジャージャー麺としてもオンリーワンの味が楽しめる。是非食べてみてほしいです。

ジャージャー麺 夏のロマンス 引き寄せる

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ロ麺ズ
神奈川県横浜市南区六ッ川1-689-1
京浜急行線「弘明寺」駅から徒歩15分


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【魂麺@本八幡】
「冷魂」800円
※夏季限定

 本八幡で人気の魂麺。冬になると「鍋焼ラーメン」を食べたりしているが、夏の限定を食べてないなと思い訪問。夏季限定冷やしメニューの基本形「冷魂(ひやこん)」を注文。

 鶏ベースのスープはじんわりと旨みを持っていて、滑らかで醤油ダレとの相性も良い。中太で軽く縮れた麺もするすると啜れる。チャーシューは1枚乗っているが、やや固さやしょっぱさも感じたので、細切りにするなどして食感を変えてくれるともっとよくなるかも。プチトマトとネギ、カイワレ、メンマが加わり、麺を啜る合間に食べれば口の中がリセットされる。

 王道の冷やしラーメンといった印象だが、他にも短期間で個性的な冷やしメニューを提供している。この日から提供される「グリーン冷やし」をラーメン仲間が頼んでいたので一口試食したが、見た目の穏やかな緑色と異なり、激辛の唐辛子を使っていてなかなか攻撃的。どちらも冷やしラーメンらしさが楽しめる一杯になっていた。

冷やしても 魂熱く 店に立つ

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魂麺
千葉県市川市南八幡3-6-17
各線「本八幡」駅から徒歩4分


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【新天地@本八幡】
「冷やしカルボまぜそば」900円
※夏季限定、1日10食

 「魂麺」まで来ると、2号店の「新天地」がどうしても気になる。駅から少し離れているが、魂麺からは道一本で行けるという便利さもあって、今回も連食コースへ。そして気になったのは、「冷やしカルボまぜそば」。他にも醤油味のスタンダードや冷やしラーメンも用意している。

 配膳された丼を見て思わずにんまり。カルボソースが全面にかけられ、そこに卵黄と粉チーズとネギ。見えない麺を引きずり出して啜ると、力強い麺にカルボソースが絡みついてきて、その冷たさと味の濃さに驚かされる。卵黄をかき混ぜて味を変化させ、ソースの中にあるベーコンや玉ねぎなどの具材の食感も楽しめる。パスタのようなまぜそばだが、冷たさもあって面白い。

 麺を食べ終わると「追い野菜」のサービスがあるのもこのメニューの特徴。野菜は「冷」と「温」の2種類があるとの事で、「冷」を注文。水菜・玉ねぎ・カイワレ・揚げネギが入ったミニサイズの野菜で、ソースに入れてかき混ぜると、カルボソースのサラダといった印象で最後まで飽きずに食べられる。ユニークなだけでない相性を楽しめる。

ラーメン屋 カルボナーラの 新天地

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ラーメン 新天地
千葉県市川市南八幡5-12-16
各線「本八幡」駅から徒歩6分


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【目黒屋@馬込沢】
「冷やし中華小」780円
※夏季限定

 東池袋と永福町の「大勝軒」で修業した津田沼「必勝軒」出身の一番弟子。今年で開店10年になる。もちろん自家製麺が人気だが、夏季限定の冷やし中華でも独自レシピの麺を使用していると聞いての再訪。夕方開店前に並んで2番手。開店時には数人が並んでいた。

 やはり注目点は麺。多加水の太平麺は手揉み麺も加え縮れが更に強まっている。もっちりした存在感がある麺は、それだけで抜群の存在感。弓削田醤油を使ったタレはいかにも冷やし中華といった感じの酢醤油ダレだが、酸っぱすぎずに素直に飲める。もちろん麺との相性も抜群で、

 低温調理チャーシューを使っているのも、贅沢感を感じさせる。他の具はワカメ・ほうれん草・プチトマト・メンマ・キュウリを使用。「普通の冷やし中華」というスタイルを守りながら、麺・タレ・具がそれぞれに丁寧に作られていて、一体感のある一杯になっている。例年恒例の限定になっているのも納得。

自家製麺 冷やし中華も オリジナル

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つけ麺 目黒屋
千葉県鎌ケ谷市馬込沢3-22
東武野田線「馬込沢」駅から徒歩2分


■編集後記

 「冷やし中華」「冷やしラーメン」のレビューを無料公開と決めたので、今号は全編無料公開にしようかと思いましたが、この編集後記で本音を書いておきたくて、ここだけは有料購読者の方の為の場所とさせていただきました。