北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
楽観 NISHIAZABU GOLD@六本木「特製琥珀」
■侃々諤々!
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
「初体験」山路力也
この誌面でもお伝えしましたが、先月不注意により右肩を打撲して骨折してしまいました。手術も無事に終わり、現在は鋭意リハビリに励んでいるところです。人生初の骨折、人生初の手術。プレートとボルトを入れる大手術だったわけですが、てっきりボルトさえ入れれば治るのかと思いきや、こんなにも術後が大変だとは思いませんでした。
骨折から手術前までは、三角巾とバストバンドというもので固定して、痛みは鎮痛剤で抑えていたのですが、肘から下は普通に動いていたので、ノートパソコンで長文なども平気で打てたのです。しかし、術後は傷口の痛みや筋肉の痛みが恒常的に続いて、キーボードを使っての文章作成がかなりしんどくなって来ました。少し打つとどっと疲れてズキズキと鈍い痛みが襲って来るのです。そこでiPhoneを使ってのフリック入力で文章を書くのですが、これも長時間はなかなか辛いのです。
さて、骨折して利き手の右手が使えなくなって、これがまたラーメンを食べるのに苦労するのです。退院してすぐにラーメンを食べて審査する仕事があったのですが、まぁ肘から下は動くので行けるだろう?と思っていたのですが、こんなにも大変だとは思いませんでした。左手で食べてみたり、犬のように丼に顔を近づけてみたり。いやもうみっともないったらありゃしない。
その中でも一番困ったのはつけ麺。無意識でいつも食べていましたが、つけ麺は相当腕を上げて食べているんですね。肩が動かないので麺を上げられないのですが、つけダレに麺を入れて掻き込むように食べなければならず、これでは単なるミニラーメンです。
怪我をしてみて初めて分かることがたくさんあり、つくづく健康って素晴らしいなぁと改めて感じて日々を過ごしております。そんな、不具合な私が審査員として臨んだ「つけめんTETSU」のコンペの様子が動画になっています。宜しければ食べにくそうに頑張っている私の姿をご覧下さい。山本さんも一緒です。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は麺屋武蔵創業20周年企画「金乃武蔵」第6弾、「麺屋武蔵 虎洞」の「リムーザン牛ら〜麺」を山路と山本が食べて、語ります。
「金乃武蔵 リムーザン牛ら〜麺」2,160円
※6/23〜26、一日10食限定