お手軽にクリックで好きな曲だけを購入できる時代になりましたよね。
曲のバラ売り。おいしいところだけをパクパクつまみ食の時代。
そんな中、アルバムにしかないモノってなんなんでしょう?
それは1冊の本と同じ。
*手に取ることができて触感がある。
*連綿と続く1つの物語が眠る場所。
*じっくり歌詞カードを眺められるところ。詰まるところ、無形の音楽の宿り木として
触れて、眺められる形のある物にする機能。
その甲斐もあって 作り手の「思い」を様々な経路から読み解けるところ。
超会議を経て、超パーティーを終え疲れも覚えてきた中、
千葉から自宅のある八王子に高速道路で帰らなくてはなりません。
実家が千葉の幕張の近くなので、
自宅の八王子まで帰るのはいつものコース(京葉道⇒首都高⇒中央道)。
車は乗り物。
確かに、そう。
だけども私にとっては動く音楽のジュークボックス。
さて、今宵は何を聴いて帰ろう?
昨日ボーマスで購入したCDの中から1枚を開封して、
飢えているCDデッキに喰らわせてみました。
もちろんボリュームは大き目で。
その1枚とは『僕とみんなとVOCALOID』 by Taskさん
アクセル全開せずしてどうする!
夜のドライブとアップテンポなテクノは気持ちいい程合いますね。
自ずと加速していきます。
夜風を切って走る。
その風が車にぶつかって弾ける時に鳴る音がTaskさん流カラフル8bitビート。
運転席の窓越しに鮮やかな色彩が見えてきそうです。
猫が喉を鳴らすように鳴く8bit。誠に可愛いらしい音ですね。
Taskさんの血管に流れているのは赤い血ではなく確実に8bit。
サイレンの音で速度超過で覆面パトカーが来たかと思ったよ!
(ちなみに千葉でもケイドロって呼んでました)
そして聴いていて驚かされたことと言えば、
すぅーと最初から最後まで聴けるところです。
これはしっかり曲と曲の配置を考えて作られたアルバム!?
①テクノ ②ロック ③ほんのりファンク
A.ボカロの声 B.生身の人の声
上記①~③とA,Bの組合せが良い塩梅で配置されていますね。
CDアルバムという特徴は、曲の配置を律することができること。
前の曲が次の曲の背中を押して楽曲群がどんどん飛翔していきます。
パズルのピースがカチッとハマった感。
ニコニコ動画だとどうしても1曲で完結してしまい、
中々、この曲と曲の繋がりが楽しめません。
配置を律することで生まれるのがそのアルバム全体の世界観。
紡ぎだされる1つの物語『Taskワールド』。
ボーカロイド。
コンピューターの発生する声を人間に近づけたテクノロジー。
そのボーカロイドを人型の器に封じ込めたのがミク。
音楽を形に。
形を人間に。
宿るのは心。
ボカロの声が昔は嫌いでした。
でも最近ちょっとずつ好きになってきました。
Taskさんのアルバムは上記の通りボカロの声と生身の人の声が良いさじ加減で配置されているので、ボカロの声が苦手な方でも曲と曲の繋がりの力ですんなり聴けてしまうのではないでしょうか?ボカロとテクノは相性が良い(機械的な意味で)のでなおさらですね。
『僕とみんなとVOCALOID』の表紙
これはアルバムに参加した皆が描かれているのでしょうかね?
左にいるのがTaskさんですよね。
Taskさんの後ろをついて歩く『人とミク』。
そう、人とミク(ボカロの現身)をTaskさんが結び付けていく。
で、あるが故のアルバム名『僕とみんなとVOCALOID』なのかも知れませんね?
(本当は皆への感謝の意を込めてのタイトルだと思いますが)
『CDの帯』
こうしてじっくりボカロ曲のアルバムを聴くのは人生で初でした。
とても楽しめました。素敵なアルバムをありがとうございました。
(帯ってすぐ捨てちゃう派です。しかしこんなコメントの帯だと絶対捨てられない。。)
P.S.
文章長すぎ!
3行でまとめると。
高速道路を深夜に走った。
Taskさんの音楽を爆音でかけた。
幸せになれた(´ー`)ノ
あれ、、ニコニコ超会議が抜けてる。。
◆追加
TaskさんがCD用ページを作られた模様↓
http://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/25283.html
Taskという名前を見ると、アニメFLCL(フリクリ)のたっくんを思い出してしまいます。。