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【ポケモン】プレイヤーのバトルに対する動機の分類考察

2019/09/07 18:00 投稿

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  • 備忘録
ユーザーをカテゴリー化
いきなり別のゲームの話で申し訳ないが、Magic:The Gathering(以下M:TG)ではユーザーのタイプを3つに分類することができるといいます。その3つはティミー、ジョニー、スパイクと呼ばれ、それぞれの求めるものが分類基準となります。
 ティミー(体験)
 ジョニー(自己表現)
 スパイク(挑戦)
この分類は、もともとはゲームをプレイする動機を分析するためにM:TGを製作している会社のとある事業部が考えたものです。

第7世代では、仲間大会という機能が追加され、色々なルールで、色々なところで開催されてきました。それに限らずとも、参加者を募り連絡を取り合って対戦する大会も前世代から引き続き開催されてきました。ユーザーが大会を開催するにあたり、色々なルールを考え大会提供しようとしてきましたが、惜しくも開催が実現しなかった大会もありました。開催にあたりどのようなプレイヤーにアプローチをするかPR活動の悩みを知る方も少なからずいると思います。

今回は上記のM:TGの考え方を応用し、ポケモンの対戦という側面においてプレイヤーを大きく4つに分類してみました。また、兼ねてから所謂ガチやカジュアルなどの大きな分類は暗に存在していましたが、この記事ではそのふたつではなく、今回提唱する4つの分類をより細かく細分化することによってプレイヤーの対戦に対するスタンスを探りました。この記事を読んでくださった皆さんが今後大会などを開くときのヒントになれば幸いです。


4つの分類
私は今回の記事でプレイヤーの動機を以下の4つに大きく分類しました。
イノセンス(純粋な対戦)
フレンドシップ(楽しさの共有)
アスリート(勝利の追及)
パフォーマー(自己の表現)
また、それぞれに対してさらに小さく分類してみました。
それでは個別に見てみましょう。


イノセンス(純粋な対戦)
対戦することそのものに意味を見出しているプレイヤー。勝ち負けなどの優劣を度外視して対戦すること自体を目的としているが、だからと言って初心者と示しているわけではない。初めて使うポケモンや、初めて飛び込む環境の新鮮さを味わうことも楽しむため、勝利することを最重要視しない。あくまで対戦そのものを体験することを重要視する。

①好きなポケモンや技を使いたい
シンプルに自分の使いたいポケモンや技を使う

②未知の環境を楽しみたい
レートというよりは大会や対戦企画の参加者に多い

③ポケモンの型の考察をしたい
実戦的なものから奇抜な型まで考察して実戦投入する

④対戦相手の予想できないようなことをしたい
型や組み合わせで相手を驚かすことを喜びとする

⑤自分の力を試したい
自分の構築がどこまで通用するか知りたい

⑥まだ見ぬポケモンの活躍を見たい
自分が知らないポケモンの型や組み合わせに興味を持つ


フレンドシップ(楽しさの共有)
ポケモンの対戦を誰かと分かち合うプレイヤー。個人で完結するのではなく、他者と繋がって意味を持つ行動をする。オンラインやオフライン問わずポケモンをする場所はいくつも存在するが、それぞれの場所で誰かと繋がってみたいと考えるプレイヤーである。ポケモンバトルを通して繋がりを作ることができるためコミュニケーション能力がある。

①知り合いと遊びたい
誰かと遊ぶためにポケモンをする

②イベントの参加、開催、または拡散したい
大会やオフ会に何かしらの形で携わる

③新しいルールを開発し環境を提供したい
斬新な独自のルールを設定して大会や企画を盛り上げる

④自分の好きな対戦要素をプレゼンしたい
シングルやダブル、統一戦といった対戦形式の醍醐味を広める

⑤感想戦をしたい
対戦を通してお互いの選出や選択の意図を語り合う


アスリート(勝利の追及)
所謂対戦ガチ勢。レートや大会でトップを目指すにはどのようにするかという観点から、勝負に対してとても真摯に向き合っているプレイヤー。基本的に強いと呼ばれているメジャーなポケモンを好んで使うため、メジャーではないポケモンに対しての知識は高いとは言えないかもしれないが、マイナーと呼ばれるポケモンを使い結果を出す者も当然存在する。勝利のためならば考察も努力も怠らない。

①トップを目指し結果を出したい
戦うからには頂点を目指し自らの目標に挑戦する

②環境分析をしたい
流行を見極め最適解を探す

③強いパーティを構築したい
メタゲームの結果として誰よりも強いパーティを構築する

④パーティのプレイングスキルを上げたい
どんな構築でも通用するようにスキルを高めていかなるルールでも結果を出す

⑤構築相談をしたい
自分または他者の構築を考察し対戦に関する知識を共有する


パフォーマー(自己の表現)
対戦を通して、自分がどのようにポケモンや対戦と向き合っているのかを様々な形で情報発信していく想像力の高いプレイヤー。手持ちのポケモンや育成したポケモンのエピソードや世界観を大事にしている。パーティ構築に関しても自分を表現するために望む形のパーティを組むことができるためレベルが高い。

①好きな並びや組み合わせを使いたい
個で使うのではなく複数の組み合わせで捉えより勝利に近づける

②好きなカテゴリーを揃えたい
タイプ、種族、特性、色、技、キャラクターなどで統一して対戦をする

③コンテンツを作りたい
動画、配信、記録、記事などで対戦の軌跡を残す

④強いプレイングを披露したい
強さそのものもエンターテインメントである

⑤世界観や育成したポケモンを披露したい
育成したポケモンの設定や自身の設定を知ってもらいたい



人は要素の組み合わせ
プレイヤーが対戦する動機は一つとは限らない。プレイヤーによっては複数の対戦する動機を持っている場合もある。

例えば私は、
「自分の好きなポケモンを使い」(イノセンス)
「手持ちのタイプを統一して」(パフォーマー)
「生放送で」(パフォーマー)
「タイプ統一同士の対戦の楽しさを広めたい」(フレンドシップ)
と考えているプレイヤーである。
複数の動機を組み合わせて、そのプレイヤーごとに最も叶えたい望みを実現するために対戦に望むものだと考えられる。


企画は要素の相乗作用
一方で企画は、複数のプレイヤーが一堂に会し行うものである。企画も複数の対戦する動機を内包し、それに共感するプレイヤーが集まるが、そのプレイヤー同士でさらなる効果を生む。

例えば私は、悪統一限定仲間大会を開催したことがある。この大会を開催した私の目的は、
「新しいルールを提供したい」(フレンドシップ)
「色んな人の悪ポケモンを見たい」(パフォーマー)(イノセンス)
「タイプ統一同士の戦いの面白さを広めたい」(フレンドシップ)
「大会を開きたい」(フレンドシップ)
「悪ポケモンしかいない対戦でどういう型が有効か考えたい」(イノセンス)
「自分が使いたいポケモンを使いたい」(イノセンス)
と、上記のように複数ある。そして、参加者の方々からは上記のいずれかを感じ取り、またはこの中にないものを感じ取り参加を決めたものだと思う。
ここに、
「自分の使いたいポケモンを使いたい」(イノセンス)
「動画を作りたい」(パフォーマー)
「腕試しをしたい」(イノセンス)
「トップを目指し1位になりたい」(アスリート)
の4つの動機をもつプレイヤーが参加を検討していたとしよう。このプレイヤーが参加を検討する中で、大会の主催者が本来検討していなかった「動画を作りたい」というプレイヤーや「腕試しをしたい」プレイヤー、「1位を目指したい」プレイヤーとも惹かれあうことになる。もちろん、広報活動という努力を抜きに語れないことではあるが、プレイヤー同士が繋がりあい、そして多くのプレイヤーを巻き込む仕掛けを作ることによって、企画を作り上げていくことができると考えられる。企画そのものに多くの願いが込められていればいるほど、そのいずれかの魅力に気づいて興味を持ってくれる人は必ず現れると思う。


やれば集まるという訳ではない
今まで色々な大会や企画を見てきたが、惜しくも大会や企画が成立しないものや短命なものもい見てきた。さらに現在では、仲間大会というユーザーが大会を開催することができるようになったため、多くの仲間大会が企画され、各々が参加者を確保するためにしのぎを削りあっている。しかし、最も勘違いしてほしくないのは、大会・企画を開けば人が集まるという認識は既に通用しないということである。どんな特殊ルールを採用しようが、どんな景品を用意していようが、そもそも対戦することにより何が達成されるかが明確でない限り、人はその大会・企画で自分の時間を有効に使えるとは判断をしないものだ。考え抜かれたルールにはそのルール独自の醍醐味があるのか。景品を用意する以前にその大会・企画の醍醐味は何であるのか。このように対戦する醍醐味を主催者が見いだせなければ、広告として打ち出せるものも弱く、主催の狙いや醍醐味を参加者自身が探さなければならない。そして、他のプレイヤーを動かす動機が少なければ、興味を持つプレイヤーは増えず、人知らず多くの企画に埋もれていく。だからこそ、大会・企画を主催するのであれば、明確な動機を複数持ち、それらを多くのプレイヤーの心理に響かせる努力をすべきなのである。
この記事自体はプレイヤーの動機をほんの少し分類した足掛かり程度なものに過ぎない。ポケモンバトルはとても奥が深い。もしかしたら上に挙げたこと以外にもプレイヤーがポケモンバトルをする理由はあるかもしれない。プレイヤーの心理を分析し、多くのプレイヤーたちの満たしたいものを満たすことができるのであれば、新しい大会や企画は必ず成功するだろう。

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