▼第5号
2014/01/06

サカモト教授の 8bit マガジン
Vol.5

毎週月曜日発行


目次


1. 時事/面白ネタ 8bit レビュー
2. コラム ~ 8bit brain ~
 音楽売れないと言われてる時代に音楽で食っていこうと独立したおっちゃんから見た日本の音楽業界のこれから
3. 秘密のマイリスト
4. 音楽レビュー
5. ライブ・制作情報
6. Q&Aコーナー
7. 近況報告
8. 編集後記


1. 時事/面白ネタ 8bit レビュー


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『Squarepusher Ufabulum Live 2012 / 2013』
https://www.youtube.com/watch?v=5FvoQ9vPBUQ

兄さん!兄さんじゃないか!
自分も目指すところは音と映像がシンクしたライブなので、
いつか予算かけられるようになったらこんなライブやってみたいす( ^ω^)

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『PlayStation®4 : Japan 2.22』
https://www.youtube.com/watch?v=YQx7Fpv-Q10

世界中で人気だよってのがよく伝わるいいCM!
曲もかっこいいし、これぞ SCE って感じのセンスですね~。
そういえば初代プレステの頃の SCE のCMも独特のセンスがあって好きでした。

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『WestJet Christmas Miracle: real-time giving』
https://www.youtube.com/watch?v=zIEIvi2MuEk

これは素敵。
こんな風に人々を感動させられるお金の使い方をしたいものです( ^ω^)

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『Happy New Yearに「A」はいらない』
http://netafull.net/neta2011/036677.html

まじか!年賀状にずっと 「A HAPPY NEW YEAR」って書いてたわ!

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『VoiceSynth A01』
http://www.yokemura.com/software.html

YMCKさんの新作ソフトシンセきてた!
magical 8bit plug には自分もお世話になってるのですが、
こんな風にシンセを作れるのうらやましいです( ^ω^)
自分もいつか時間ができたら勉強してつくってみたい

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『「メジャーレコード会社は、もう新曲を作るべきじゃない」~音楽業界の"今"と"これから"』
http://blogos.com/article/76769/
『音楽プロデューサー・佐久間正英氏が語る「音楽業界の危機的状況」』
http://blogos.com/article/42056/
『私がプロのミュージシャンをやめる日』
http://anond.hatelabo.jp/20131217191112

こういう記事がここ1年でとても増えた気がしますね~。
みんななんとなくそういう雰囲気を感じ取ってるんでしょうね。
この件に関しては自分も今回のコラムで書いてみたいと思います!

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『堀井雄二氏インタビュー ドラクエに見る日本ゲームの進化が向かう先』
http://blogos.com/article/77111/


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『「しっちゃかめっちゃか」のしっちゃかめっちゃか感は異常』
http://hammocksokuho.blog.fc2.com/blog-entry-756.html

おっぱいのおっぱい感も異常


2. コラム ~ 8bit brain ~


今週のテーマ
『音楽売れないと言われてる時代に音楽で食っていこうと独立したおっちゃんから見た日本の音楽業界のこれから

http://blogos.com/article/42056/
佐久間さんのこの記事を読んでいろいろ自分なりに感じる部分があったので、つらつらと考えをまとめてみたいと思います。(例によってあまりまとまってないのは気のせい!)

自分もそんなに偉そうなことは言えるほど結果は残せてないのですが、
去年会社辞めて音楽で食っていこうと決意した身として、
世界的に音楽業界どうなのよっていう空気が漂う今、
自分は今日本の音楽業界をどうとらえていて、これからどうやっていこうと考えているか、
現時点なりの考えをちょろっとまとめてみたいと思います。


■世界の音楽業界の現状

まずざっと現状の音楽業界の各種数字を統計から確認してみます。

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(出典:日本レコード産業2013)

日本レコード協会が2013年に発行した「日本レコード産業2013」によると、
世界の音楽売上は2000年頃は3兆円近くあったにも関わらず、
2012年には1.7兆円程度と、全世界的に音楽の市場規模が小さくなっています。
日本も同様で、1998年に6000億円だったのが今は3500億円程度と約半減。

音楽市場規模が縮小する要因は様々だとは思いますが、
もちろん YouTube 等で聴けるようになったとか、
デジタル化してコピーしやすくなったとか、といったのも一因だろうし、
可処分所得がそんなに変わらない(むしろ減ったり)中で、
インターネットが発達して娯楽の選択肢が増えたり、
携帯やスマホの普及等で、他にお金を使う必要がでてきた分音楽に使うお金が減った、とかが考えられると思います。

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(出典:日本レコード産業2013)

ちょうど去年に日本の音楽市場規模がアメリカを上回ったっていうニュースが出てましたが、
2012年の国別だとアメリカ・日本が2強で3500億円強でぬきんでていて、
イギリス(1000億円)・ドイツ(1000億円)・フランス(700億円)と続きそれ以降の国は数百億円程度と、
全体的に少なくなりつつある中もいかに日本・アメリカが突出しているかが分かります。
その上日本とアメリカの人口比が3倍程度ということを考えると、
日本が世界の国と比べてどれだけ音楽にお金を使う国かがよくわかります。

またアメリカは配信が58%、CD売上が34%と圧倒的にデジタル配信での購入にシフトしているのに対して、
日本ではCD売上が80%と、CDというメディアで音楽を購入するスタイルがまだまだ一般的だというのも興味深いです。

その他ではスウェーデンやインドで前年比20%近い市場規模の拡大が起こっているのも興味深いですね。
これらは Spotify を初めとした音楽の定額聴きスタイルの台頭の影響が少なからずあるようです。
インドには Saavn、Dhingana といった国産 Spotify クローンサービスがあるようで、
それぞれ月間1000万人近いアクティブユーザがいるとのことです。
このあたりも日本の音楽市場とは違う点ですね。

[参考]
『日本レコード産業2013』
http://www.riaj.or.jp/issue/industry/pdf/RIAJ2013.pdf

[参考]
『連載第20回 取り残される日本 Spotifyのジャパン・パッシングはなぜ起きたか』 
http://www.musicman-net.com/SPPJ01/24-2.html