『NEWSポストセブン』の総監修者でもあるネット編集者の中川淳一郎が、ネット上で起きた事件を解説します。
【1】ユニクロのロゴがへんてこりんになったと話題に
2月20日、「ユニクロ仙台泉店が3月15日にオープン」という記事がマイナビニュースに登場したのですが、「紹介されているロゴがおかしい」とネット上が大騒ぎになりました。
通常ユニクロのロゴは赤地に白抜き文字で上段に「UNI」、下段に「QLO」となるのですが、なぜか記事に貼られた画像が上段に「QNI」、下段に「ULO」と書かれていたのです。
これを「きゅにうろ?」と読む人が出ました。そして、その後記事から画像は削除されたのでした。ガジェット通信は今回の件について、昨年発生した中国での反日デモとの関連を指摘しています。
中国のユニクロ店舗が、暴徒から我が身を守るため、「魚釣島は中国領」といった横断幕を掲げたことを受け、日本人と推測されるネットユーザーが作った「QNIULO」(国売ろ=売国奴)というロゴをグーグル検索で見つけ、使用したのでは? との仮説を立てているのです。
これが他社媒体にも配信されたため、この画像のことは多くの人に知られるところとなりました。
ネットだったのですぐに消すことができたのですが、印刷物になるとなかなかつらいものがありますね。私が広告業界のバカ話として聞いたことがあるのがこの話です。
「スーパー○○」という商品があったのですが──仮に「スーパークールキャンデー」だとしましょうか。それの「パ」が「ハ」になってしまったのですね。「スーハークールキャンデー」になってしまい、実に間抜けな音に聞こえます。このフライヤーが何万枚もオフィスに届けられ、担当者が途方に暮れていたそうです。
編集者はチェックを気をつけなくてはいけない、と深く思った次第です。
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