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【レビュー】局地戦闘機「雷電」

2016/10/12 00:32 投稿

コメント:5

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●朝日ソノラマ 渡辺洋二(著) 局地戦闘機「雷電」


以下あらすじ(amazonより引用)---------------------
操縦がしやすく万人向けであった「零戦」に対し、強力なかわりにクセも強い、プロのための戦闘機「雷電」。敵機撃退のために作られた「雷電」と戦士たちの奮戦を描く。1992年刊の増補版。
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同じ、戦闘機というカテゴリにありながら、これほど何もかも違う機体を開発した人々の産みの苦しみと、手こずりながらも操って敵機迎撃に奮戦した人々の物語。

日本人的な心情からすれば、どうしても綺麗事で纏めてしまいがちだが、雷電という戦闘機が客観的に見てこれほど酷い飛行機だったのかと、本書を読んで大いに驚かされた。

陸軍の飛燕よりも酷いんじゃないだろうか。
再三、「雷電は殺人機ではない」と書かれているが、本文を読む限り、敵に落とされた数よりも自損・自爆の方がずっと多いように思える。 殺人機でないとしても立派な欠陥機だ。

エンジン、プロペラ、機体構造、滑油系、電気系、視界とほぼすべてに渡って問題を抱えており、結局、終戦までそのほとんどを解決出来なかった。 こんな酷い機体を運用し続けた軍隊は日本をおいて他に無いのではなかろうか?

ちなみに、翼面荷重の高さと着陸速度の速さは欠点ではない。 そういう設計なのであって、操縦者が不慣れなだけだったのだ。 米軍のB-26などは双発の爆撃機でありながら着陸速度は雷電よりも速い200Kmを超えている。 

英国機なども酷い欠陥を抱えたまま量産された例があるが(バラクーダとかw)、最終的には克服して普通に飛べる機体に仕上げている(使いどころが無かったがw)。
この辺は工業技術のレベルが段違いだったからという理由だろう。

以前にも書いたことだが、結局はエンジンとプロペラの問題に集約されるようだ。
機体設計が多少不出来でも、大馬力で安定したエンジンと、その回転を効率良く推進力に変換できるプロペラがあれば、上記の問題のほとんどは何とかなったのだ(たとえ解決できなくても)。

あと、僭越ながら一つ考察を加えておくと、雷電の設計は紡錘型にこだわりすぎたんじゃないだろうか? ポリカルポフ(I-16)のような切り落とした機首にして、通常の涙滴型風防にすれば、ずっと堅実な機体になったような気がする。


     


コメント

蒼月
No.3 (2016/10/13 01:04)
昔はそんなではなかったんですがタミヤの48雷電作ったらほれ込んでしまいましたあ(笑
日本機離れした太い胴体とかなんかいいです。
32はレベルのと、ハセガワの21型、31型、33型積んでしまってます

機体のあれこれといえば機銃が二種混合とか…ネタが豊富すぎて(苦笑

久しぶりに発掘して読み返してみようかな…
ヌルチン・ブルマー (著者)
No.4 (2016/10/13 12:53)
>>3
強風のフロート使って水上機型に仕上げるとか・・・既に誰かやってるかな?w
震電の水上機型も構想だけあってまだ作ってないけど...orz
蒼月
No.5 (2016/10/13 22:19)
>>4
>雷電水上機化
イラストなら検索すると出てきますね

そういや雷電って陸軍が導入しようか考えていた時期がありましたね。
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