ジャズ和声論まとめ

ゴジラ(Godzilla: King of the Monsters)の感想

2019/07/07 16:56 投稿

  • タグ:
  • ゴジラ
  • 感想
  • 映画
  • レビュー

昨日土曜日は、大阪に出る用事があった。
他県在住で、税金は納めてないけど、心は今でも大阪府民。

梅田まで来たから大丈夫やろうと思って、知り合いが話題に出していたし、岡田斗司夫先生も先日話題にしていたしで、いまやっている映画のゴジラを見たんですが…。
結構長かったのね。
21:30スタートで、終わったの0:00やた…。
終電逃したよ…。
しゃーなしでネカフェ。
ネカフェとか、就活で2年前に東京へ行ったとき以来やわ…。

今週末も何にも進まない…、あーあー(∩゚д゚)。



で、ゴジラです。
映画見る予定の人は、以下ネタバレなので注意。




感想。

その前に、一点。
僕は平成ガメラ三部作至上派なので、ガメラとの比較がたまに出てきます。
そして、ゴジラはそんなに見ていません。
子供のころに、ゴジラvsモスラ見て、GAMERA3見た引き続きでゴジラvsデストロイヤ見たくらい。
他、一切見ていません。
なので、ゴジラの系譜の中での評価はできません(ハリウッドの前作とか、シンゴジラとかも見ていません)。

んで、ごめんなさい、ストーリーとか、科学考証とか、人物の行動規範とか、心情の変化とか、ありとあらゆるところが駄目すぎて、総じてボロカスの評価です。

----

特に、人間ドラマは、あまりにも酷過ぎて、全カットでいいくらい。

(1)組織内外の構図の意味不明さ
ここが、一番見ていて辛かったところ。
おそらく、米軍と独立の組織で、政治家っぽい人に米軍の指揮下に入れといわれていたモナークという組織(怪獣保護?に暗躍)、いつの間にか米軍を指揮下に入れていたり。
一応、なんか交渉している風な場面はあったけど、現場レベルの話だよ?
大統領の許可とか取らなくて良いの?
まあ、そこは、人類の危機、緊急事態ということで、怪獣に一番詳しい組織の下に入ったんだと納得したとしましょう。
ただ、モナークの組織としての行動規範もなくて、むちゃくちゃ過ぎる。
組織内の一人物の思いつきで、行動の方針が変わりすぎ。
しかも、一瞬で180度変わる。
最初、眠っている(ゴジラ以外の)怪獣たちを殺さないのは、人間の味方の怪獣がいるかもしれないからといってて、対行方不明のゴジラのため、ジョーカーとして庇護しているかのような設定だったのに。
いや、そこはこっちの思い込みで、ゴジラに対しても、最初から人間の味方という認識を有している組織だったのかもしれない(説明下手だからよくわかんないけど、そういう設定だったのかも)。
ただ、ギドラの扱いがまたよくわからない。
目覚めたときは、少なくとも、よくわからない怪獣のうちの一匹という感じだったはず。
モンスター・ゼロ、原典の怪獣みたいには説明されていたから、他の怪獣とは格別だったのかもしれないですが。
しかし、研究員?の女の人が、急に、ギドラは宇宙怪獣で、他の地球怪獣とは違う、地球の王になって、地球を変革しようとしているとか言い出したのは何で?
いまいち理解できない。
一応、古文書を典拠に発言しているかのような感じだったので根拠がある風だったけど、事が起こってから急に気付いたの?
最初から知っていたなら、ギドラが目覚めてひとしきり暴れた後でなので、言い出すタイミングがおかしくないか(遅きに失してないか)?
さらに酷いのが、聞いている人たちも、「な、なるほどぉ。よーし、だったら地球怪獣ゴジラの援護だー」みたいな感じで、誰一人異論がないところ。
え、古文書、いや、古文書に書いてあるといっている一研究員の発言だけだよ?
ほんとに書いてあるかもわからないのに…。
それで、(モナークではなく米軍がだけど)折角苦労してオキシジェンデストロイヤー(原作リスペクト乙)で倒したゴジラを、「彼はわれわれの味方だから、復活させよう」って一丸になって動いちゃうの怖いんだけど…。
繰り返すけど、根拠、一研究員の(脳内受信)電波だよ?
人類の命運かけて大丈夫?
まだ、一応の理屈が立っていたら理解はできるけど、電波飛び駆っているとしか思えない。
見ているほうが納得感ゼロで、まったく付いていけない…。
脚本家の脳内どうなってんの?
セクションごとに独立で別人物が書いたの?
今回のゴジラで扱っている「古代伝承から怪獣の正体を読み解く」って筋は、GAMERA3(以下、G3)ですでにやっているんだけど…。
G3の時は、物語の開始時点から事の真相を理解している人間が首尾一貫して暗躍していたので、それなりに説得力がありました。
今回は、急に文献を引っ張り出してきて、「実は、かくかくしかじか」と講釈始めるんですが…。
まだ、G3みたいに、最初からそのように主張していて、周りが聞く耳を持っていなかっただけで、だんだん真実がわかってきて、実はお前が正しかったんだなと周りが認め始める、というシナリオならわかるんです。
急に思いついたように、というか、しれっと、以前と真逆とも思える主張が同一人物の口から放たれるので、それはプロットがちょっとおかしくないかというメタ視点に戻されて、正直つらい。
僕が見落とした可能性もあるけど、そうだとしても説明が唐突過ぎて頭に入ってこない…。

(2)生命に対する考え方が酷い
人が亡くなりすぎ。
モブ軍人の扱いが酷過ぎ。
モブ軍人が散々現在進行形で殺されているのに、怪獣は人間の味方だ!みたいな考え持ってて、怪獣を殺しちゃ駄目、怪獣とは分かり合える、みたいに思っている研究者の人たち、怖い。
熊はかわいそうだからたとえ人里に降りてきても殺すなの人たちと一緒っぽい…。
まあ、それは、まだいいよ。
そうだとして、微笑みかけたら分かり合えるみたいな考えと、音波で怪獣は操れるとかいう考えが、同一人物の中で矛盾なく同居していて、これまた怖い。
こういう上っ面の生命尊重主義、ちょっと受け付けない。

(3)芹沢博士の自己犠牲をはじめ、いろいろな行動に納得感ゼロ
発射機構が壊れたから魚雷を発射できないので、誰かが近くまで持っていって手動で爆破するしかない、までは認めよう。
でも、自己犠牲の精神は立派だけど、正直なんでただの学者が潜水艇運転できるん?
しかも、魚雷についていたアナログ式スケール(動く巻き尺みたいなの)のタイマーが内蔵されていて、あれなんなの?wwww
あんなもの、付いている合理性が皆無なんだが…。
どうしてもカウントダウン演出やりたいのなら、直接魚雷の制御部に配線で繋いだPCの画面に表示とか、即製のにして欲しかったな。
しかも、魚雷を博士が手で運んでゴジラのそばに持っていくのです(海底洞窟に空気溜りがあって、潜水艇から外に出れる設定、詳細は映画見てください)。
そんな小サイズなのに、爆発演出がとんでもない規模…。
あれ、小型核爆弾なのか?
あのサイズで臨界起こるのか?
しかも、傷ついたゴジラを起こすためでしょ?
また殺す気か?
ここだけじゃないんだけど、演出ありきのところが多すぎる。
簡単に人が死ぬ割に、どう考えても無事ですまない状況では案外平気だったり、ちぐはぐ…。
怪獣ニアミスし過ぎ…、毎回過ぎてリアリティが全然ない…。
怪獣を操るたった1つしかない大事な装置を子供が持ち出しても誰も気づかない…。

(4)ターン制
全編通して、ブリーチのA&COPB(アクティブ&カウント・オサレ・ポイント・バトル)コピペのまんまです。
https://ja.uncyclopedia.info/wiki/OSR
怪獣のすぐ側までわざわざ近づいては、「も、もうだめだー」→「別の怪獣or援軍がきて危機一髪助かった」が20分置き位にひたすら繰り返される…。

----

人間以外の話で、腹立つのが、怪獣の描写

(1)怪獣に知性があるのかないのかどっちつかずなところ。
都合に合わせて、人間の上を行くくらい利巧に描いたり、照明に群がって焼け死ぬ虫程度の痴愚に描いたり、プロットがぐちゃぐちゃ…。
銃口を向けていることに敵意を感じたり、分厚い壁のシェルターで遮蔽されている中にいる人間の存在に気づいていたり、そのシェルターをわざと空けて害意がないアピールをすると理解して去っていったりといった具合に、人間の及ばない超常の知性を見せたかと思いきや…(これ、ゴジラね)。
目の前に宿敵のゴジラがいて、あと少しでトドメがさせそうっていう状況なのに、小箱みたいな機械のどう考えても超低出力な音波?に騙されて、ゴジラへの攻撃をやめて箱を攻撃しに来るとか…(これ、ギドラね。知性というより物理的なリアリティのない方がより問題かも)。
書いてて思ったけど、怪獣の種類が違うからなのかな?
ゴジラだけ賢い設定なのか?ならいいか。

(2)ゴジラが人間の味方?なところ
ゴジラは、人間の味方とかじゃないイメージがあるんだけれど、そうじゃないの?
モスラは、味方なのわかるけど…(あるいは、ガメラならわかるけど)。
でも、モスラのほうが人殺してたぞw
ゴジラは、人間と独立に動いている自然災害みたいな存在で、人間の力の限界を教え戒める寓話的な存在なのだと思っていたので、既成概念とのギャップが乗り越えられなかった。

(3)怪獣の演技が人間くさい
「う(停止)…、やーらーれーたー」
とか、
「あ、あなた、がんばってぇ(しなだれかかりー)」
とか、
「あ、あぶなーい(飛び出し→私が盾になるわ)」
とか、
「じーっ…(人と見詰め合って理解しあう演出)」
とか。
そういうの、僕はあんまり好みじゃないな。
結果的にそうするにしても、なんか動作が演技くさ過ぎて恥ずかしい。
好きな人もいるのかもだけど…。
アメリカ人が作ったんだろうから、合理的な描写期待してたのに…。
邦画の大仰で不自然な演技をリスペクトしなくていいから…。
人間にはどうにもならない圧倒的蹂躙を見せて欲しかった…。

-----

あんましいうと、悪口だけになるから、最後に良いところもいうね。

(1)空中戦がかっこいい
ラドン(原語はドランいうてなかったか?)と米空軍、ラドンとキングギドラの空中戦があるのですが、これはかなり良かった。
僕は、中学生のときに見たG3がめちゃくちゃ好きで、人生の十大映画に恐らく死ぬまで入っているだろうくらい大好きなのですが…。
G3のガメラとイリスの空中戦に匹敵するくらいかっこよかった。

(2)芹沢博士がたまに日本語をしゃべる
日本人には嬉しい。
後、渡辺謙さんの英語だけジャングリッシュなので、めっちゃ聞き取りやすいのも高ポイント。
別に本式英語発音じゃなくてもいいんだって勇気付けられた。
まあ、いまや非ネイティブの英語人口のほうが多いっていわれているしね。

(3)ゴジラのラストの必殺技はまあまあ良かった
最後は、理屈抜きのド派手な技なのは楽しいのでプラス評価にしましょう。
エンタメなんだし。
しかしながら、乱発し過ぎなのと、全方向的でどこから発射されているのかようわからん(皮膚の亀裂の間から噴出?)のがやや減点。
エネルギーもロスだしね。
ガメラ2(2はGAMERA表記ではないのです)のウルテイメイトプラズマのが、一撃必殺だし、どこから出てるのかも明確だし、集中砲火だし、爽快度高いな。

(4)キングギドラは宇宙怪獣だから、行動原理が別という設定
これは、G3のさらに発展系なので、面白かった。
まあ、宇宙怪獣としては、星から星へ渡り歩く生命体として描写されたガメラ2のレギオンのが好きだけどね。
シナリオでの見所はそこだけかも。
クトゥルー的な要素かな。

(5)ナツカシの曲と、ラストのAKIRA IFUKUBE
モスラのテーマやゴジラのテーマが結構使われています。
最後のスタッフロールで
Songs
“GODZILLA MAIN THEME”
AKIRA IFUKUBE
を見れて良かった。

(6)全怪獣が、最終勝者の怪獣王ゴジラにひれ伏すところ
個人的には、怪獣にやらせたっていう点で、好みの演出ではない。
ただ、ヤクザ映画みたいで、ちょっとワロタからプラスのほうに入れときます。
ちなみに、ライオンの糞を山間の線路に撒くようにしたところ、鹿が線路に寄り付かなくなって、随分事故が減ったという話を思い出しました。
日本にライオンなんていないはずなのに…。
野生本能は、自分より強いものが嫌でもわかってしまうものなのかしら?

----

で、次作は、2020年にゴジラvsキングコングをやるそうですね。
キングコングは、アメリカ人の創作キャラクターのため、彼らにとって評価が高いのは理解できます…。
んー、そやけど、いっちゃ悪いが、キングギドラから見て数段格落ちじゃないか?
少なくとも、日本人の評価はそうじゃない?
ギドラに勝ったんだから、ゴジラが負けるとかやめてよね…。


コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事