5e0276a74c36c9f0fea51648280053387e473aca.png
 

 

『人生の質は「細胞エネルギー」で決まる!』の続きです!(#1,#2,#3)

 

このシリーズでは、現代人の不調の原因を「細胞エネルギー」という視点から整理しております。前回は「血糖コントロール」の話をしましたんで、今回はその続き「超加工食品」の話をしてみましょう。

 

ここ数年で、「超加工食品(UPF:Ultra-Processed Food)」のヤバさはかなり広く知られるようになってきたはず。UPFってのは高度に加工されて原型がほとんどわからなくなった食品のことで、ポテチ、菓子パン、冷凍食品、プロテインバーあたりを思い浮かべてもらえればOKであります。

 

この手の食品は高カロリーで低栄養な傾向が強いんですが、こうした食品を食べすぎると

 

太りやすくなる
糖尿病リスクが上がる
心臓病リスクが上がる

 

といった傾向が激増しまして、この手の話はもはや常識レベルになりつつありますな。

 

ただし、ここで一歩踏み込んで考えたいのが、

 

  • なぜUPFはここまで体に悪いのか?

 

って問題であります。「そりゃあUPFはカロリーが高くて栄養がないから体に悪いでしょう」で片付けるのは簡単なんだけど、最近の研究を見る限り、それだけでは説明がつかないとこもあったりするんですよ。

 

 

 

超加工食品は「細胞レベル」で体を壊す

では、UPFはなぜ悪いのか? ここで近ごろよく言われるようになったのが、

 

  • 超加工食品は「ミトコンドリア」を直接攻撃する!

 

というものであります。何度も言ってますが、ミトコンドリアは体の発電所みたいな存在なので、ここがうまく働かなくなると、

 

  • 疲れやすい
  • 太りやすい
  • 炎症が増える
  • 老化が進む

 

といった「バッドエナジー状態」に突入するわけっすね。つまり、UPFの問題ってのは、「太る」ことよりも「体内でエネルギーが作れなくなる」という、もっと根本的な話なのだと考えられるわけです。

 

では、なんで超加工食品がミトコンドリアを直に攻撃するのかと言いますと、主な原因は3つ存在しております。

 

  • 原因1.血糖スパイクの連発:UPFは精製糖質と低食物繊維の組み合わせでできております。その結果、血糖値が急上昇 → インスリン乱発 → ミトコンドリアに負担というおなじみの流れが発生しまして、これが続くと、私たちの細胞は「エネルギー処理しきれない!」って状態になり、じわじわと代謝が壊れていくんですな。

 

  • 原因2.添加物の影響:UPFには、乳化剤、保存料、人工甘味料などが大量に使われていまして、これらは腸内環境の悪化や炎症の増加をもたらす可能性がありまして、結果としてミトコンドリア機能にも悪影響が出ると考えられております。特に乳化剤は、動物実験で腸内細菌を乱し、炎症を誘発することが確認されてまして、まだヒトについてはなんとも言えないものの、注意するにこしたことはないでしょう。

 

  • 原因3.精製植物油の問題:ここはやや議論が分かれるところですが、パレオダイエット界隈では定番のテーマっすね。UPFには、大豆油、コーン油、キャノーラ油といった酸化しやすい油がよく使われているもんで、これが体内で慢性炎症からのミトコンドリアストレスにつながる可能性がある、と考えられております。

 

疫学データ的にもUPFのヤバさは実証されてまして、たとえば、フランスの大規模コホート研究(R)では、UPFの摂取割合が10%増えるごとに、死亡リスクが有意に上昇するとの結果が出ております。また、別のメタ分析(R,R)でも、

 

  • UPF摂取量が上がるほど、肥満リスクも上がる
  • UPF摂取量が上がるほど、心血管疾患にかかりやすくなる

 

といった結果が安定して観察されております。ここまでくると、「たまたま」では説明が難しいレベルですわな。

 

ただし、ここで重要なのは「UPFを食べたら即アウト!」ではないってところです。UPFが問題になってくる場面ってのは、

 

  • 主食がUPFになっている
  • 毎日食べている
  • 食事の大半を占めている

 

といった状態を指してまして、要は「構成比」の問題なんですと。これまでの研究でも、総摂取カロリーに占めるUPF割合が健康リスクと強く関係していまして、だいたいは、総摂取カロリーの30〜40%を超えたあたりからリスクが有意に上昇し、50%を超えると明確に健康への悪影響が強まると考えられています。

 

というわけで、あらためて超加工食品の恐ろしさを学んだところで、「じゃあどうすればいいのか?」を考えてみましょう。そうは言われてもいきなり全部やめるのは現実的にかなり難しいと思っちゃうのが超加工食品ですが、できる対策はいくつもありますんでご安心を。