【覆面次郎】パチにやらせはあるのか 2021/12/22(水)
読者の皆様から応援メールや質問メールをいただきまして、大変感謝しております。皆様がどんな気持ちでパチやスロを打っているのか、そういう熱意みたいなものも非常に感じられ、業界に携わる人間としてはとても嬉しいです。
先日もいただいた内容ですが、特に多いのは遠隔系のお話。昔から言われていますが、大当たりは操作できるのかというお話です。
新潟県・ドクチャン様からの内容は、なるほどと思わされました。
先日Youtubeで話題になったクレーンゲームのプログラムのお話。いくら以上お金をいれないと、アームの力が弱くて取れなかったりするんですが、それをクレーンゲーム攻略のYoutuberが攻略法を編み出し、全国で同タイプのクレーンゲームが稼働停止になりました。
今、ネットでは海外サーバーを用いた合法のオンラインカジノなんかもけっこう見られますが、これも同じだと聞いたことがあります。一部のオンラインカジノは規定出玉まで到達すると出ないようになってたり、途中で強制的に止めることも可能だとか。まあ、実際の海外のカジノなんかも同じでしょうけどね。
逆に言えば、現代において運営側では遠隔操作してませんと言われているギャンブルはパチンコパチスロくらいじゃないでしょうか。(競馬や宝くじは除きます)
ともすれば、打ち手として疑いたくなるのは当然の話です。
実際のところどうなのかと言われれば、次郎は9割9分9厘ないと思います。なんでかって、メーカー関係者でパチンコで勝ってる人を見たことないから。
とくにメインロムなど大当たりに絡む出玉面のプログラムをやってる方も周りにはいますが、そういう人はパチンコとどう向き合ってると思いますか?
これが面白くて、「勝つつもりで打ってない」って人が多いんですね。
そういう人たちって理数系を学んできて頭が良いので、パチを打つときは勉強代、マイナスで当然って気持ちで打ってるんですわ。で、パチンコのプログラムをやってる人でも、プライベートで打ちに行くときはスロットしか打たない、とかね。
ようは、自分たちで数字を振ったりプログラムしているからこそ、普通に打ったら負けるってことを一番わかってる人種なんですわ。
じゃあ不正プログラムを仕込めるのかって話ですが、サブ基板が出玉に関わるスロットと違い、大当たりはすべてメインロムだけで管理されるパチンコに関しては、不正が行われた場合、試験ですぐにバレてしまう。
もしプログラマーが仕込んだ場合、そのメーカーはとんでもないペナルティを負わされることでしょう。サミーがスロットのコピー打法発覚で負った損失は、60億円にも上ると言われています。ことバレやすいパチンコでは怖くてできたもんじゃないってわけ。
それに出玉は全国の多くのホールがネットに開示してますから、変な数字があったらあっという間に話題になるわけですよ。なんであの機種の出率が100%超えてるんだ? 攻略法か? なんて、業界内ではあっという間に広まります。
ただ、次郎が9割9分9厘と書いたのは……1厘の可能性は否定できないなと。
プログラマーとはいえ、所詮は社員。もっと上の、たとえば管理職の人たちしか知り得ないような情報があってもおかしくはないっていうのが次郎の見解。
正規のプログラムで検定を通し、ホール導入の直前でメインロムが入れ替えられる……昔はそういったこともあったみたいですが、果たして今でもそれがあるかどうかっていうのは0%ではないのかもしれません。一部のホールの、一部の台にだけ不正ロムがある、不正ロムはホールからの遠隔が可能だ、とかね。
いずれにせよ、次郎のホール関係や開発関係の友人たちにこういった話をすると、決まって返ってくる答えは「ありえない」ってこと。
ゲーセンのクレーンゲームはそういった法律の部分がグレーなので大きな問題にはならないかもしれませんが、パチンコではグレーではなく黒になります。そして、それに対する損失もゲーセンとは比べものにならないし、見返りだってリスクと見合っていない。
不正プログラム、誰もやりたがるわけないだろうってのが次郎の見解なのであります。
■次郎の色んな意味で注目の一台
・西陣「P刀使ノ巫女」
C時短を用いてスロットのようなCZを実現した機械。スロットのようなゲーム性がパチンコファンに受け入れられるのかってのは微妙ですが、パチンコの新しい可能性はどんどん見えてきますな。
では、今週はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
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