たまにこの業界で聞かれるんですが、4大コンテンツという言葉があります。
牙狼、ルパン、エヴァ、北斗という大ヒットシリーズもののことですな。なんで海が入ってないのかは……まあもう海は別格だからですかね。
この4機種のうち、近年で「4大」と言われるに恥じないヒットを飛ばすことができたのは今大人気の牙狼月虹くらいでしょうかね。
いつからこうなってしまったのか、どうしてこうなってしまったのか。
いくつかの台は出るたびに劣化していると言われ、まあたまにそこそこのヒット、稼働の人気にはなるものの、どれも一時ほどの輝きはない、というのが皆さんも思うところではないでしょうか。
これね、ハッキリ言って当たり前だと思います。毎回同じような台にするわけもいかないし、その時代によってウケるウケないなんてのは運みたいなモンですから。
発売前に期待がかけられるだけ、これら大物コンテンツは恵まれているとさえ思います。
だけども、次郎がひとつだけ思うのは、思い入れ強く作りヒットを飛ばした開発者の意思が反映されていない、ということです。
パチンコ台開発というのは、その台に必ず「ウリ」を入れなければなりません。まあ、どんな商品にせよ当然のことですな。
何をウリとして、そのウリがしっかりお客さんに受け入れられたからこそ生まれたヒット。
しかし、こういった人気コンテンツは、シリーズを追うごとに新たな「ウリ」を求められます。
ビッグタイトルがゆえ多くの会議が重ねられ、多くの人間の意見が反映された結果、ウリは迷走します。そうして出来上がるのがシリーズものの宿命です。
スペックや演出は時流を取り入れ、映像美をウリにしたり、役物や筐体をウリにしたり。
では、これらの初代はどうだったんでしょうか?
おそらくは、一人の開発者が明確なウリを見出し、それがお客さんと同調したからこそ生まれたヒットだったんではなかろうか。
そしてまた、そういった開発者のうち、ほとんどの人がもうそのシリーズに携わっていなかったり、すでに業界を離れていたりするというのが現状。
お客さんが認めることとなったその人の意思が受け継がれていないという現状。
では、牙狼月虹はどうでしょうか。
牙狼は、初代開発の方こそ偉い立場の方となりましたが、いまだに歴代牙狼シリーズのすべてに携わっています。
何がお客さんに受け入れられたか、お客さんが牙狼に何を求めているか、それをしっかり開発内で共有できているからこそ生まれたヒットなんだなと思います。
そのシリーズによって、お客さんが当たりに近いと感じる演出が変わるようではいけない。
牙狼シリーズは、このいわゆる「待ち演出」というものを、徹底して「暗転からの牙狼文字→擬似連」にしています。これはどのシリーズでも同じこと。
これこそが牙狼のウリだと信じているからです。
月虹についてもお話をうかがったのですが、暗転からの大当たり占有率が高いとおっしゃっていました。
なるほど、そこがブレずにシリーズを作っているからこそ、根強いお客さんが離れず、ときには失敗もあったりしますが、こうしてまた蘇ることができたキッカケなんだろうなと思うワケであります。
今後もこれらシリーズはまだまだ登場するでしょう。もしかすると、そういったシリーズの演出を無視しても、新しい息吹を入れられたことでヒットとなることもあるかもしれません。
けれども、いまだそのシリーズが好きで打ってくれているファンの方を思って作られる台こそが、月虹のようなヒットを飛ばす一番の近道であるような気がしてならないのであります。
■次郎の色んな意味で注目の一台
・SANKYO「Pフィーバーマクロスフロンティア4」
マクロスシリーズも最新作が登場とのこと。
マクロスフロンティアは、初代を打ちまくった記憶があります。あのランクアップボーナスがたまらなく好きだったなぁ。2の1種2種も好きでした。
では、今週はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
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