パチンコ関連のコラムを書かせていただくことが多い次郎ですが、今日はちょっとスロットのお話でもしていきましょうかね。
皆さまもご存知の通り、スロットは6号機になってから目立ったヒットがなく、これは4号機初期のAタイプ全盛時代……どの台もいわゆる金太郎飴状態のノーマルタイプばかりだったっていう時代よりも悪い状況が長く続いている気がします。
4号機はそこから獣王などのATタイプ、キングパルサーなどのストックタイプが出始め、北斗の拳や吉宗といったスロット全盛期へと繋がっていくことになるのですが、そんな気配すら微塵も感じられない現在のスロット業界であります。
パチンコでは様々なスペックが登場し、時速数万発なんてのも珍しくなくなったのは、この4号機の全盛時代と少し似ている気がしますね。そこから5号機へと繋がる時代を知っている人は少し怖さのようなものを感じているのではないでしょうか。規制という名のね。
パチンコメーカーがこれをチャンスとばかりにどんどん射幸性の高い台をリリースしているかたわら、必死に生き残る道を探しているのがスロットメーカーであります。
有利区間という難敵が多少緩和されたとはいえ、出玉面での規制緩和というにはほど遠く、今後も苦戦を強いられる中、だんだんと間違った方向にスロットメーカーも向かっていきそうな気配です。
特に演出面。最近の開発関係者から話を聞くと、スロットは演出もありながら出目やリーチ目などが主役というものから遠ざかり始め、パチンコを参考に「いかに遊技者を気持ち良くさせるか」という方向に進み始めています。
もちろんこれは間違ったものと言い切れるものではありませんが、パチンコの大当たりとスロットのボーナスというのは別物だと次郎は思うんですね。
その先にある出玉への期待があるからこそ当たりというのは気持ちの良いもので、6号機のチョロチョロっとした出玉に対して、ド派手な演出を乗せるというのが果たして正しいものなのかどうか?
よくスロット開発で話題に挙がるのが、「パチスロRe:ゼロから始める異世界生活」の天空プッシュ。リゼロは6号機の中でも唯一と言って良いヒット台で、白鯨戦という高いハードルのCZを乗り越え、大当たりが確定した後のプッシュボタンはドヤ押ししたくなる豪華さがありました。
しかしそれも1000枚近い期待値のあるATに繋がるからこそ。
そこまで期待値のない当たりに対しても天空プッシュのような気持ち良さを、パチンコの演出を参考にバンバン出していこうという方向性になっていく空気感があります。
良く言われるのが、パチンコの“赤”とスロットの“赤”は信頼度が異なる、という部分。
パチンコの赤にそこまで期待はしませんが、スロットの赤は信頼度がかなり高い。これはスロットを打つ方からすれば昔から根付いている感覚です
それを崩した大一のスロットには面を食らったスロッターも多かったようですが、この常識も古いと言われる日が来るのかもしれませんな。
迷走と言われることも多々あるパチンコの演出ですが、スロットの演出が迷走していく方が次郎は心配だったりします。何より、パチンコのような派手な演出を作るにはそれ相応のお金がかかりますからね。
パチンコもスロットも、どちらも切磋琢磨して成長してこそのこの業界。間違った方向には進んで欲しくないなと願うばかりであります。
■次郎の色んな意味で注目の一台
・平和「Pうまい棒」
役物+液晶演出で、王将のような一発台系。正直、次郎の大好物です。
液晶演出も、チープであればあるほど楽しい。爆発的に流行するようなタイプじゃないですけども、こういう系の台はなくなって欲しくないですな。
では、今週はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
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