先日読者の方からご質問のメールをいただきまして、ありがたいことです。
 少し内容を要約させていただき、ご紹介させていたします。
 
 新潟のドクチャンと申します。今回はコラムを拝読して一言。
 私もとあるが甘いと実感出来ません。100%突入と言っても確変中確率が99分の1、当たる気がしないし、当たりません。
 で今週のコラムを踏まえ、素朴な疑問がフツフツと頭の片隅から涌き出て来ました。
 当たりやすい台、当たりにくい台って、何が違うのか?
 個人的には99分の1より、99.999分の1の方が当たりにくい、ハマリ易い、逆にツボにハマると爆発しやすいと思ってます。
 99999個の中に999個当たりがあるのだとの認識なのですが、ハマリやすいと言うか、偏り易いと言うイメージです。構造と言うか仕組みを知りたいとずっと思って来ましたが、そんなの勝つのに役に立つ訳ないとの前提なのか、どの本を見ても見たことないです。
 是非開発者の方にまたお話し出来る機会がありましたら、お願い致します。
 
 ……ありがとうございます。
 そんなわけで、今回は大当たり乱数についてメーカーで抽選を担当する方に聞きました。
 次郎は根っからの文系なので、数字のことは……ヨクワカリマセン。
 
 さてさて、乱数ですがご質問いただいた内容でほぼあってます。
 ただ、分母が99999個ではなく、多くが「65536」にしているメーカーが多いようです。
 
 スロットを打ってる人ならよく目にするこの65536という数字。これは2の10乗という数字で、乱数を振り分ける上で使いやすい数字なんだそう。次郎にはよくわかりませんが。
 たとえばミリオンゴッドの8192分の1、これは65536の中に8個ある乱数といえば少しわかりやすいのかも。
 
 ですが、じつはこの65536、メーカーによって異なるらしい。
 分母が1000のメーカーもあれば、10000のメーカーもある。
 
 2個の玉が入ってる箱の中の1個が当たりなら確率は50%
 4個のうち2個でも50%。
 これがメーカーによって違うってことですな。
 当然どちらも確率的には同じですが、この分母の違いが当たりやすいと感じたり、ハマリやすいと感じたりするってことはあるかもしれません。
 
 あくまで次郎の体感ですけども、平和の台はやたら大ハマリを目にするような気がするし、なんとなくユニバ系は確率通り当たるような気がする。
 これは確率の「分母」による体感かもしれませんな。
 
 よくジャグラーの北電子が独自の乱数取得プログラムを組んでいる、なんてまことしやかに囁かれたりしてますが、都市伝説で片づけるようなことでもないかもしれませんよ。
 当たりハズレってのはメイン基板で行われており、今のパチンコはデバッグで何億、何十億という回転がシミュレーションされ、出玉の波なんかもデータで弾き出されるわけです。
 その上で、もっとも波の上下が起こりやすい分母……また、乱数の取得方式? なんてのがあるのかは謎ですが、ひとつメーカーの個性として取り込まれていても不思議ではない気がしますね。
 
 とまあ次郎の妄想も入ってたりしますが、そんなとこでしょうか。
 開発の人が言うには、そこまで乱数を意図して振り分けることはないらしいですが、演出の振り分けによって当たりやすいと感じたりできるよう努力してパチンコを作っているそうです。
 スピードが求められる今のST機なんかは、ダメなときはノー演出駆け抜けが多くて難しいんでしょうなぁ。
 
 まだまだ確率には謎が多いですし、なんか昔ほど源さんの爆発見なくなったなーとか、そういうのを深く考えると、我々には知り得ないブラックボックスがあるんじゃないか、なんて思ったりもしますけどもね。文系的には。
 
 
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・高尾「P弾球黙示録カイジ5」
 
 沼一辺倒だったカイジ、ようやくワンポーカーという別のゲームを主軸にした台が登場する模様。1種2種で出玉スピードもあるということで楽しみです。高尾は好きなメーカーですし、頑張ってもらいたい。
 
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。