【覆面次郎】シンフォギアの罪 2020/9/23(水)
先日業界の開発の方とメシを食いながらお話してたんですわ。
そのとき話題になったのが、「シンフォギアは大きな罪を残していった」って話。
どういうことかっていうと、簡単に言えばライトミドルでパチンコ史上に残るヒットを飛ばしてしまったってことですね。
業界で歴史に残るヒット機種と言えば、牙狼しかり、海シリーズしかり、エヴァシリーズしかり……とにかくハイスペックなんですよ。ひと昔前ならマックスタイプ、そして今ならミドルタイプ。
その時代で一番出玉に期待ができる台、爆発する台、甘い台。だからこそユーザーからも大きな支持を受けるわけですな。
しかし、シンフォギアはそんなお約束を破って、歴史に残るヒットを作ってしまった。
これにより、ユーザーはライトミドルの演出感覚ってものに慣れてしまうわけですな。
初当たりが重いミドルを打つと、当然つまらない、退屈とすぐやめていってしまう。特にシンフォギアにハマった若者なんかは、「ミドル離れ」が進んでいるという。
さらに続編のシンフォギア2もライトミドルで無難に成功を収めていて、さらにこの流れは加速しそう。
それに拍車をかけているのが、最大出玉1500発という枷。
2400発の出玉が許されていた時代のお話。
ライトミドルではその出玉を取るのが難しかった。もちろん2400発を積んでいたライトミドルもありましたが、ハードルが高かったり、小出玉に偏ったらまったく出なかったり、とにかくライトで2400発はメジャーではなかった。
しかし、今は最大でも1500発。
ライトミドルでも簡単に搭載できる出玉量なんですよね。
2400発搭載で継続率80%なんてのは、ライトミドルでは難しかった。
しかし今、1500発搭載で継続率80%オーバーの台が、ライトミドルでも簡単に作れてしまう。
スペック面においても、ミドルタイプのウリを見せづらくなってしまったわけ。
もちろん出玉面は総合的に見ればミドルタイプに軍配が上がりますが、最近ではミドルも入口の出玉をどんどん少なくして、“ラッシュに突入できれば”爆発するという方向性に寄ってきています。
単発で終わったときの精神的ショックも、ライトミドルのほうが優しいわけですよ。
そんなわけで、徐々にライトミドルに有利な時代になりつつある。そんなことを業界の方は危惧されていましたな。ユーザーが心にもお財布にも優しいライトミドルを求めていたとしても、売れる、売らなきゃならないのはミドルタイプだっていうんだから、メーカーの方も大変なわけです。
源さんブームでミドルタイプも一矢報いた形にはなっていますが、今後無双3なんかがしっかり続いてミドルタイプをけん引してくれないといかんですな。
■次郎の色んな意味で注目の一台
・大都「P Re:ゼロから始める異世界生活」
スロットでの大ヒットを受けて急ピッチで進められたパチンコ開発。しっかり作られていれば良いのですが……まずはスペックに注目したいっすな。
では、今週はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
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