先週はけっこう設置機種が大きく変わったりしたホールも多いでしょう。もちろん新台が入ったからですが、意外や意外、「CRダイナマイトキングin沖縄」を大量導入したホールが多いようですな。
 
 「CR餃子の王将」くらいからひっそりと始まった一発台ブームの中、「CR天龍インフィニティ」や「CR RAIZINMAN」で大きな話題となり、それをさらに連チャンさせるスペックにしたのがダイナマイトキング。
 一撃で5000発取れます、というよりも、そこを継続率にして、約81%という数字で連チャンする方向性にしたのがホール関係者にウケたのでしょうね。
 とはいえ、さすがに設置台数多すぎないか……? そんなに長期稼働するのか……? というのが次郎の感想ですが、まあそれは良いでしょう。
 
 そんなこんなで、液晶を搭載しなくても台は売れるんだ、話題になるんだ、という風潮になりつつあります。(繰り返しになりますが、稼働するかどうかは置いといて)
 
 もちろん、メーカーにとっては安く作って、他の液晶機と同じ値段で売れるのであれば、それに越したことはないです。
 液晶を搭載していなければ、映像を作る必要がないってことで、とんでもない額の制作費の削減になります。
 そういった流れに注目してきていたのが今回のダイナマイトキングをヒットさせた大一でもありますね。
 
 「CR天下一閃」のヒットを受けて、「CRうしおととら」「CR犬夜叉」と、本来は液晶機の普通のスペックで作っていた台を急遽変更して作り直したらしく、方向性を大きく変えてきました。こういった柔軟性というのは面白い試みですよね。
 
 もちろん他のメーカーも、できる限り制作費を安くというのは今の時代当たり前で、高尾の台なんかはよく見ると、ひとつの絵を色んな演出に使いまわして、まったく別の予告として見せている手法が非常にウマいです。
 クイーンズブレイドシリーズや、一騎当千シリーズなんかは、そのあたりに注目して打つと非常に感心させられます。これもまた、映像制作費を削減する手法ですね。
 
 また、西陣なんかは、よく見ると役モノがどの機種も似た感じで付いています。これは根本的な役モノの構造を同じにすることで、金型の制作費を抑えています。
 金型というのは、たい焼きを作る際、たい焼きの絵が描かれた鉄製のはさむやつ、といえばわかりやすいですかね。
 
 また、Sammyやユニバーサルなどのスロットも作っているメーカーは、スロットからの素材流用などで映像制作費を抑えてたりします。
 
 
 ……このように、できる限りコストを抑えて作ろうというのは当たり前の中で、非液晶のヒットというのは、特に大手以外のメーカーにとっては非常にありがたい流れと言えるでしょう。
 ただ、次郎個人的には、ぱちんこは玉の動きを楽しんでこそ……というのは羽根モノくらいでいいんじゃないかと……どれも回らないことへのストレスってのが大きすぎて打ってられないですね。
 もちろん、世間の流れというのはわかりませんが……もうすぐ登場する高尾の「P沼」でいったんは一発台系の台が揃い踏みになると思うので、どんな反応になるか楽しみではあります。
 
 ただ何が問題かって、そういった一発台系の台を出せる余裕のあるホールがないってことが問題だと思うんですけどね。ちょこっと甘いからって、「CR今日もカツ丼」を急いで稼働停止させるようなホールばかり目立つようでは……今後増えてきてもどうなのかなってジャンルではあるという印象ですな。
 
 ま、節約、節約ってのは大事ですね。今年の夏、電気代はバカにならなそう。
 
 
 というわけで今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。