いやーもうびっくりでしたね。
 なにがもうびっくりって、出率の低さでございます。
 新台の出玉データを見ていたんですが、群を抜いて低い出玉率をたたき出していた機種がございます。
 さて、いったい何の機種かおわかりになりますかね?
 「CRヱヴァンゲリヲン 2018年モデル」と思った方……惜しいですね。
 たしかにスペックは「CRぱちんこ必殺仕事人V」あたりと比べると辛くなっていますが、海シリーズを筆頭に、総じてループタイプってのは見た目よりも甘いんですよね。なぜなら時短100回転というのが……
 まあ、こういう話はまた今度にしまして。
 ここで辛い台と聞かれて、「CR悪代官」と答える方は、良いセンスの持ち主です。
 たしかに辛いです、あの機種さえなければ、激辛と言っていい台ですね。
 実は羽根モノも、わりと出玉率が高めになっているんです。「CRトキオデラックス」なんかはいまだに高稼働を誇るモンスターマシンですが、なぜそんなに稼働しているかってーと、やっぱり甘いからなんですな。
 んが、悪代官を羽根モノと思わないほうがいいです。あれは辛いデジパチ。
 ホールの釘次第とも言えますが、羽根付近と役モノ内部がもともと辛く作られているので、良釘になっていても非常に勝ちづらい機種かと。おみくじ感覚で打つなら「CR餃子の王将」のほうがいいですね。
 さて、そんな辛い機種たちを差し置いて、超激辛認定されるのは……
 「CR桃剣斬鬼」でございますね。
 小当たりラッシュに特化した台と聞いていたので、個人的には楽しみにしていたのですが、もうね、なんにせよ
 特化しすぎ。
 そのせいで大当たりの出玉がしょぼしょぼになり、肝心の小当たりラッシュへの入り口も狭くなり、せっかくの良い部分を体感できずに終わってしまう人がほとんど。
 試みとしては良かったんですが、バランスが大事ってことですね。
 特化させるにしても、「CRぱちんこGANTZ」くらいが入り口としても出玉増加スピードとしてもちょうど良かったのでしょう。個人的には必殺仕事人Vの増加スピードはちょっと物足りないと思ってしまいますが……
 とにかく、出玉率にして80%ちょいという数字が残ってしまいました。ジャグラーの設定1が96~97%程度ですから、80%台というのがどれだけ厳しい数字なのかおわかりいただけるでしょう。
 ボーダーで言えば1000円で30回転近く回る台でないと勝てないというレベルの出玉率ですね。
 もし特化させるのであれば、SAMMYから登場する「CRぷよぷよ」のように、出玉が少ないぶん大当たり確率を甘くして、体感できる試行回数を増やすってのが正解なんでしょうかね。
 そんな中11月に登場するのがSANKYOの「CR RADY GAGA」です。こちらもかなり小当たりに特化したスペックと聞いていますが、桃剣の数字から見るにどうなるか気になるところです。
 その後に登場するマイケルジャクソンも、このレディーガガも、どちらも生半可な版権料ではないでしょうから、SANKYOも落とせない勝負どころだってことでしょうね。
 はたまた、小当たりを追加することで出玉3000発を実現可能にした、京楽の「CRぱちんこウルトラセブン2」が覇権を握るのか……?
 年末の新台には楽しみがいっぱいですな。
 というわけで今週はこの辺で。
 それではまた来週お会いしましょう。