次郎宛にご投稿をいただく中で、たまにこういった内容のものをいただきます。

 「メーカーは今カジノ法案に向けてカジノ機を作ってるから、まともな新台が出てこない」

  ……まあ実際カジノ機の開発に向けて動いているメーカーもありますが、これは間違いですね。
  カジノ機は作っても“片手間”で間違いないです。
  そのロジックもあれば、実際海外でカジノに行き、日本の遊技機メーカーが作った台を打ってきた次郎が断言しましょう。はい。

  まず、縮小傾向にあるとはいえ、日本全国のパチンコ店舗数はおよそ1万店舗。
  そこに仮に平均で300台の遊技機が導入されているとしたら、300万台もの遊技機が需要になっているわけです。

  では、カジノ機はどうでしょうかね?
  全世界がターゲットとはいえ、新台入れ替えの必要もとくになく、バカラやポーカー、大小やルーレットといったゲームよりも不人気なビデオスロット。
  何万台という需要は確実にありません。

  また、市場規模でも、ラスベガスの50倍、世界ナンバーワンといわれるマカオの10倍近い産業であるのがパチンコ産業と言われているのです。

  そこで一生懸命カジノマシンを作っていても、売り上げはパチンコ・パチスロには到底及ばないのが見え見えなんですよね。


  また、今世界のカジノに導入されているスロットは、総じて古い印象です。10年以上前に作られたような台ばかりで、日本の遊技機メーカーが作った台も新しい台なんて見られないほど。

  仮にそこでカジノ界の常識を覆すようなとんでもなく面白いスロットマシーンが生まれるというのなら別ですが、そんなことでもない限り、本気を出して作るような次元まで至っていない、というのが現実でしょう。


  牙狼や仕事人Vのような目を惹く筐体は日本の技術の賜物であると思いますし、知れば知るほど面白くなるようなゲーム性というのは、カジノ界にはない緻密な計算あってこその機械。

  世界に誇れる産業がパチンコ産業だと思います。

  カジノを作るというのなら、「カジノにもパチンコとかスロットをそのまま置こうぜ!」というノリで着手して欲しいくらいだ、それが次郎の感想ですね。
  カジノにあるどんな機械よりも、パチンコ・スロットのほうが面白いのは間違いないです。

  あ、これ次郎が海外のカジノでボロ負けしたから言ってるわけじゃないですからね。たぶん。


  というわけで今週はこの辺で。
  それではまた来週お会いしましょう。