そのインパクトありあまる筐体の見た目も手伝って、受注8万台という大ヒット機種になりそうです。
スペックはニュースなど他のコーナーで確認していただくとしまして、当初はヒットしないんじゃないかと言われていた小当たりラッシュが市民権を得たことに次郎はホッとしています。
「CRぱちんこGANTZ」「CRぱちんこ水戸黄門3」と小当たりラッシュタイプを続けて出した京楽ですが、これはある意味“賭け”だったと言えるでしょう。
もともとは三洋の「CR人生ゲーム」や、平和の「CRドキッ!丸ごと水着 女だらけの水泳大会」に搭載されていた小当たりラッシュ……と言ってもピンと来ない方が多いかもしれませんね。
だって、どちらも“出玉を増やす”という目的では扱われていませんでしたから。あくまで現状維持の小当たりラッシュです。
これには規則が関係していまして、簡単に言えば、
「確変状態&電サポ作動時は、小当たりで出玉を増やしたらいけません」
という規則があるからなんですね。
じゃあGANTZとかは規則違反では? ってことになりますが、そうではありません。
小当たりラッシュ搭載機ってのは、
「確変&電サポ非作動状態」なんですね。
つまり、右打ちでスルーを通して電サポが開く、ということをやっていないんです。
ですから通常時でも右打ちをすれば、電サポに玉は簡単に入ります。それを攻略としてされてしまうと困るので、規定回転数を消化したあとはとんでもなく長い時間変動をして、打っても無駄になるよう設定されているわけです。
と、小当たりラッシュの説明が長くなってしまいましたが、ようは右打ちの機構まで作り、スペック・スペックの見た目も格段にアップするわけでもない小当たりラッシュはヒットしない。
業界ではそれが当たり前のように言われていたわけです。
その裏付けとなったのがマルホンの「CRソルジャー」で、業界からはそれなりに注目を集めていたものの稼働が取れず、小当たりラッシュタイプの開発は自然と避けられるようになりました。
しかし、可能性を感じて、以後発売の機種のほとんどを小当たりラッシュにしていた唯一のメーカーが京楽でした。
当時京楽の人気が落ちていた「CRぱちんこトランスフォーマー」や「CRぱちんこ仮面ライダー フルスロットル」の頃だったでしょうか。
京楽が小当たりラッシュタイプを作っていると聞き、“迷走している”と言った業界関係者も少なくありません。
しかし、GANTZのヒットで一気に花開き、この仕事人で集大成を迎えようとしています。
やはり苦しいぱちんこ業界状況を変えるのは、このような新しいスペック、そして新しい筐体に挑戦したメーカーなんでしょうね。
苦しいときだからこそ、攻めの姿勢。いつだかのコラムで書いた気がしますが、大変評価されるべきことなのではないでしょうか。
とにかく次郎が言えるのはただひとこと……早く打ちたいですな!
というわけで今週はこの辺で。
それではまた来週お会いしましょう。
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