【業界人・覆面次郎】甘い台と辛い台、明暗くっきり 2016/4/12(水)
以前攻めているメーカーとそうでないメーカーという内容のコラムを書きましたが、ここへきてSISという全国ホールのデータを見ると、甘い新台と辛い新台の明暗がくっきり見えてくることが目立つようになりましたね。
スロットでは「押忍!番長3」が導入され賑わっていますが、これはもう完全に“設定よりき”な台ということがわかります。
設定1が爆発することが極端に少なく、設定56は安定して出続けるグラフを描く、という点ですね。
もうネットか何かでホールデータを見れば、設定を入れているホールとそうでないホールがくっきり見えてきますので、今番長3を出せてないホールというのは体力のないホールであることがバレてしまいます。
パチンコでは、出玉率がとんでもなく辛い台、すなわち客側がどうやっても勝てないんじゃないかってくらいの数字を出している台がいくつか。
まずは「パチンコCR弾球黙示録カイジ沼3」ですね。
スペックからしても潜伏ありの電サポ突入率37.5%と厳しい数字なので、見ただけで避けている人もいるかもしれませんが、正解です。
似たスペックである「CRコブラ-追憶のシンフォニア-」のほうが遥かに良い出玉率をたたき出しています。
また、藤商事の「CR世界でいちばん強くなりたい!」もそうですね。
一見普通の65%ループタイプに見えますが、1000円あたり25回転以上は回らないと厳しいというくらい辛いスペックであります。
当然ホールはそんなに回すわけもなく、データでは厳しい数字だけが残ってしまいました。
最近の藤商事はこの台といい、「CR Another」、甘デジでも「CRマジョカマジョルナ」といい、“スペックが辛めだから回してほしい”という意思が伝わってくる機種が多いですね。
ホール側が好き勝手調整してしまうので、いい方向性とは思えませんな…
一方で、甘い数字を出しているのが老舗メーカーですね。
三洋の「CRドラセグ2 99Ver.」や、西陣の「CR花満開~天ノ舞~」はなかなかの良い数字を残しています。
こんな時代だからこそ甘い台を遊技者に提供しようというスタンスですが、こっちのほうが正解な気がしますね。
こんなときこそ攻めて欲しいのが下位メーカーだったりしますが、どんどん厳しくなるパチンコの検定試験や、ホールの台所事情の悪化が原因で攻めきれていないメーカーが多いです。
厳しい状況だからこそチャンスがある、どこでも言われる言葉ですが、その言葉が当てはまるのがまさに今のような気がするんですけど、どうでしょうかね。
というわけで今週はこの辺で。
それではまた来週お会いしましょう。
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