メーカーの開発経費削減というのをダイレクトに感じられる部分ですね。
中には、DAIICHIのようにもともと液晶機だった「CRフルーツパンチ」をわざわざ7セグ機に戻してみたりと、開発に試行錯誤を重ねているメーカーもあったりするようですが、そういった体力のあるメーカーはごく一部のようです。
なるべくお金をかけずに稼働する台、ホールが買ってくれそうな台を作るのがメーカーにとって命題ではあるのですが、不況の中、そうもいかないのが現実。
結局、新基準にして「この台は粗利がとれますよ」なんていう営業文句で売られた台は、打ち手側も厳しく「勝てない」という烙印を押して稼働が落ちてしまい、今までは大手と呼ばれたメーカーが失墜していく状況が出来上がっています。
次郎が以前からコラムで書いているように、しっかりとお金をかけて稼働する台を作ろうと試みているのが京楽なら、あまり予算をかけずに記憶に残る台を作るという方向性で頑張っているなと感じるメーカーが高尾です。
先に挙げたカイジもそうですが、過去のSPリーチを激アツのリーチにしたり、実写映像を使って演出の費用を削ってみたり、銭形平次も基本は京楽の演出をベースにすることで開発期間を短く、コストを抑えてみたりと、うまくやっているなーという印象です。
ここ最近だと、「CRダークフォース」が驚くべき結果でしたね。
実は激烈に辛い台なのですが、あの見た目ですから機械代も安く、なんとなく回転数がブンブン上がるもんだから打ち手も不思議に思って座ったりして、一週間ほどで機械代を回収できたホールが多かったと聞きます。
まあ我々打ち手にとっては激烈に辛い台ってことで喜ばしい話ではないんですけれども、会社の体制としては拍手を送らざるを得ないのがあの台でしたね。
ただ言えるのは、京楽にしても高尾にしても、今の業界をなんとかしようという気持ちで機械作りをしているのが伝わってくるので、とても良い流れだということです。
逆に、今までと変わらない、単に仕事という意味で機械作りをしているメーカーはどんどん淘汰される時代なのかもしれません。しっかり頭を使って考えているメーカーしか生き残っていけない、それが今の規制の渦だと言えるでしょうね。
そういったところまで考えつつ新台を打つと、また違った楽しみ方ができるかもしれませんよ。
それではまた来週お会いしましょう。
コメント
コメントを書く