ぱちんこもパチスロも、そんなに規制をかけて誰が得するんだってツッコみたくなるほど、スペック面の規制におびえながら開発を続けている現状のようです。

  ここへきて、ぱちんこの方に確変50%上限の規制が入るのではないかというウワサが入ってきています。
  さらに設定の復活や、大当たりリミッターのウワサもあって、混乱しているところも多いみたいですね。

  65%上限の確変をどう見せようかと苦心して作っている状況のもと、そういった規制が入ってきてしまうと、確変中なんかはとくに大きく作り変えないといけなかったりします。
  開発スケジュールが延びれば当然そこにかかるお金ってのもバカにならないわけで、メーカーの首を絞めている状態ですね。

  20兆円以上のぱちんこ産業ですが、その市場規模を落として、いったいどんな見返りがあるというのでしょうか?

  メーカーが苦しくなれば、様々なエンタテイメント業界に影響を及ぼします。
  もっとも大きな打撃を受けるのは映像会社でしょう。

  アニメなんかはぱちんこマネーの影響を強く受けています。ぱちんこの版権料があるからこそ映画化や続編が製作できると言っても過言ではなく、ぱちんこ産業が下火になれば、日本が誇る文化であるアニメも下火になってしまうのは目に見えています。

  他にも攻略誌やネットといった情報を提供する媒体、役モノの部品屋さん、サウンド関係の会社、声優業界なんかも打撃を受けるでしょう。ぱちんこ関係の声の仕事は、アニメよりも破格の値段だったりするようですからね。
  早くも一部メーカーでのリストラといった、悲しいニュースも耳にしております。


  では、ぱちんこユーザーがホールから離れたとして、経済を回すようなお金の遣い方をするでしょうか?
  うーん、そうとも思えません。むしろ、タンス預金が増えるだけなのでは? と思ってしまいます。

  ここのところよく出てくる言葉、「射幸性を煽る」というお決まりの文句ですが、確変率が落ちたり、スロットでも出玉の規制がかかったり、ユーザーにとって勝ちづらくなってくることのほうが射幸性を煽る結果になるような気さえします。

  今残っているいわゆるヘビーユーザーは、ぱちんこ・パチスロ業界の“いい時代”を知っている人がほとんどです。
  ぱちんこなら牙狼の爆発力、スロットなら4号機、またバジリスク絆のような5号機の魅力を知っている人が多い中、極端に出玉性能を落としてしまえば、「どうして出ないんだろう?」と首をかしげながらお金を入れる人が増えてしまうだけのような気もします。

  ホールも撤去問題などで不況の真っ只中、ぱちんこは出玉性能が落ちてるのに釘は締める、スロットは設定1のオンパレード。
  そのあおりを受けるのはすべて遊技者であることを忘れてはなりません。


  来るべきカジノに向けてなのか、それともそういった政策なのか、頭の悪い次郎にはわかりませんが、ヘビーユーザーである次郎は首をかしげながらお金を入れ続ける人であることには間違いないです。
  少しでも業界の力になりたいと、次郎はどんな規制が訪れてもホールから離れることはありませんが、規制のウワサを耳にするたび、ぱちんこ業界だけではない、広い分野への影響に心配が募るばかりです。

  たまには業界にとって良いニュースも耳にしたいものですね。


  というわけで、今週はこの辺で。
  また来週お会いしましょう。