次郎がパチンコ・パチスロにハマったのはスロット4号機の頃。ATやストック機が出始める前、花火を中心にノーマルタイプが人気だった頃ですね。

 先週、友人とそんな頃の話をして酒の肴にしておりました。

 この友人は、ホールの店長クラスの仕事をしていて、スロットで言えば設定を割り振ったり、パチンコの釘調整をしていたりしたわけです。

 彼は神奈川県の某地区の今は亡きホールで働いていて、その頃の話を笑いながらします。

 「海物語なんて全部裏基板。当たる回数なんてこっちで決めてた。スロットも同じ、裏基板で出るようにしたり、出ないようにしたり、全部こっちの思い通り。

 海なんて面白かったよね、普通じゃない挙動をするの。
 スクロール中にカクついたり、バグったりすることもあったけど、あんまりお客さんは何も言ってこなかったかな?
 スロットなんて裏基板の上に設定1か2しか使ってないからね、今考えると酷い!」

 ……ね?
 お酒が進みそうな話でしょ?
 さらに話はディープな方向へ。

 「で、そんなお店なもんだから、警察が来ることが何度かあって。
 警察がくるからって、みんなで徹夜で基板を入れ替えるわけ。シールとか元通りに貼り直すのが大変なの(笑)
 でも不思議じゃない? 普通警察って抜き打ちでくるもんでしょ? 違うんだよね。
 上のオーナーのほうから、明日警察がくるから、今日中に基板全部直して! って指示がくる。ようは、繋がってるんだよね、警察と上の人たちが。

 たぶん、警察のほうに大きなお金を渡してて、何日に見に行くからって情報をあらかじめもらってるんだよね。癒着ってやつ? めちゃくちゃだよね」

 いやー、面白い話ですよね。
 業界と警察の癒着みたいな話って、先日ニュースにもなったスロットの差玉カウンタ設置の話もありましたけど、昔からあったってことなんでしょうね。

 ちなみに彼は、5号機をキッカケに業界を離れたそうですが、ホール側も健全化の一途を辿り、今はこんな話ありえないだろう、と。彼が言うようにめちゃくちゃな時代もあったもんですな。

 スロットの裏モノは雑誌でも取り上げられたりと比較的メジャーでした。彼のお店で言うなら、ホールが裏基板製造業者に委託する、ハウスモノってやつですね。
 しかし、パチンコの裏モノもたくさんあった、ということに驚きでした。あまり雑誌等では取り上げられていませんでしたよね。
 おそらく、海の裏モノの存在が、都市伝説にもなっているサムのハズレなんかを巻き起こしていたんじゃないでしょうかね。やはり当時、一番多かったのは海の裏モノらしいですから。

 それなりにこの業界に長く居るつもりの次郎ですが、まだまだ深くは知らない興味深い話ってのがたくさんあるもんですな。


 というわけで、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。