名前は次郎。

 いやね、今業界ではある動きが活発に。
 それは、「新規顧客をぱちんこ店に!」という運動。ホール側はイベント規制などでどうしても顧客の呼び込みが難しくなってしまっているため、ぱちんこメーカー側でそういった動きが出てきています。

 パッと出てくるのは、先日検定を通過した大一の「CRAおそ松さん~THE・DRUM~」ですね。
 国民的現象と言われるほどの人気を博したアニメ「おそ松さん」とのタイアップで、オタク系女子の獲得を狙います。そのため、打ちやすい甘デジタイプ先行導入でしょうか。
 気になるのは「ドラム機」というところですが、これには裏話がありまして、予想以上に人気が出たおそ松さんをなんとか熱いうちに叩くべく、開発中であったドラム機にコンテンツをぶち込んだようです。
 つまり、今後はアニメのほうでも機種が作られていると考えて良さそうですな。


 また、ゲーマーの層をターゲットにしたのは、ユニバーサル。
 「SLOTスターオーシャン4」の登場です。
 これは、ゲーム業界最後の砦とも言われたスクウェア・エニックスの人気RPGタイトル。
 このタイトルというよりは、今後ドラ●エや、ファイ●ルファン●ジーシリーズが出る可能性の生まれたことが大きいでしょうね。
 誰しもが知るゲームがパチンコ・パチスロ化となれば、新規顧客の獲得にも期待が持てるというわけ。


 でもね、次郎は思うわけですよ。

 この業界を支えているのはヘビーユーザーなんですよ、とね。

 新規顧客の呼び込みもそりゃあ重要ですけれども、ヘビーユーザーの囲い込みが先なんじゃないですかねぇ。

 演出ひとつとっても思うわけで、スーパーリーチのたびに「★★☆☆☆」なんて本当に必要ですか?
 仮に当たることはあったとしても、打ってる人間なら逆にガッカリしませんか?
 新規ユーザーのためにわかりやすく表示しているのかもしれませんけど、その親切心、必要ですかね?

 機種説明は必要かもしれませんけど、わざわざボタンを押させて、予告のひとつとして出現させる意味はありますかね? それが出てきたら絶対ハズレ変動なんですけど。

 余計なおせっかいとまでは言いませんが、昔は「この演出アツいのかな?」「あれってプレミアかな?」なんて雑誌を調べたりするのが楽しかったわけで、ぜーんぶ説明されたら、調べる楽しみってのがなくなってしまう。
 面白いな、と思った台なら、教えてもらわなくても調べたくなるのがファンですし、それがあるべき姿だと思うんです。

 ゲームもそうですよね。自分で調べながら進めるのが楽しいわけで、攻略本を見ながら進めたらつまらんわけですよ。


 そうして飽きれてしまったヘビーユーザーが離れていく。スペックの規制が原因だなんて言われますけど、それだけではないと思います。
 まずはヘビーユーザーが楽しめる台を……お願いしますね。

 次郎はヘビーユーザーのひとりとして、こうした意見を叫んでいきたいですね。
 そして、これからもヘビーユーザーであることに誇りを持っていたいです。


 というわけで、今週はこの辺で!
 また来週お会いしましょう。