後手にとって厳しい局面が続きますが、前回の第11図から△1四角と打つのが最善の受けです(第13図)。
【第13図は△1四角まで】
先手が▲2三歩成と攻めてくれれば構わず△同角。さらに▲同金△同玉となれば受け切り確定でしょう。
というわけで、先手は▲2三歩成とせずに単に▲3三銀がシンプル。以下△1二玉▲3二銀左成と進みます(第14図)。
【第14図は▲3二銀左成まで】
ここで△1一角や△2一香と受けるのは、▲2一成銀から玉を下段に落とす筋があるので危険です。したがって△1一金。
ここまで来ると希望が見えてきました。先手が攻めを継続しようと思ったら▲2三歩成。△同角▲2二銀成△同金▲同成銀△同玉▲3三金打と王手角取りまではいきますが……(第15図)。
【第15図は▲3三金打まで】
△3一玉▲2三金上△4一玉と待避(第16図)。先手に残された手段は▲4三角と打って成銀を狙うくらいですが、いずれにせよもう捕まりません。
【第16図は△4一玉まで】
しかしこれをもって後手受け切り可能! と断言するのは早計のようです。もっと前の段階で後手を悩ませる手段がありました。次回に続きます。
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