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底割れした日経平均 そろそろ買い場に思えるが…

2015/09/08 17:29 投稿

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日経平均がよもやの1万8000円割れを演じたのち、1万9000円台まで戻りはしたが、その後はやや重たい展開が見られます。重たいどころか先週末は8月26日のザラ場安値を一時下回る展開となってきました。

 週末の日経平均の終値は17792.16円。まだまだ下値模索の展開とならざるを得ないようですが、TOPIXは8月25日の安値1410.94を下回 らず、終値は1444.53。丁度良い2番底形成の動きになっているように見えますが、果たして今週の動きはどうなるでしょうか。

 そろそろ買い場ではないかと思われている皆さんも増えてきていると拝察しますが、どうでしょう。


 株式投資では絶対の安値での投資はなかなか実現不可能で、そろそろかなというタイミングでの打診買いから始まりますので、皆さんとともに引き続き下値形成の可能性を模索して参りたいと存じます。


 株式市場は病み上がりの状態でまだ元気がないのですが、リハビリしながら回復を待っている状況のように思われます。
 抗日軍事パレードで虚勢を張っている中国経済の先行き不安や元の切り下げに加え、利上げが迫る米国市場の先行き懸念がネガティブな材料となっている点が払拭されないと本格的な底打ちはしないのではないかと見られます。

 円安傾向だったドル円相場が8月24日に116円まで急激な円高に見舞われ株価も急落した、いわゆる8.24ショックが脳裏に焼き付いている限りは不安感が払拭されることはないでしょう。


 こうした状況下で株式市場も常識的なスタンスが通用せず、積極的な売り仕掛けに翻弄されてしまう情けない状態が見られます。

 中国経済の問題はどう見ても目先的な解決が不可能で、長期懸念材料となるかと思われますが、こと株式市場だけに目をやると一党独裁体制の下で見えざる手 が市場の形成を意図的に曲げてしまっていることを良いように取るか悪く取るかによって評価は異なります。むしろ香港株やそれにつながる欧州株の動向にも関 心を持つ必要があります。


 相場は悲観論一色だと本格的なクラッシュにつながってしまいます。そうしたクラッシュ相場を避けるためにも多少の楽観論も備えておく必要がありますが、今しばらくは日経平均の底値固めが必要です。

 今後3か月間の変動レンジはざっくりではありますが17300円から19300円、中間値は、18300円で、下値模索の期間はここ2週間程度と見ておきたいと思います。

 短期調整局面を経て再び上昇に転じると私は密かに期待していますが、皆さんはいかがでしょうか。


 米国の利上げの先送りによるNY市場は先週末はまた下落を示していますが、安値を切るには至っておらず、徐々に落ち着いてくると期待されます。
 一方では人為的な操作で上海総合株指数は機能停止状態で香港株が実体を表している状況ですが、下落傾向に終焉が見られません。10時半から開く上海市場と香港市場を気にしながらの日本の株式市場が神経質にならざるを得ないのも仕方がないところです。


 こうした客観情勢ではありますが余り過度に悲観的にならず、ここは下値固めの展開をうまく活用するぐらいに考えてみてはどうかと思います。
 週末の日経平均は大きく値下がりを示しており、8月雇用統計が予想を下回った米国でもNYダウが一時340ドル以上の下落を見せ、またも負のスパイラル となるのかと懸念される状況ながら終値は272ドル安と多少戻って終えました。9月の利上げが先送りとなるのかどうかが微妙な局面で市場はまだ神経質な値 動きを続けそうです。


 週明け7日はレイバーデーのためNY市場が休場となりますので関心は日本の週明け2日間に移ります。

 今回の相場は8月26日が一番底と見られましたが、日経平均は先週末に底割れとなり、不安感を募らせた投資家が多かったのかも知れません。
 ヘッジファンドによる売り仕掛けがあったのかも知れませんが、今回は全体相場が底割れの動きながら信用取引の追証発生の投げはさほど出ておらず、個別の中小型株への売りは限定的のように思われます。

 週末のNY市場が1万6000ドル台へと下落してはいますが、8月24日の安値水準1万5000ドル台前半に対しては上にありますので過度な悲観は必要ない状況です。


 再び負のスパイラルが起きるとすれば日経平均、上海株、香港株の下落が月曜日も火曜日も続く状況になることですが、日経平均は株価水準がここまで下落すると指標面での割安感が出てきますのでまだ無理があります。

 ここでは今年後半の下値形成を確認し、日柄調整を経て底値固めの動きを想定しておきたいと思います。
 7-9月期の企業決算は第2四半期後半となり、世界経済の動向にも関心が向くことになりますが、為替がほぼ円安のピークを打ち、輸出企業の前提レートが115円から120円とあっては為替面でのメリットはもう出ない可能性もあります。

 下期以降の業績伸び悩み、業績の悪化に至らないのかを懸念した値動きとなっているように思えます。


 問題はこうした投資家の慎重姿勢がどこまで続くのかということになります。

 8月11日の高値から既に1か月近くを経て下げの第一波は終わったように見えますが、約16%の調整率となった今、第二波、第三波が押し寄せる事態を懸念する投資家もお見えになるかも知れません。

 株式全体の相場上昇は今しばらく期待できないが、こうした局面では個別材料株に目を向けようとする傾向が市場には特徴的に表れる可能性があります。


 下げたから強気に出るか下げたことを冷静にながめて取り組むか投資家の心理は揺れますが、下げの圧力に対して2番底形成場面を買いチャンスとみて、そろそろ買ってみようかというポジティブな投資家の増加に期待したいところです。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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