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市場潮流

2014/02/17 13:11 投稿

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今週(2月10~14日)の東京株式市場は、日経平均株価で149円(1.0%)の下落となりました。週間ベースでは6週連続の下落です。週前半は、2月 に就任した米FRBのイエレン議長が議会証言で金融政策の継続を表明したことを好感して上昇しましたが、週後半は円相場が1ドル=101円台に入るなど円 高傾向を受けて反落しました。

 ただ、市場関係者の間では、「世界経済の基調は変わらず」といった落ち着いた論調が目立ち始めました。先進国中心の景気回復と一部新興国の景気伸び悩みは当初から想定されたものであり、こうした基調は変わらない、といった内容です。
 投資家別売買動向をみても、2月の第1週は、海外投資家が5週ぶりに買い越しとなり、個人投資家は5週連続の買い越しとなりました。当面、厳しい寒波の 影響を受けた米国の経済指標が出てくるため、株式市況も一進一退が続くとみられますが、好業績銘柄を物色する展開から全体も徐々に落ち着きを取り戻し、上 昇基調を回復するとの私の見方に変化はなりません。

 なお、投資信託協会が発表した1月の投資信託概況によると、株式投信の資金流入額(設定額から解約・償還を差し引く)は1兆3063億円と3カ月ぶりの流入超となりました(13年12月は5731億円の流出超でした)。
 NISAのスタートに合わせた証券会社の営業強化も影響していると思われますが、投資家の株式市況の先行きに対する期待が高まっていることも事実です。直近の下落により割安感が強まった日本株に改めて注目する運用機関も増えているようです。

 今週の日経500種平均株価の採用銘柄でも上昇率トップはデイーエヌエー(2432)でした。7日に配信を開始したスマホ向け新作ゲーム「進撃の巨人  自由への咆哮」が米アップルのコンテンツ配信サービスでランキング上位に入り、業績拡大への期待が高まったことが材料視されたようです。こうした短期資金 による個別物色から、徐々に全体の上昇につながると予想しています。

(水島寒月)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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