~体験者が不在になる中で~
戦争は悲惨だというのは誰の目にも明らかだが、実際に経験をしたことのない国民が大半となりつつある昨今、平和に慣れ切った国民が人口の大半を占める日本でもし有事が起きたらどうなるのか?
ウクライナでの戦火を目の当たりにするとそうした事態が脳裏をよぎることになる。
昔のフォークソングで「戦争を知らない子供たち」というのが耳に残っておられる方も多いのかと思いますが、その子供たちが既に立派な中高年の大人になり、その子供の子供がコロナ禍の学校に通う中で起きた理不尽な侵略資源大国ロシアによるウクライナへの侵攻。ニュースでの映像で知る惨状が印象に残る。
つまり戦争体験のない戦争を知らない大人たちが後世に改めて平和の有難さ、戦争の悲惨さとを伝えていくことになるのだが、それはゲーム世代の子供たちにはまるでバーチャル空間の出来事として映るのかも知れません。
ウクライナ市民は今、バーチャルではなく現実の戦争体験をしている最中だが、かつては日本でもそうした悲惨な戦争を体験し、その結果としての今の平和社会を手にしていると言えるが、政治や経済を含めた国力の疲弊が国民には我慢できないところまで来つつあることも感じられる昨今だから、株式投資を実践されている皆さんには過去1年ほどの相場を眺めていて米国との違いをひしひしと感じておられるのかも知れません。
いくら企業のビジネス活動で利益が上がっているとか伸びないとか言ってもその根底には平和がある。
ロシアがウクライナに戦争を仕掛けたように理屈抜きに他国が侵略してきたら有無を言わさずに戦争が始まり、企業運営は機能マヒとなる。遠い戦争、近い戦争という言い方がありウクライナでの出来事は遠い世界のように映るが、それは平和ボケによる錯覚に違いない。
メディアではこの事態の本質を余り正確に国民に伝えていないのかも知れませんが、日本も既に準戦時下に入ったぐらいに真剣に捉えておく必要があります。
日本の76年前に原爆投下とともに終わりを迎えた戦争経験が風化しつつある中で日本人は目覚める必要がある。もはや他人事ではない。ロシアの代わりに隣国がその立ち位置となる可能性も否定できない。
核保有国、米国の庇護の下で平和を享受してきた日本とその国民が目覚める時期を迎えないとならない。
ウクライナでの戦火を見せつけられて日本もいよいよ他人事ではなくなってきた。76年もの長きにわたり平和国家としての地位を維持してきた日本は世界初の被爆国であり、未来永劫に平和を希求するべき宿命にある。
しかしながら平和への祈りを重ねながらも今回のような出来事が起きると国民誰しもが複雑な思いとなって脳裏をよぎってしまう。今回の当事者がしたたかな大統領に率いられたロシアだけになおさらだ。
ロシアとウクライナの間での出来事とは言え、この構図は尖閣諸島を抱えながら比較的温厚な路線を歩んできた平和国家、日本と軍事優先の独裁国家、中国や北朝鮮との関係にもつながることになる。
いつ戦火の火蓋が落とされてもおかしくないと感じざるを得ないのがプーチン大統領率いる軍事国家ロシアのウクライナ侵攻の様子を映像で見た多くの国民の偽らざる感想かも知れません。
(炎)
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