上場企業の多くは3月期決算なので株主総会というのは6月の後半に開催されるのだが、7月期決算企業は丁度この時期に開催されることになる。
こちらでフォローしている企業の今週開催予定の株主総会は岡山のウエスコホールデンィングス(6091)と甲府のクロスフォー(7810)の2社。ウエスコHDは27日、クロスフォーは29日の開催予定。
ウエスコHDは岡山を拠点にした総合建設コンサルタントでこれまで安定した業績を上げキャッシュリッチな企業として評価されてきた。
前7月期は結果として上方修正に至り、経常利益10億円余りとなった。
今期も11億円と高水準を見込み、予想EPSは45.5円を予想。
時価443円はPER10倍を割る水準。安定した業績を継続する技術力を備えているだけではなく蓄積した資産が評価の対象になる。
あの光通信が大株主として名前を連ねており、絶えず緊張感のある関係が続く。下振れでの投資を待ち続ける投資家が多いのか買い板には時に100万株もの買いが出されることもある。
典型的なバリュー銘柄で経営トップの山地社長は必ずしもオーナーではないが長期政権で安定した業績を残してきた。ローリスクミドルリターンを狙っての投資をなさる皆さんには長期保有されている方も多いのではないでしょうか。
一方、紅葉シーズンたけなわの甲府では世界市場で自社開発のダンシングストーンをはじめとした宝飾品を売ろうとしているクロスフォーの株主総会が今年も本社内で開催される。
億の近道ではかつて相川さんに説明会を開いてもらったこともあるが残念ながらその後はコロナ禍で収益源となる筈の海外市場が停滞してしまったため赤字に転落するという不運があった。現在は様々な新製品を投入しライセンス供給で復活に向け動き始めたと聞く。
国内市場でのEコマースの取り組みにも意欲的で中期計画で2024年7月期に売上50億円、営業利益5億円を掲げて始動したようだ。
同社の場合、国内よりも海外のパーツ販売の方が粗利率は高く、海外でのコロナ感染の収束が待たれるところだが、こればっかりはなかなか先行きを見通すことはできない。中国市場への依存度が高かった同社だが、このところがインドやタイでの市場拡大が見られるようだ。
国内外で停滞してきた宝飾品への需要拡大がここから大きく回復してくれるのかを捉えに株主総会及び懇親会に臨むことにしたい。
(炎)
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