いよいよ本格的な春です。
時間はかかりますが、いずれはコロナワクチンの普及とともに生活・事業環境が改善されてくるはずです。とは言えコロナ前に戻るのではなく、新しい環境への模索が続くのでしょう。
半年ほど前には、失業率の改善などで労働市場が戻らなければ総可処分所得も増えず景気が停滞する。そうするとFRBをはじめとした主要各国の金利が上がるどころか下げ続ける懸念があると書いていましたが、現在は当時の環境と違ってきているようです。
想定した以上に断続的で大型の財政政策(バラマキ)が続いており、中国経済の拡大に牽引された景気回復への期待感も強くなってきています。今後の米国の財政拡大予想も踏まえた金利上昇を織り込み始めているようです。
とは言え、ビットコインやゲームストップ株に代表される金融市場の過熱を感じるFRBが今以上に強い緩和策を執ることは難しくなりつつあると思われますが、今のところ縮小に転じる気配はありません。
現状の緩和策を維持する一方で財政政策だけが拡大する方向に進めば金利は上がり易くなります。依然として実質金利はマイナス圏ではありますが、FRBの今後の動向により、これが解消される程度(2%前後)までは金利が上がることも視野に入れておきたいところです。
緩和マネーの滞留と市場金利の上昇という、難しい局面に入っています。
特に一昨年の景気と比較して、株価指数が(2019年12月末比)30%も上昇していることについても専門家の意見は割れているようです。
何度も書いていますが、構成比の偏りにより一部の銘柄次第で乱高下する日経平均株価ばかりに目がいかないよう注意が必要です。何せ構成比上位銘柄の値動き次第ですから余り参考になりません。
知り合いの証券関係者は、今年に入ってからは「株式市場が活況なのに自分は全然儲からない。どうしたら良いのか?」と言う問い合せが増えていると言っていました。
大半の個人投資家が上昇を続ける指数を見ながら自身が保有する株式が上がらないことに苛立ちを強めている様子が分かります。これは個人に限らず機関投資家も含めた大半の参加者の気持ちではないかと思いますが、指数にベットする投資家中心で動いていますので、今はそんな市場なのだと納得するしか手は無いと思います。
日銀の大量買い付けによる市場への悪影響が想定通り顕著になってきました。
今後とも大きく乱高下する局面が増えると思いますから注意が必要です。
市場金利が今以上に上がるなど、局面に変化が出てくれば相場の動きや方向性も大きく変化します。が・・・、金利が上がるような環境とは思えず、企業業績の回復もある程度織り込まれたなどと考えれば、今後を予測するのは一層難しくなります。
2013年の日銀の異次元緩和以降に株価が上がり始めてから昨年末まで、まさか日経平均株価が3万円になるなど考えも及びませんでしたので、これからも相場予測など出来ないと諦めて(笑)長期的な視点で個別銘柄を探していければ良いと考えています。
判断が難しい時は「休むも相場」として、ポジションを気にせず本業または銘柄研究に勤しめば良いのでしょう。
昨年12月頃は小職のポートフォリオもバリュー銘柄を若干増やすなど多少は動かしましたが、今年に入ってからのパフォーマンスには殆ど変化がありません。と言いますか、昨年末からは日経平均の乱高下を見ているだけです(汗)
ところで、日銀がストップ高した理由を分かる方がいらっしゃれば教えてください。
(街のコンサルタント)
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