あっという間の1年です。
本年も駄文に懲りず、お付き合いいただいた読者の皆さまには感謝です。
「こいつの文章は愚痴ばかりじゃないか!」と、ご気分を悪くされている方もいらっしゃるような気もしますが(汗)、広いお心で容赦いただければ幸いです。
さて、今年3月の安値時に、一時510兆円程まで減った東証一部の株式時価総額は昨日(23日引け)時点で約666兆円にもなり、2018年1月末の681兆円に迫っています。
来年はどうなるのか?いよいよ予測が付きません。先進国では金利がほぼ無くなり(またはマイナスで)、本当に世界中が異次元の金融環境になってきました。
昨年末のメルマガでは世界の金利低下の状況を書き、その低下スピードや雰囲気から「来年からはいよいよ未知の世界に入って行くような心境です。」と書きましたが、それなりに金利の先読みは出来たものの、まさか新型コロナウイルスで大混乱するとは想像すら出来ませんでした。まさに未知の世界でした。
1年前には米中摩擦などを要因とした景気後退とともに米国金利は徐々に低下し、いずれ1%を切るのではないか?と言う風に考えていましたが、それどころでは無く、春までの数か月間で米国市場金利は約1.9%から3月には0.4%まで急低下しました。その後足元では1%手前まで戻してきていますが、3%前後だった2018年末からみれば異次元の金利水準ではないでしょうか。
これからの数年間も米国の政治や財政事情に大きな変化が無い限り、せいぜい1%程度の低金利環境が続きそうです。
また、トランプ大統領の出現が今まで溜まってきた世界の矛盾を気付かせてくれたと書きましたが、これこそは本当にその通りだったと考えています。あちらこちらで民主主義の問題点や格差拡大の問題が浮き彫りになりました。そして主要な民主国家が混乱している隙を突き、経済力をつけた中国狂産党は周辺国や他民族への弾圧を強めています。
トランプ大統領が推進した大型減税や財投などは結果から言えば富裕層優遇であるため格差が拡大し、トランプ氏個人にメリットのある政策ばかりでした。加えて、節操の無いツイッターでは世界中が迷惑しましたが、トランプ政権は日本にとって実は案外メリットのある政権でした。安倍晋三前首相が上手く食い込みましたし、且つ台湾やその他の国々にしても同様だったかと思います。
但し問題点は、自身の政治生命維持と自己中の性格により、国家運営における戦略性の無さと同盟国との信頼関係を損ねたことです。
つまり近視眼的には日本にメリットはあったものの、長期的には世界の不安定性を増幅させた、デメリットの大きな政権であったと考えています。
時代の節目として、生まれるべくして生まれた政権だったのかも知れません。
ワクチンのニュースは続々と増えていますが、依然としてWITHコロナは続くと考えていますし、働き方改革とリモート、デジタル化などは深化するのでしょう。
米国主導の株式市場の活況が簡単に収まるとも思えませんが、バブルは確実に醸成されているはずですから用心しています。
世界中のお金が少しでも金利の付く先、そして配当・成長見込みのある場所に殺到しています。
さて、このゼロ金利の先には何があるのか?我々はまさに未知の領域に踏み込んでいます。
来年も皆さまのご健康と共に、投資の成功をお祈り申し上げます。
街のコンサルタント 拝
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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