有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「良い流れに乗るため投資家の資金が集まりやすい銘柄を選ぶ」
(有料メルマガ第466回・2018/1/16配信号)
※2018年1月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
株価を決定するものは株価が有する企業価値のみではなく、多彩な要因からなるものだということは、長年株式投資を行って来れば、いやというほど分かってくる事実です。
もちろん企業価値も株価を動かす要因の一つではありますが、需要と供給が株価を決定していく力のほうが短期的には強いです。
企業のファンダメンタルズ分析を重視することは大事ですが、株価を動かすのは投資家の射幸心、欲望、恐怖、焦燥感などの感情が企業のファンダメンタルズ以上に強く影響することを忘れては、投資で利益を上げることは難しくなってしまいます。
つまり株価は理性的な合理性で動くのではなく、投資家の感情まで含めたもので現実には動いていくことも理解しておかなければならないと強く感じます。
過去のコラムで何度も書いてきたように、株価が企業の持つ企業価値(=資産価値+事業価値)を示しているのだとしたら、それが毎秒のように動いてしまう訳がありません。
たった数日で企業価値が10倍になるようなことはあり得ないことです。しかし株価がバブル化して、数日で時価総額が10倍になることは、ありうることです。
だからこそ、ファンダメンタルズの分析を基礎におきながらも、投資環境の変化による投資家の動きも重視して投資対象を決めていきたいと考えています。
私もそれなりにファンダメンタルズを重視して投資対象を選んでいますが、テクニカル・アナリシスにも敬意を払っています。
ただテクニカル投資家の考えるように、
『株価は需要と供給の相互作用によってのみ決まり、テクニカル分析だけで株価の将来性を確実に予測して稼ぐことが出来る。』
ということのうち、
『株価は需要と供給の相互作用によってのみ決まり』
という部分は正しいけれど、
『テクニカル分析だけで株価の将来性を確実に予測して稼ぐことが出来る。』
という部分については賛成していません。
なぜならば東日本大震災のような天災も戦争やテロのような人災も、黒田日銀のバズーカ発射もテクニカル分析で事前に予測することは不可能だからです。
株価は動き出すと、慣性の法則のように、その方向性を一定期間継続することも多いということは意識しておかなければならないと考えています。
【中略】
私の場合は『損するリスク』を取るか、『儲けそこなうリスク』を取るかをしっかりと決めて年初の投資に臨もうと考えています。
『損するリスク』を取るか、『儲けそこなうリスク』を取るかは、やはり自分で判断して決めるしかありません。ただ、多くの投資家が株式投資で大きな損失を被る真の原因は、自分の強欲を制御しきれずに、投資を投機に変化させ、それに気付かないときに想定以上の相場の変動の大波をかぶり、損を拡大してしまうときに起こります。
自己コントロールの出来ない投資家は、損を取り戻そうとして、より危険な投機を実行し、回復不能の損失を負ってしまうことも多いです。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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