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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「ドラッグをキメてみんな24時間働きたい!異様な熱気に溢れた19世紀」

2019/04/15 07:00 投稿

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岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/04/15

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2019/03/24配信「【コカ・コーラの歴史】日本人はいかにして、あの薬みたいな味のコカ・コーラを飲むようになったか」の内容をご紹介します。
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2019/03/24の内容一覧


コカ・コーラの黒歴史のパート3:黒人奴隷とコカ・コーラ

 これは、ジョージア州アトランタにあるコカ・コーラ博物館のど真ん中にある巨大金庫です。金庫のど真ん中にコカ・コーラのマーク入ってるんだけど。
 この中には「代々コカ・コーラ社の社長とごく一部の幹部、世界でも数人しか知らないコカ・コーラのレシピが入っている」と言われているんだ。
 「それって本当でしょうか?」という話ですね。

 僕も、子供の頃からそういう噂は、いろんな本で読んだことがあります。
 例えば「社長と副社長しか知らない」とか、「レシピを持っている2人は絶対に同時に飛行機に乗らない。一方が飛行機で着陸してから、もう一方が飛行機に乗る」とか、いろんな噂があります。なんか、アメリカの大統領と副大統領みたいだよね。

 もともと薬だったコカ・コーラを発明したジョン・ペンバートン博士は、当時アメリカでは珍しい漢方薬の医者だったんだけど。彼はコカ・コーラ以外にも、実は何十もの漢方薬を調合して売っていた、アトランタでは知らない人がいないくらい名士だったんです。
 例えば、「木から落ちて背中が痛い」と言ったら「ペンバートン博士のところに行って、塗り薬を貰ってこい」とか、「子供がひきつけを起こした」って言ったら「ペンバートン博士のところに行って飲み薬を貰ってこい」とか。いっぱい薬を作っていた人なんだよね。

 そんなペンバートン博士が、当時は無害で万能薬だと思われていた「コカイン」と、強烈なカフェイン成分を含む「コーラの実」を混ぜて作ったのが、コカ・コーラ。
 いわゆる、興奮作用があって、疲れとかが吹っ飛んでしまう、アッパー系のドラッグだったわけだな。
 コカ成分とコーラ成分が両方入っているからコカ・コーラ。まあ、シンプル。単純でわかりやすいこの名前なんだけど。
 後に、「なぜコカ・コーラという名前なのか?」という問いに対して、1959年コカ・コーラ社の社長は「我がコカ・コーラは、コカインとかコーラの実の両方から名前を取ったという噂があるが、それは根も葉もない悪質デマです! コカ・コーラという名前を付けたのは、単に語呂が良いからというだけの理由です!」と、証言台でそんな大嘘までついてしまうんですけど(笑)。
 まあ、1959年には、そこまで言わないとどうにもならないという状態まで追い詰められてたんだけど。この証言が真っ赤な嘘だというのは、これまでの講義の通りです。

 19世紀の末になると、コカインの危険性というのも段々とわかってきて、コカ・コーラ社の幹部たちは必死で「コカインの成分など入っていない!」というアピールを始めました。
 でも、そうなると問題があったんです。コカ・コーラのウリというのは「薬屋で売っている」つまり、「薬としての薬効がある」ということなんだよ。
 なんといっても、初期のコカ・コーラは「スカッと爽やかな飲み物」ではなくて、「頭痛や神経痛を直して、リウマチの痛みを一瞬で止める薬」だったから。……いや、コカインだからね。そりゃ、リウマチの痛みを一瞬で止めるんだけど。こういうのをウリ文句にしてたんだ。
 コカ・コーラの発明者のジョン・ペンバートン博士に至っては、「コカイン入りのコカ・コーラを飲めば、寿命は120歳まで延びる! いや、理論的には150歳まで寿命は延びます!」というふうにインタビューで答えていて、アトランタジャーナルにも載ってるんだけど。
 つまり、不老長寿であって、病気知らずの奇跡の薬がコカ・コーラだったんです。

 こういう話は、テレビではもう絶対に紹介されません。
 「コカ・コーラはもともと薬だった」くらいが限度で、「昔はコカインが入っていたことがある」という話は、テレビで流せる限界をギリギリ超えてるかもわからないんだよね。
 今、言ったような話をテレビで流すと、そのテレビ局からコカ・コーラ社のCMを全部引き上げられてしまうので(笑)。
 ここら辺は、ネットでしか言えないことだよね。

 なぜ、コカインの成分をみんな欲しがっていたのか? それは「19世紀」という時代だったからです。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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